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ニューヨークでのホテルの想い出

去年のニューヨークの前に、20年前の
ニューヨーク。少しづつ、年月を経て感じた違いも書いて行ければと思う。今回は20年前のことを少し。。

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その当時1番安かった大韓航空のチケットを握りしめて、HIPHOPに触れたい一心で、憧れのニューヨークへ向かった。

空港についたら、今でも鮮明に覚えているのはドレッドヘアとブレ―ズヘアの人達がたくさんいたこと。
もう、その時点でNYに憧れをもっていた私達は、「来た!NY。やっぱりかっこいいな!」と興奮気味。もちろん、それは彼らの髪質的にその髪型をしているという人も多いし、むこうからしたらそれが普通。はたまた、お互い無い物ねだりで、私達がドレッドにあこがれるように、ストレートパーマなどはすごく高い値段で憧れでもあるらしかった。

でも、その時はとにかくかっこいいものが溢れているという感覚で、あたりをキョロキョロしながら、ホテルに向かっていったのを覚えている。

荷物を持って、歩いていればどこでも「ヘイ!チャイニーズ?!ジャパニーズ?!」と、声をかけられた。たぶんアジア人は目につくらしい。
周りを見ても単純に、顔の作りが違いすぎるし、他の国の人達と比べてみても顔に凹凸がなさすぎる。加えて、こいつらこの若さで旅行してるのか、何しに来たんだというような目線もあったかもしれない。
ただ大半の人たちは目が合えば笑顔だったし、男の人達は、「ヘイ!ビューティフル!ソウキュート」という挨拶が日常茶飯事。
まぁ、挨拶でも単純に嬉しいもんで、「OH!TYHANK YOU」なんて陽気に言ってみるw。

半面、日本人はどこの国に行っても、若くみられるし、足元をみられるから、舐められてはいけないと常に思ってはいた。なんせ体格も違いすぎる。 優しい言葉をかけられてもそういった部分では気持ちは引き締めていた。

そんなこんなでたどり着いた 「ホテルウエストサイドイン」。前回も書いたが、110STのハーレムのホテルで去年行った時はすでに無かった。とにかくダンス、音楽、HIPHOP!と意気込んでいていた旅行だったので、ホテルも安価なところに。

今日は、そのウエストサイドインのホテルでの想い出を少し描いてみよう。そこで出会った人たちとは今でも連絡をしたりたまに会ったりする。そんなご縁があったホテル。思い出深い。

といっても、部屋はセミダブルほどのベッドが1つ。それ以外の空間はなし。ホテルだが、ドミトリーの感覚に近いかもしれない。
とにかく、何をするにもそのベッドの上で生活。ホテルにいる時は、ほぼ寝るだけなので全く問題はなかった。

1つ、変化があったとすれば、朝食を食べる派の私と、朝食を食べない派の友達だったが、私が朝起きてすぐに同じベッドでパンを食べ出すもんだから、それにつられて、3日後くらいからは友も朝食を食べるようになった。そして、結果、それがきっかけで今も朝食を食べるようになったらしいw。

ただ、お風呂とトイレをどうしていたのか、全く覚えていない。トイレとバスはそのフロアーごとに1つで、ユニットだったため、誰かがお風呂に入っていればトイレにもはいれないし、その逆もしかり。フロアーごとで7部屋ぐらいはあったから、タイミング的に使用されていることも多かった。

お風呂はともかく、お腹の活動がすこぶる快調な私にとって、旅行でのトイレ問題は大事なのだが、記憶にないということは、なんとかなっていたんだろうなw。まぁ、お風呂に入ることも和食も大好きだったけど、シャワーを浴びれたらラッキー、毎日のピザもご馳走!とその場にすぐ慣れていくもんだ。

そんなホテルで日本人の男の子4人に出会った。
私達がフロント付近で日本語で話していたので、声をかけてくれた。 ちょうど年齢もちかく、私たちより1週間早くからこのホテルにいるとのこと。場所も場所だけに、私たちも男の人がいる方が安心という気持ちもありすぐに仲良くなった。聞けば、3人は京都のから、思い出作りとNYへ。1人は東京からダンスをしているということだ。

それぞれに行きたいところや、やりたいことも
あったので、別行動も多かったが、なんやかんやよく一緒にいた。夜ご飯なんかは、特に一緒に食べにいくことが多かった。
そして、ご飯を食べてホテルに帰ってきたある夜中に、男の子たちが「何かが飛んできて窓ガラスが割れた!」と部屋に入ってきた。

確かに、さっき大きな音がしたけど、しょっちゅう喧騒が聞こえる場所ではあったで、さほど気にしておらず、なんか騒がしいな~と友達と言っていたところだ。
「えっ?!」と思って部屋を見に行くと、見事にガラスが割れて、破片が床に散乱していた。
切り傷くらいで、みんなが無事だったことが本当に幸いだ。

外で誰かが喧嘩がエスカレートして、物がとんできたのかと話していると、日本人だからと、その部屋を狙ってきたかもという意見も。
さずがに、それはないやろうと思っていたが、確かに高さは3階で、間違って何かが飛ぶ高さでもない。

しかも10日ほどNYにいて、その当時感じたことは、本当にレディーファ―ストで女性には優しいけれど、日本人男性に対してはあんまり好意がないように見えたこと。というか舐められている感じ。(もちろん、これは私が感じたことだし、人によっても全く違う。めちゃくちゃ好意を持ってくれている人や助けてくれる人もたくさんいた。thank you!)

ただ、夜の道でも、男の子たちだけ、お金を渡せと囲まれたり、追いかけられたりと結構怖い目にあっているの目の当たりにしていたので、一理あるのかもなと思う。
20年前。もしかしたら、若造が、何しに来てるんだよ。お金もってるんだろと思われていたのかもしれない。

結局、みんなでホテルのフロントに部屋の交代を交渉したが他に空いてるところはない。
掃除するからそこで、泊ってくれという1点張りだった。窓もないし、9月で夜は肌寒い日もあったが、そこが嫌なら、出ていきな。という返事。 
結局、他を見つける手間より、もう少しの期間だから、段ボールでもはって、この部屋にとまろうという結論になった。

あの瞬間は確かに怖さもあったが、時間がすぎればそれも懐かしく貴重な体験だ。会う度にその話しになる。そして、翌年に違う友とNYに行った時も、結局気になりすぎて、ホテルウエストサイドインに泊まることにした笑。一年たって、外から見渡すと3階のあの窓ガラスは綺麗に張り替えられていた。

と、ホテルのことを思い出しながら書いていて、結局何が言いたかったのかまとまりがなくなったw

ただ、知らぬ世界に行くことで学ぶことや感じることの大切さ。価値観が変わる瞬間をこれからも大切にしていきたい。

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