発達支援×作業療法士

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〇愛知県を拠点に発達支援に携わっている作業療法士 〇お子さんの発達・支援につながる情報を綴っていきます 〇発達支援・放課後デイサービス ○リハビリ専門職 ○https://lit.link/OThiramatsu

最近の記事

前庭覚‐発達を促す感覚とは‐

みなさんこんにちは。 現在、発達を促す5つの感覚についてお伝えしており… 前回は【固有感覚】☟ 前々回は【視覚】☟ についてお話しました。 今回は前庭覚についてお話していきます♪ 1.前庭覚とは? 耳の構造としては外耳・中耳・内耳と分類され、耳の一番奥にある内耳に前庭覚という感覚を検知する… 耳石器・半規管(三半規管) が存在します。 前庭覚がどのような感覚かというと… 加速度と傾き を検知する感覚です。 傾きはみなさん想像できると思うので説明しませんが、 加速

    • 固有感覚-発達を促す感覚とは-

      皆さんこんにちは。 前々回の記事では、発達を促す感覚とは?ということで、 重要な5つの感覚の概要をお伝えしました。 ☟前々回の記事はこちらから☟ 前回の記事はでは、重要な5つの感覚のうちの「視覚」 について少し深掘りしてお伝えしました。 ☟前回の記事はこちらから☟ そして今回は… 固有感覚 についてお話していきます。 では、早速本題に♪ 1.固有感覚とは? リハビリテーション専門職であれば、固有感覚は聴き慣れている言葉ですが、一般の方はあまりなじみがないかと思

      • 視覚‐発達を促す感覚とは‐

        皆さんこんにちは。 発達支援×作業療法士です♪ 前回、発達を促す感覚とは?ということで、 重要な5つの感覚をお伝えしました。 ☟前回の記事はこちら☟ 今回はその中の… 「視覚」 に関してお伝えしていきます。 1.視覚の発達について視覚の発達について、多くの方がご存じのように… 産まれたばかりの赤ちゃんは近くの物しか見えていません。 徐々に視覚の発達が進み、生後3か月頃に対象物を目で追うことなどが可能となります♪ ちなみに生後3か月頃には… 定頸(首がすわる) こ

        • 発達を促す感覚とは

          みなさん、こんにちは。 発達支援×作業療法士です。 今回は発達を促す感覚についてお伝えしていきます♪ 1.発達を促す感覚 発達の領域において、認知度のある介入方法 【感覚統合療法】 の中で、上記の5つの感覚が重要であるといわれています。 2.それぞれの感覚について①視覚 目から入ってくる情報はもちろんのこと、視覚情報を得るために、眼球の運動が必要となります。 その眼球の動きの感覚も個人的には視覚の一つと捉えてよいかと考えています。 発達障害を抱えているお子さんは

        前庭覚‐発達を促す感覚とは‐

          買い物中,問題行動が生じた場合

          こんちには。 今日はお子さんの良い行動を増やすには? よくある買い物の場面を想定して皆様と考えていけたらと思います♪ では、早速本題に。 1.行動の機能のうちの一つ「獲得」 前回の記事でお伝えしたように行動は大きく4つに分類されます。 ☟前回の記事はこちらから☟ 今回はそのうちの「獲得」の機能について考えていきますね♪ 獲得は… 何かが欲しくて行う行動 のことを言います。 そして、その獲得の行動で問題行動が生じるとよくあるのが… 「おもちゃ買って~!!!!!!

          買い物中,問題行動が生じた場合

          よい行動を増やすには-行動の機能-

          みなさん、こんにちは。 発達×作業療法士です♪ 今回も引き続き、よい行動を増やすには? ということで… 私たちが行動する時にどのようなこと・機能がきっかけで、行動を開始しているかをお伝えしていきます♪ では、早速本題に入ります。 1.行動を分析するお子さんの行動をよくしたいと思った時に、最初に考えるべきことは、 なぜその行動が起きたのか? ということを具体化していくことになります。 スライドのように私たちやお子さんの行動が起きる・起きた原因を考えるには… ・先行刺

          よい行動を増やすには-行動の機能-

          人の行動を変えるには?

