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Are you a dancer?

いつだったか、もうきっと6.7年前のこと。
大阪に帰って、友だちと会う約束をしていて、
梅田と淀屋橋の間付近を歩いていた時、
突然後ろから、「Are you a dancer?」
と声をかけられた。
 
!?
 
一瞬、えっ?聞き違いか? と思いびっくりして振り返ると、ニコニコと笑顔の外国人の男性が立っていた。間違いなく、周りにはだれもいないし私に対する言葉だったことはお兄さんの表情をみたらわかる。
 
その時は、バレエもHIPHOPもすでにやっていない時だったから
「OH!NO, I‘m not a dancer、why?」
といったら、早い英語で、たぶん       「あなたはとても姿勢が良いから、絶対にダンスをやっていると思ったんだよね」
と、めちゃくちゃ姿勢のいいその人に言われたw。
足りない英語ながらも、「今はしていないけど、だいぶ前にバレエをしていたのとダンスをしていました」的なことを伝えると、
「やっぱりね!姿勢でわかるよね! 僕もバレエをやっているよ!だからそうかと思って話しかけた」
(という訳なのかどうかは、まったく自信はないが)みるからにダンサーのお兄さんに
そういわれて、なんだか嬉しくなった。
 
そう、HIPHOPに憧れて、ダンサーになりたいと思っていた時期もあったから、一瞬でもそういわれるというのは、なんだかなんとも嬉しかった笑。
 
その本物のダンサーは軽くステップをするように、またね!なんて何事もなかったかのように
その場を立ち去っていった。あまりの一瞬の出来事にあっけにとられるも、そのインパクトといったら半端ない。今でも、鮮明に覚えているのだからw。
 

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そして、確かに私も駅などで、この人バレエをしているんやろうなと思うことがよくある。
姿勢や立ち方、きゅっっと力を入れているようなお尻や足の向き。(もちろん、他のダンスや新体操でもあると思う)
常に、足は外側をむけるように意識するバレエでは、知らぬうちに立ってる時に、つま先が外を向いていたり、お尻に力が入っていたりするし、首も伸ばしている印象。(バレエのポーズでは、手でも、足でも首での長くみせることを意識しているし、足先、手先までの意識がとても大事だ。)だから、バレエをやっていたことがあると「姿勢が良いね」と言われることは多いんだろうなと思う。
 
だが、ここからが、身体の不思議。     「姿勢が良くみえる」ことと、「姿勢が良いこと」は全く違うということ。
 
もちろん、バレエをやっていた時、姿勢が良いと自分でも思っていた。ただ、実は「バレエをやっていると、姿勢をよくしよう、綺麗にみせようと意識して立っていることが多く、それに合わせて軸を引き上げるような体つきになっており、正しい骨の位置じゃなくても、バランスがとれるような筋肉が付くことで結果、「ストレートネックになる人が多い」という事実。
これは、今まで通ってきた整体の先生に言われて、良く理解できた。本来あるべき骨の形ではなくなっても、他の身体の部位でそれらを補うことができていれば、身体は負担と感じずにいるということ。
 
まあ、余談だが、私が「整体」というものにいきだすようになったのは30の時である。 
それも、そのきっかけは、だいぶ前に書いた 「スケボー」での出来事だ。うまくないのにランプに入り、靭帯をのばすなんてことをしたからもちろん病院にいったのだが、松葉杖とぐるぐる巻きの包帯でいつよくなるのやら、、、と思っていた。その時に、友達に紹介してもらった整体の人が私の1人目のかかりつけの人。
やっぱり体のことを良くしっているから、結局右足の靭帯を伸ばしているが、それをかばおうとして、左側の足腰にその負担がきており、
そちらをほぐすほうが、体全体が楽になると処置してくれて、まず1回目でまさかの松葉杖がなしになった。
 
その時点で、この先生すごいな!と、思い、今までいったこともなかった整体に定期的に通うようになった。そして、足が治ってきたときには、他の部分も色々と診てもらっていたので、「バレエかなんかやってた? ストレートネックだよね」
と言われてびっくりしたのだ。えっ?自分が??と、全く持って、そんなことはないと信じていたのに、よくよくストレートネックのことを調べるとまさにそうだ。

しかもバレエをやっていたことがある人は、ストレートネックになりやすい なんてことも書いていた!! その上、今の世の中、携帯が普及しすぎて、ずっと携帯をみているから、従来のくの字ではなく、まっすぐのまま凝り固まってストレートネックになっている人が急増しているらしい。 

なぜか、そのストレートネックとバレエのストレートネックは違う!なんて、小さく抵抗してみるも、一緒だw。(細かく言うと、多少の違いは一応あるんですよw。)まあ、今となれば、携帯もかなりみているし、そのストレートネックでもあるのだろうけど。。

だから、そんな「姿勢が良く見える」ことと、「姿勢が良いこと」が全く違うということに気付かされてから、身体の不思議がとても面白くて興味を持った。首だけに限らず、日々の立ち方や座り方、ほんの少しの歪みが色んな所に影響を及ぼすことも整体に行くようになってわかってきた。

どんだけ均等に重心を置いているとつもりでも、1ヵ月も経てば、足の長さが違ってる。今はサルサをやっているから、ヒールで立つ時、足の力が外に逃げてるな〜なんて思って、整体にいったら、まさに、「外側の筋肉だけ使われてます。内側にもちからが入るように均等に立って」なんて、言われたり。こんなに長く付き合っている身体でも、まだまだ正しくうまく使いこなせない。身体の不思議。

だから私は、あのスケボー以来、定期的に整体にいって自分の身体と対話するのが習慣だ。「知らぬうちに右ばっかり体重かけてごめんやで」 「今週はだいぶとねじるストレッチが少なかったな」 「今日もたくさん、動いてくれてありがとう」

毎日、元気に動いてくれる身体にはやっぱり頭があがらない。ありがとう私の身体。そして、これからもよろしくね。



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