HSP HSC「HSCと自閉症スペクトラム」
今回は「HSCと自閉症スペクトラム」についてお話していきますね。
最近はHSCとADHDの違いについてやASDなどの違いについての質問を受けることが増えてきました。
HSPやHSCについて関心がたかまってきているのだなと感じています。
今回はアーロン博士の著書の内容からお話していきたいと思います。
1.HSPについて
まず HSP についてお話ししていきますね。
1990年代にエレインアーロン博士によって高敏感性の研究がされていました。
科学的な専門用語としては感覚処理感受性(SPS)と呼んでいます。
そして博士はその敏感性の値が高い人を
HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)人一倍敏感な人。
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供と呼んでいます。
エレインアーロン博士自身もHSPで、博士の子供もHSCだったようです。
【HSP】
• HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン )人一倍敏感な人
• HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供
• HSS (ハイ・センセーション・シーキング )人一倍敏感な人・刺激を求める人
そして、博士によると全人口の15%~20%がHSPと言われています。
5人に1人がHSPということになります。
そしてさらにそのHSPの30%の人口の約6%が HSS(外向型・刺激を追求するHSP)という気質の人もいるとされています。
HSPは精神医学で言う病名ではなくて、あくまで気質というものになります。
さらに他の種族100種類以上にもHSP気質は存在したことを発見したそうです。
これらは生まれ持った脳機能に関係しているようです 。
HSPの人は脳の扁桃体。危険を判断する部分の働きが、生まれつき強く不安・恐怖そんな部分を感じる神経回路も敏感に働くためだそうです。
【HSPの四つの性質】
①深く考え事をする
②常に刺激を受けやすい
③共感力が高く、感情の反応が強い
④些細な刺激を察知する
HSPについては、 気になった方はエレイン・N・アーロン博士のサイトをチェックしていただけると良いと思います。
アーロン博士のサイトではHSP診断もできます↓
私の主観でお話していくこともあります。
そのように聴いて頂けると嬉しいです 。
この記事を通じて。
今敏感気質に悩んでいる方。辛い方。
身近にいる人への理解になったり。
それぞれが生きている世界が少しでも安心できて。
優しい世界になってほしいと願っています。
又、HSPの情報交換、新しい気づきとなることに繋がっていけたらと思います。
2.HSCと自閉症スペクトラム
「HSPは自閉症スペクトラムの軽度の反応では?」
そんな言葉にも出逢います。
この議論も至るところで現在も続いているようです。
今回はアーロン博士の見解をベースに書いていきたいと思います。
子供に自閉症やアスペルガー症候群といった症状があれば。
普通は親や小児科医が早い段階で気づきますよね。
自閉症とHSC…
・自閉症の赤ちゃんは笑ったり、表情を作ったり指刺されたところを目で追ったり。はっきりと発音したりすることができないと言われています。2~3歳になっても人に興味が少なくて。こちらが求めても笑いかけてもあまり反応がしない。という特徴があります。アーロン博士はコミュニケーションを取りたがらず、空想遊びもしない。この点が過剰な刺激を受けている時以外はコミュニケーションを望むHSCの行動と異なると言っています。 敏感な人は人口の約20%に入ると言われています。自閉症の子供は1万人に2人~4人で、そのうち3/4が男の子です。敏感さは気質ですが、自閉症は疾患という扱いになっています。
アスペルガー症候群とHSC …
アスペルガー症候群の子供は約500人に1人いて男の子の方が5倍多いそうです。アスペルガーの子供には妙な姿勢をとる。 タイミングがずれた動作をする動きがぎこちない。字を書くのが不得手。運動面などでの問題も見られます 。HSCも試験でストレスを感じたりすると、調整ができないこともあります。ですがそれ以外の症状は見られません。アスペルガーの子はコミュニケーションを取りたがります。人の話を聞いたり話すタイミングを直感的に理解することができないため、なかなかコミュニケーションがうまくいきません。 皮肉を理解する。 秘密を守る。表情を読む。といったことも苦手な人が多いです。誰も興味がないような事柄について、一人淡々と話すこともあると言われています。 