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今の時代に必要な自帰依自灯明(じきえじとうみょう)の考え


最近読んだ本に書いてあったこの「自帰依自灯明(じきえじとうみょう)」という言葉が最近かなり気に入りました。

タイトルから気になって、どんな本かは全く知らずに思いつきで購入した本でしたが結構面白かったです。

「毎日なんかモヤモヤするな」

「自分ってどんな人間なんだろう」

「他の人からどんな風に見られているんだろう」

と必ず1度は皆さんも考えたことがあると思いますが、このような悩みを著者は「頭のゴミ」だというのですね。

この「頭のゴミ」を捨てるとどんなに楽か。もっとこう考えてみようよというようなことが書かれてあって、人生に悩む人、なんかモヤモヤする人にとっては面白い本かもしれません。

「自帰依自灯明(じきえじとうみょう)」


この言葉は本の中で紹介をされていたのですが、これは著者の言葉ではなくお釈迦様の言葉だそうです。

意味は

「自らを拠り所とする」

今ここにいる自分を拠り所とすることが自己評価とエフィカシーを自分で決めていき、人生の満足感を与えるというのです。

なるほどね。

今の時代、本当に人間関係が非常に複雑になっていて、常に他人の目や他人からの評価を気にしていませんか?

SNS疲れなどもその1つですよね。

「批判されたって良い!私という人間はこうだ!」って強く言える人は少ないですよね。私もそう。

批判されるのが嫌で、他の人の意見に合わせたり、自分の意見を言えなくなってしまったり・・・。

「本当のあなたは一体何を望んでいるの?」

「あなたの心が感じた、本当のことって何?」

その本当のあなたを無視して他人のために生きると、その矛盾が蓄積してどんどんモヤモヤが膨れ上がっていきます。


「他人に振りまわされるな」

「自らが本当にのぞむゴールへ向かって突き進め」

時に迷う時や、他人から避難される時などもあるでしょう。

でもお釈迦様は「自らを拠り所とする」

「自帰依自灯明(じきえじとうみょう)」に従えと言っています。

迷えば自分の心に聞けば良いのです。

本当のあなたが答えてくれるでしょう、きっと。

「他人のために生きるな、お前はお前の信じる道をゆけ」

「自らを拠り所とせよ」と。


今の時代に必要な考え方


「自帰依自灯明(じきえじとうみょう)」は今の時代に必要な考え方だなと思います。

私は熱心な仏教徒ではありませんが、時に宗教の中の教えは今の時代にも通ずるところがあるように思います。

というより、人間の悩みなんていつの世も変わらないんでしょうね、きっと。

今、本当に「多様性」が溢れすぎていて、「自分」を見失いがちになります。ネットやSNSで情報が溢れていて、他人の意見をあたかも自分の意見のように解釈して同調して、また他人への避難にも同調して。

本当に自分で考えた結果、出した意見でしょうか。

自分というものが薄っぺらい物になってはいないでしょうか。

もっと自分の考えを持ち、1つ1つの問題に対して「こうしたい」「あぁしたい」としっかり具体的に意見を持つようにした方が良いように思います。

また将来への不安、モヤモヤも他人と比べ、他人と同調し、自分で考えておらず、本当の自分の心の声に耳を傾けていないから生じるんだと思います。

自分を拠り所とすることは簡単ではありません。

自分の中に本当にしたいこと、望むことがなければ拠り所にはなりません。

それを見つけましょう。

あなたが「ハワイで自由な生活をしたい」と望んでいるとした時、なぜハワイに行けば自由になれると思っているのでしょうか。

「ハワイ=自由な生活」

のイメージを作ったのはメディアの影響ではないですか?そもそもハワイと自由な生活に直接的なつながりはないはずですよね?メディアでハワイで自由な生活をしている人の特集か何かを見て「あーいいなー」と思っただけではないですか?

つまり、これ自体も他人の意見であって自分の意見ではないのです。

これに気づかないでいると一生他人からの目や意見に振りまわされてしまう人生になります。

別にハワイに住まなくても自由に生活している人はたくさんいます。


あなたの頭の中もゴミだらけになっていませんか?

一度、大掃除しましょう。あなたの一番望むものが何かに気づくために。

さぁ、始めましょう。他人に振りまわされない自分の人生を。

「自分を拠り所」にできる人生を。


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