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だからDANCEはやめられない

楽しくて楽しくてしょうがなく、難しくて難しくてしょうがない。これが、今のサルサへの、いやダンスへの私の想い。

ダンスに明け暮れ、HIPHOPに恋焦がれていたあのころ。HIPHOPの聖地、ブロンクスにほど近いニューヨークへと向かい、クラブで踊っていたあのころ。いつかアポロシアターで踊りたい。バックダンサーになれたなら!なんて、思っていたあのころ。

あのころから、いやその前のバレエをやっていた時から、きっとやっぱり踊ること、そして音楽が好きなんだ。

大人になって突如としてサルサを始めた今、改めてそう思う。

大の大人になってから、のりまきさんとともに過ごしたキューバは私の人生に新たな彩を与えてくれた。街なかでの溢れる音楽や、ダンス。サルサレッスンで松岡似の先生の情熱的なステップ。すれ違いざまに声をかけられた「Bailer」。そんなことより「bailer]。なにはともあれ「bailer」。そんな言葉が、すっと心の中に入ってくるようなあの環境を経験できたことは、本当に最高の宝物。なんせそれがきっかけで、えいやっ!!(どっかで聞いたフレーズw)と40代でサルサに飛び込んだのだから。


ちょうど、キューバに行く前に付き合っていた人とわかれ、やりたいこと、好きなことをしよう!!と飛び立った。その先の経験で、自分の心が素直になった。ああ、やっぱり踊ることって楽しいな。私はこうやって音楽とともに踊ることが大好きなんやなと。

音楽がなればいつだって、手を差し伸べられればどこだって誰とだって踊っていたい。おばあちゃんになってもにこにこと、ステップ踏んで手をつないで踊っていたい。今は素直にそう思う。

そして、そんなことを想いながら、サルサレッスンに行っているのだが、、それが正直、難しすぎる!笑。いや、仮にも初心者ながらに、今年の6月サルサの発表会にでた。そして、みんなで自主練も踏まえ週5で練習していた。だから、少しは上達しているんじゃないか?なんて淡い期待も沸いていた。 

だがしかし、、やっぱりそんなに甘くない笑。大阪へ引っ越して新な場所をみつけて、サルサに行った先で、チリ人の先生からは「WHY」「ちが~う!」「なんで~」の洗礼をうけまくりだ。

WHY?なんで~~?ははっきり言ってこっちが聞きたい!! できていたら、苦労しない笑。

だけど、先生が言っていることは、本当にその通りで私もとっても理解している。そして、とっても大切なこと。ただ、それがなかなかにうまくできないw。

それは本当にサルサの基本だけれど、男性がリードして、女性がフォロワーとして動くということ。だから、男性のリードがあって初めて体が動くし、その動きも決まる。そして、そのリードを感じ取れるように、手に力を入れずリラックスしないといけないし、でも肩の位置はロックして、肘が後ろにいかないように、また、上がらないようにしないといけない。 この、めちゃくちゃ基本的なことが、私にとってはめちゃくちゃに難しい。今まで、腕や肘をガンガンに振り回していたし、後ろにいく動きがおおすぎるHIPHOPで、肘を後ろにいかせない、あげない、肩をロックなんて意識しても難しすぎる。でも、否が応でもうまい人達の踊りを見ると、その重要さに気づかさせられる。

もちろん、この基本の部分は、前のサルサの時にも良く言われていた。「肘をあげない」「肩が後ろにいかない」と。だけれども、発表会に向けて練習していく中で、「振りつけ」を覚えること、その踊りを完成させることが優先になってしまい、男性も女性もリードする、リードされるという意識が薄くなって、「振り付けを踊れるように」というのが1番になっていた気がする。結果としては、もちろん色んな動きを覚えたり、技としてのスキルは少しはあがったと思う。そして、それはすごく感謝している。(もちろん、前の先生たちはこの体の使い方が完璧だったし、気づいたときにはみんなに注意もしれくれていた)

この感じをどこかで昔もなんか感じたことあるな~と思ったのは、HIPHOPだった。最初はクラブでカッコよく踊りたい!音楽にのっていたい。から、始まって、いつのまにかダンスチームを組んで、舞台やイベントやコンテストで踊ることが増えた時、全員できっちりそろえることや、難しい技や動きを習得すること、音楽やダンスの構成といったような「魅せる」部分が1番になっていたこと。それ自体、すごく大切なことだし、エンターテイメントとして成り立たすには絶対に必要なことだと思う。それがあるからこそ見てくれる人たちもいるし、楽しく踊れるということもある。そして猛練習することで、得たことも山のようにある。 

ただ、「心のままに踊る」という時の大事なものが、どこかに置いていかれていた気もする。だから、今そのすっぽり抜け落ちた基本を、これでもか!とへこむくらいに注意して手取り足取り教えてくれる今の先生たちにも相当に感謝だ。振りつけではなく、その時の音楽を聴いて、その時の気分でリードしてくれたことに、自然と体がついていくよう「心のままに感じるまま」に踊ること。それぞれのパッションにゆだねること。

まだまだ足元にも及ばず、いつになったらたどり着けるのかわかないその場所へ、少しづつでも近づけるように今日もステップを踏んでいこう。

今日はまろやかな緑茶でも飲みながら。 


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