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今日のハチミツ明日のわたし

「今日のハチミツ明日のわたし」。この本のタイトルを見た瞬間に読まなくては!と思ってしまった。なんせ、毎日ハチミツ食べてるし。めっちゃ好きやし。 前回、私にとってのパワーフードは「ニンニク」です!!と声高らかに、書いていたが、(もちろんそれに変わりはないけれど)、ハチミツもやん!!っと速攻で翻ってしまう自分がいる笑。

まぁ、何はともあれこの表紙に描かれた美味しそうなホットケーキと題名に惹かれて読んでいくとすぐに、

「蜂蜜をもうひと匙さじ足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから」

という言葉が飛び込んでくる。ハチミツのあの喉にしっとりくる甘さ。優しさを感じるあの甘さ。うん、たしかにこれを口に含み体に入れることで、体内でしっかり吸収されて元気になっている気がする。

この本の内容的に、この言葉の意味するところは、もっともっと深いところなのだけれど、それは読んでからのお楽しみということで今回も全くネタバレしない私の感想w。

このはちみつとともに色んな人の色んな人生が描かれていく中で、私の心の中に残ったものは、もう一つ。生態の不思議。ハチミツということで養蜂の仕事内容や、はちの生態のことが書かれているのだが、知らないことが多すぎて、とても興味深い。例えば、、

スズメバチにとってミツバチは幼虫のえさ。だからミツバチを狙いにくるが、ミツバチたちはそんなスズメバチに団体で対抗する。ミツバチが集団でスズメバチを囲み、身体を震わせて発熱させ、スズメバチのいる中心部分を47度以上にして、蒸し殺すというもの。(スズメバチは46度以上で死ぬことが確認されている)。

自然界ではそんなことが起こっていたんやと、単純に驚く。

ライオンが一頭で敵を狙うのに対して、ヌーが集団行動で自らを守るみたいな。いわしが何万匹と集まって、自分たちを巨大な魚のように見せて泳ぐみたいな。弱肉強食の世界ではあるけれど、それをきちんと守っていくすべを、それぞれが生れながらに持っているという生態の不思議。そして、自然界ではそれらの生態系が壊れないような数になっているという不思議。(もちろん、自然が少なくなり、いたるところで壊れているところもあるが。。)

でもこの世に子孫を残して、自分たちの生態を残していく。という、そのとてもシンプルなことを全うするように生きていること。

そういったことがとても興味深い。ザリガニを飼っていた時もたくさん繁殖して、気づいたら共食いをしていて、最終的に大きくなったのは2匹だった。カマキリの卵が家の庭で孵化して大量に生まれた時も、すごいなぁ〜と感心していた。そして、カマキリの雌は雄を食べるというWordだけが妙に頭に残っていたので、気になってこれを機に調べると、、 

1、2割ほどは交尾をした後に、雌のカマキリが推のカマキリをたべることがある。雌のカマキリは交尾相手を食べる際に重要なアミノ酸を摂取しており、雄を食べた雌は通常の2倍の数の卵を産むという。


ということだった。オスのカマキリは食べられることで、卵の数が増える。自分の身は削られながらも、次へつながる卵の数が増え、生存率をあげていこうとするなんとも不思議な流れ。

そんなことが頭の中を駆け巡り、「今日のハチミツ、明日のわたし」の感想は、一体全体どこいってしまってん笑!だが、私の心の中にはしっかりと残っている。ふわっと甘く広がるハチミツの物語り。

今日はあったかいミルクティーにたっぷりのハチミツを入れて。




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