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投資信託とは?元外資系証券マンが分かりやすく解説!

これから投資、資産運用をしようと考えている方が先ず最初に検討するのが投資信託です。投資信託がどういったものと理解することが先ずは重要です。本記事では投資信託について深く解説すると共に、海外の投資信託についても比較材料として掲げてみました。どうぞ最後までお付き合いください。

▼筆者の経歴
2020年に三菱UFJモルガンスタンレー証券を退職後、IFAを経て2024年にお金の総合相談所を開設したいとFundparkを開業。自身でも資産運用を行う傍らで、無料で投資や資産運用に興味がある人に正しい運用方法を提案。提案先で運用を始めると自社に収益が発生する仕組みを確立させ、今に至る。


投資信託の基本

投資信託とは、複数の投資家から集めた資金をひとつのファンドにまとめ、専門の運用会社が株式や債券、不動産などの様々な資産に投資する仕組みです。これにより、投資家は少額からでも多様な資産に分散投資することができるため、リスクを分散する効果が期待されます。

投資信託の仕組み

  1. 資金の集約:投資家から集めた資金を運用会社がまとめます。

  2. 分散投資:運用会社はその資金を使って様々な資産に投資します。

  3. 専門家による運用:運用会社の専門家が市場の分析や投資判断を行い、ファンドを運用します。

  4. リターンの分配:投資によって得られたリターンは、投資家に分配されます。

投資信託のメリット

  1. 分散投資の効果: 投資信託は、複数の資産に分散投資することでリスクを低減します。例えば、株式、債券、不動産などに分散投資することで、特定の資産の価格変動リスクを抑えます。

  2. 少額から投資可能: 少額から投資を始めることができるため、初心者でも手軽に投資を始めることができます。例えば、数千円からでも投資信託を購入できます。

  3. 専門家による運用専門の運用会社が投資判断を行うため、個人投資家が市場の細かい分析や投資判断をする必要がありません。

  4. 流動性: 多くの投資信託は、証券会社を通じて日々売買が可能です。これにより、資金の流動性が高く、必要なときに現金化することができます。

投資信託のデメリット

  1. 手数料の負担: 投資信託には様々な手数料がかかります。購入手数料、信託報酬、売却手数料などがあり、これらの費用がリターンを減少させる原因となります。(市場には約2,000種類の投資信託がありますが、この内の半分は手数料を考慮すれば損失となってしまいます。つまり、利益になる可能性は、1/2です。)

  2. 運用成績の不確実性: 専門家による運用でも、必ずしも良好な成績が得られるわけではありません。市場の変動や運用会社の判断ミスにより、期待したリターンが得られないことがあります。

  3. 流動性リスク: 一部の投資信託は、特定の市場に集中して投資するため、流動性が低くなることがあります。特に、緊急時に資金を引き出すことが難しい場合があります。

投資信託と海外の投資信託との比較

投資信託の平均利回り

投資信託の利回りは商品によって異なりますが、年平均3%から5%程度が一般的です。これは、手数料や運用コストを差し引いた後のリターンとなります。

海外の投資信託の平均利回り

一方、海外の投資信託は、年平均8%の利回りを実現しているものが多く、これを複利運用することで、長期的な資産形成に大きな効果を発揮します。

海外の投資信託の特徴

  1. 高い利回り: 海外の投資信託は、高いリターンを目指して運用されています。特に、新興市場やグローバルな成長株に投資することで、高い利回りを実現しています。

  2. 複利効果の活用: 長期間にわたり複利運用することで、元本が増えるたびに利息が加算され、資産が飛躍的に増加します。例えば、年利8%で運用すると、10年後には元本が約2.16倍になります。

  3. グローバル分散投資: 海外ファンドは、先進国から新興国まで幅広い地域に分散投資することで、リスクを分散しつつ高いリターンを追求します。

  4. 専門的な運用: 国際的な経験を持つファンドマネージャーが運用を担当し、グローバルな視点から投資戦略を立てています。これにより、成長性の高い市場や企業に投資することが可能です。

リターンの比較

  • 投資信託:年平均3%から5%程度のリターン。

  • 海外の投資信託:年平均8%のリターン。

リスクと分散の比較

  • 投資信託:日本国内に限定した投資信託は、国内市場のリスクに依存しやすい。分散投資の効果はあるものの、リターンが低くなることがあります。

  • 海外の投資信託:グローバルな分散投資により、特定の市場や国に依存しないリスク分散が可能。新興市場の成長を取り込むことで、高いリターンが期待できます。

手数料の比較

  • 投資信託:購入手数料、信託報酬、売却手数料など、多くの手数料がかかります。これにより、実質的なリターンが減少することがあります。

  • 海外の投資信託:手数料は発生しますが、高い利回りによって手数料の影響が相対的に小さくなります。

運用の透明性

  • 投資信託:運用会社によっては、運用の詳細が十分に開示されない場合があります。

  • 海外の投資信託:多くのファンドは運用報告書やパフォーマンスレポートを定期的に提供し、投資家に対する透明性が高いです。

長期投資の重要性

複利効果の威力

長期投資において最も重要な要素の一つが複利効果です。複利効果とは、元本と利息が再投資されることで、次の利息がより大きくなる現象です。例えば、年利8%で複利運用した場合、元本が10年で約2.16倍、20年で約4.66倍、30年で約10.06倍になります。

リスクの平準化

長期投資では、短期的な市場の変動を平準化することができます。市場は一時的に下落することがありますが、長期的には成長傾向にあります。これにより、一時的な損失を回避し、安定したリターンを得ることができます。

海外の投資信託に投資する理由

高い成長性

海外の積立投資ファンドは、特に新興市場や成長産業に重点を置いて投資するため、高い成長性を享受できます。これにより、長期的に見て高いリターンが期待できます。海外の投資信託が流行したのは、2000年代ですが、長期で見ればマイナスを出していないことも安心材料になり得るのではないでしょうか。

分散投資の効果

グローバルな視点から分散投資を行うことで、特定の市場や国に依存しない投資が可能です。これにより、リスクを低減しながらも、高いリターンを追求できます。

専門的な運用

国際的な経験を持つファンドマネージャーが運用を担当し、グローバルな投資機会を最大限に活用します。これにより、成長性の高い企業や市場に投資することができます。貴方は毎月送られてくる運用レポートを眺めていればあとは勝手に運用してくれるのです。

まとめ

投資信託は、少額から分散投資ができる手軽な投資手段ですが、手数料や運用成績の不確実性といったデメリットもあります。一方、海外の投資信託は、年平均8%の高い利回りを実現し、複利効果やグローバル分散投資によって高い成長性を享受できます。

長期的な資産形成を目指すのであれば、投資信託よりも海外の投資信託の方が魅力的な選択肢となるでしょう。高い成長性と分散投資の効果、そして専門的な運用を享受することで、安定したリターンを得ることが期待できます。

参考文献

  1. Morningstar - 投資信託の基本

  2. Vanguard - 海外積立投資ファンド

  3. Investopedia - 複利効果の説明

  4. JP Morgan - グローバル分散投資のメリット

  5. Fidelity - 長期投資の重要性

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