          こんにちは♪ 発達支援×作業療法士です。 最近、ABA(応用行動分析)を学び始めました。 非常に刺激的で、普段何気なく良いと思って行動したり、言動にしていたことがわかりやすく解説されていて… 【納得】 させられることが多いです! 学んだことを自分なりの言葉に変えて、みなさんに届けられたらと考えています。 では、早速本題に入りますね。 1.行動の後が重要私たちの目の前にいるお子さん、発達に問題を抱えている方に限らず、人の行動を変えるには行動の後の 【働きかけ】 が重要にな

          人の行動を変えるには?

          発達に好影響?!オキシトシンを分泌するには

          みなさん、こんにちは! 発達支援×作業療法士です 前回の続きになります♪ 前回の記事をお読みでない方は是非こちらからお読み頂けたらと思います。 1.オキシトシンと自閉スペクトラム症の関係性少し前回の記事と重複する部分もありますが、お読み頂けると幸いです。 まず、オキシトシンとは… 愛情ホルモン・幸福ホルモンと呼ばれ、愛着や信頼に関与する身体内にあるホルモンです。 自閉スペクトラム症とオキシトシンの関係は以下のように報告されています。 自閉スペクトラム症の方は血中内

          発達に好影響?!オキシトシンを分泌するには

          自閉スペクトラム症とオキシトシン

          みなさん、こんにちは。 発達支援×作業療法士です。 本日は自閉スペクトラム症のコミュニケーション障害の改善に寄与する可能性のあるオキシトシンについてお話していきます。 では、早速本題に入っていきます。 1.オキシトシンとは? オキシトシンは「愛情ホルモン」「幸福ホルモン」と呼ばれ、オキシトシンが身体で分泌されると… ・幸せな気分になる ・不安や恐怖心が減少する ・他者と関わりたいという好奇心が強まる ・ストレスが緩和する ・記憶力が向上する ・他者への信頼感が高まる

          自閉スペクトラム症とオキシトシン

          運動とASD児の関係性

          こんにちは。発達支援×作業療法士です。 今回は論文をもとに… 運動と自閉スペクトラム症(ASD)の関係性についてお話していきます。 よろしくお願い致します。 早速本題に入っていきますね♪ 1.論文紹介 【タイトル】 自閉スペクトラム症(ASD)児への運動介入手段とその効果:系統的レビュー 【目的】 自閉スペクトラム症(ASD)児の運動能力の低さについて、臨床・教育現場で認識されている。 ASD児は定型発達児と比較し、運動発達の遅れや、運動の困難さに伴う自尊心の低下、

          運動とASD児の関係性

          食事パターンとADHDの関係性

          こんにちは。発達支援×作業療法士です。 今日は論文をもとに… 食事と注意欠陥/多動性障害(ADHD)の関係性についてお話していきます。 よろしくお願い致します。 早速本題に入っていきますね♪ 1.論文概要【タイトル】 【背景】 注意欠陥多動性障害(ADHD)は、 不注意、衝動性、多動性の持続的な症状を特徴 とする神経生物学的障害です。 小児期の食事は、ADHDの病因に関与する可能性のある要因として調査されています。 【目的】 食事パターンとADHDとの関連の証拠を体

          食事パターンとADHDの関係性

          臨床で感じること

          こんにちは。発達支援×作業療法士です。 本日は簡単に自己紹介をさせて頂き、現在私が臨床で感じていることをお伝えしていきます。 ✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿ 作業療法士としての経験 ✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿‐✿ 現在、作業療法士として12年目で… 1-2年目:通所サービス 3-11年目:回復期リハ病院+訪問リハ 12年目(現在):放課後デイ+児童発達支援 という経験をさせて頂いています。 発達支援領域で携わらせて頂くようになったのは、 2018年

          臨床で感じること

          発達支援×作業療法士

          初めまして。 私は作業療法士として、発達支援に携わらせて頂いています。 普段私の目の前にいるお子さんは… 〇運動発達がゆっくりなお子さん 〇勉強が苦手なお子さん 〇落ち着くことが苦手なお子さん 〇衝動的になりやすいお子さん 〇こだわりの強いお子さん 〇他者とのコミュニケーションが苦手なお子さんなど… が多く、少なからず発達の遅れなどが生じています。 専門的な言葉でいうと… 【発達障害】 〇注意欠陥・多動性障害:ADHD 〇自閉症スペクトラム症:ASD 〇学習障害:L

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