このような点はHSCでは見られないということです。HSCと混同される理由は、自閉症やアスペルガーの子供達は感覚的な刺激に極めて敏感なところです。ただ、場の空気や相手の気持ちには敏感とは言えないんですね。これがHSCと大きく異なるところだとアーロン博士は言っています。HSCは自閉症スペクトラムのうちに軽度の軽い方に属するのではないかという議論もあります。 これをアーロン博士は違うと言っているんです。自閉症スペクトラムの程度の軽い子を表現するなら何か癖があったり、風変りだったり。融通が利かなかったり。感情が乏しかったり。ということになるはずなんですね 。HSCを含め、疾患がない子供は生まれつき人と関わることを望んでいます。そのようにプログラムされていると考えることができます。 HSCはすでにお母さんのおなかの中にいる時から感情面での反応を見せているんですね。 障害がある子にはそのような場合はないということ。
HSC…
・過剰な刺激を受けている時以外はコミュニケーションを望む。
・敏感な人は人口の約20%に入ると言われています。
・HSCも試験でストレスを感じたりすると、調整ができないこともあります。
・場の空気や相手の気持ちには敏感。
自閉症…
・2、3歳になっても人に興味が少なくて。こちらが求めても笑いかけてもあまり反応がない。
・コミュニケーションを取りたがらず、空想遊びもしない。
・自閉症の子供は1万人に2人~4人で、そのうち3/4が男の子。
・場の空気や相手の気持ちには敏感とは言えないことが多い。
アスペルガー症候群…
・アスペルガー症候群の子供は約500人に1人いて男の子の方が5倍多い。
・アスペルガーの子供には妙な姿勢をとる。 タイミングがずれた動作をする動きがぎこちない子が多い。
・皮肉を理解する。 秘密を守る。表情を読む。といったことも苦手な人が多い。
・場の空気や相手の気持ちには敏感とは言えないことが多い。
※これらのことは現在も議論がされています。これからもHSPの気質や自閉症スペクトラムについての研究がされて、認識は多様化していくことでしょう。
今回はあくまでアーロン博士の著書から得た情報と、私の考察の内容と考えていただけるとよいと思います。
アーロン博士は確信が持てない時には、様々な専門家と連携している支援機関に日本では国、自治体 、NPOなどと相談しましょうと言っています。
お金はかかるかもしれません。ただ、問題を早期に見つければ事態はよくなっていきますし、その方がはるかに負担は軽く済むはずです。
専門家同士のつながりがあることが必要となります。というのは、小児科医だけでは体の症状とその解決ばかり重視してしまう可能性もあるからですね。
精神科医は精神疾患を探しています。心理学者は言動に注目して解決を試みようとします。作業療法士は感覚運動の問題とその解決に力を入れて。言語療法士は言語能力に注目します。ソーシャルワーカーは家族、学校、、地域の環境を調べます。
このような人たちが繋がることで大きな力を発揮すると考えることができます。 アーロン博士は子供の行動、問題を治療しようと思ったら薬物療法だけでは十分ではないと言っています。
問題が何であれ、その対処法を学んでいかなくてはいけないと思うと言っています 。
評価する時は親や教師、保育士。これまでに子供を見てきた専門家たちから話を聞くことになります。子供や家族の既往歴も必要となります 。
HSCは大抵のびのびしていて、よく知っている人とならば積極的に関われる子供です。人の話を聞くことや自分を表現することも理由なくできています。確かにストレスを受けると動転して何もできなくなることもあります。機嫌がよく親しみやすく好奇心旺盛です。
自分に誇りを持っている子供の姿をきっとそばで見てきているはずです。そのことを忘れないでくださいとアーロン博士は言います。
子どもの敏感さを治療するべきなのか。いいえ。そんな必要はないと博士は言います。
子供がこのような気質を持ったまま環境に溶け込んでいくことを皆で後押しすることができると、取り除く。隠そうとするのではなくて、気質の多様性は、 人生のスパイスであり、おそらく種族が生き残るために必要なことなのだと。
今回は「HSCと自閉症スペクトラム」についてお話させていただきました。
今回も最後まで読んでよただきありがとうございました(^^)
それではまたお逢いしましょう。
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今回の記事でも参考にしたエレイン・N・アーロン博士のHSCの本です↓
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