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ブルックリン美術館で「フリーダ・カーロ 展」

20年ぶりにきたニューヨークの宿泊先は、ホテルではなく、ブルックリンのデボチャンの家だ。友達のYさんが、居候しているデボチャンの家に私もちゃっかり泊まらしてもらっている。猫のるるとスモーキと犬のゆうきにも歓迎されて、ちょっとした日常を感じられるのも嬉しい。しかも、ブルックリン美術館まで、歩いて10分というなんとも贅沢な立地の家。

HIPHOPに恋焦がれて来た20年前は、美容室でブレ―ズにしたり、レコード巡りをしたりダンスやクラブ堪能していたけど、今回は、また違った楽しみが待っていた。近くの公園でピクニックをしたり、ゴスペルを体験したり。

しかも、私が滞在していた2019年4月27~5月2日の日にちはドンピシャで メキシコの画家:フリーダカーロの展示会が、ニューヨークでやっているという情報を、友ののりまきさんに教えてもらう。
おっと、美術に疎い私だが、フリーダカーロの話はのりまきさんから聞いていたし、この前、キューバからのトランジットの際にメキシコにも立ち寄ったし、しかも調べたら、ブルックリン美術館!もう、これは絶対に行くしかない。

と、事前にネットでチケットを調べるとなんとすでにSOLD OUT。OMG!!
しかし、ブロードウェイミュージカルでもアポロシアターでも当日チケットがあったし、美術館は間違いなく売っているはず。
なんなら当日チケットのほうが安かったりもするので、ネットでもう一度良くみてみると
当日チケット販売ということが書いてかった。曜日は限定されていたように思うがちょうど行く時期はほぼやっていたので、販売時間の前に行けば大丈夫かなと、とりあえず安堵。

そして、ブルックリンについて4日目、
今日は、友達のYさんは学校探し(語学学校が急につぶれたため)で、夕方合流予定。
なので、ブルックリン美術館にいくことに!

当日チケットは確か10時30くらいから販売だったと思うが、とりあえず人気もあるし、
しかも歩いていける距離だから、早めにいこうと、9時半ごろには軽くデボチャンの家で朝ごはんをすませて、美術館にむかった。
すぐに、ででんと構えたブルックリン美術館が目の前に現れて、感動して写真をとるも、近づいていったら結構人が並んでいた。

ちょっとチケットが取れるのか心配になりながらも、とりあえず並んでいる列のほうにむかう。それでも私はやっぱり早いほうだったのか、私の後にもたくさんの人が当日券を求めにやってきていた。ほどなくして、チケット販売が開始され、無事にチケットを手にすることができた。

中に入るとたくさんの人と、たくさんの作品。たくさんのフリーダ・カーロの自画像。

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絵の良し悪しがわかるのかと言えば、正直わからないから、何かを言えることはないけども、
こんなにもたくさんの人に影響を与えていること自体がすごいことだと思う。

そして、夫との複雑な関係性や事故のことがよくわかる1枚を見た時に、なんとも言えない気持ちになった。その時の真の心情は、本人しかわからないけれど、それが表れているようでお腹の奥に少しズキュンときた。

これは、事前にそういった関係性や事故のことも知っていた(そう、のりまきさんからも聞いていたし、行く前にもフリーダ・カーロについて調べてた)から、余計にその絵にその感情が入っていったんだろうなと思う。
もしも、どんな人生を送ってきたか全く知らずに見に行っていたら、全く違う感じ方、いやもしくは何も感じてないかもしれないな。

話が少し飛ぶが、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」を読んで、ゴッホの絵も、もう一度みてみたいと思った(もちろん、これはフィクションだが、ゴッホの生涯やその弟の存在の部分はかなり丁寧に書かれている)

あまりに有名は「ひまわり」も、私はまだ何ももしらない時にみて、これが有名な「ひまわり」なんや。くらいにしか思えてなかったけど、ゴッホの生涯をしり、どのようなタイミングの時に書かれた作品なのかということによって、その時の心境や背景がほんの少しでもは 私が理解していれば、その絵に対する見方や作品にたいする感じ方が大きく変わるんだなと思った。

美術にはもっぱら疎いけれど、これからはもっと作者のその人自体のことを知ってから見に行きたいなと思った瞬間だった。

そして、色々と感じ、少しおセンチになりながら、フリーダ・カーロ展をあとにした。
そうは言ってもお腹もすいてきた私は、デボチャンおすすめのカフェに行くことに。
地元で人気ということで、少し並んで待ったが、入るとなんとまたしてもフリーダ・カーロが迎えてくれていた。ありがとう。

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しかも、なぜかこれをみながら、なんかクッキーが描いたといっても不思議じゃないなぁ。なんてふんわり思うブルックリンの午後。




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