精神医学「強迫症」
精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。
カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。
カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。
カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。
病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。
カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。
あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。
また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。
1.強迫症
私たち人間は時々物忘れがあったり、間違いをしなかったか記憶が定かではなくなることがありますよね。
例えば家を出るとき「火は消してきたかな?鍵をかけたかな?」などは誰でも経験したことのあるエピソードですよね。
しかしこのエピソードが過剰に気になってしまって、万に一つの危険を恐れる気持ち(強迫観念)とその危険を除外し、不安を打ち消すための動作や行動(脅迫行為)に支配されてしまう状態に陥ってしまう症状があります。
この症状を強迫症と言います。
強迫症は考えたくない考えが繰り返し、頭の中に浮かび上がり、打ち消す努力をすればするほど不安が強くなってしまいます。
繰り返し脅迫的な観念にとらわれている状況や内容が無意味であることは、本人自身も自覚している場合が多いのですが、それでも繰り返し気になってしまうという状況に陥ってしまいます。
具体的な行動としては、外出する際に鍵がちゃんとかけられたかどうか何回も確認したり、不潔な状況に異常な恐怖感を抱いて手を洗う行動が止められなくなったりと、様々な脅迫的な行動が見られます。
辞めたいけど辞められない。考えたくないけど一度思い出すと不安で感慨が止められなくなるなど本人の心理的負荷は非常に大きいのも特徴です。
治療には薬物療法が必要になります。
心理カウンセラーとして活動しています。心理カウンセリングの詳しい内容は下記のホームページ内で紹介しています↓