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発達に好影響?!オキシトシンを分泌するには


みなさん、こんにちは!
発達支援×作業療法士です

前回の続きになります♪
前回の記事をお読みでない方は是非こちらからお読み頂けたらと思います。


1.オキシトシンと自閉スペクトラム症の関係性

少し前回の記事と重複する部分もありますが、お読み頂けると幸いです。

まず、オキシトシンとは…

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愛情ホルモン・幸福ホルモンと呼ばれ、愛着や信頼に関与する身体内にあるホルモンです。


自閉スペクトラム症とオキシトシンの関係は以下のように報告されています。

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自閉スペクトラム症の方は血中内のオキシトシンの濃度が少ないとの報告があり、加えて自閉スペクトラム症の方にオキシトシンを投与すると「感情の理解」「アイコンタクト」などが改善する可能性があると報告されています。

このようなことから、自閉スペクトラム症の方の身体内にオキシトシンが産生・分泌されると、自閉スペクトラム症の症状が改善する可能性があると考えれます。


2.オキシトシンの効果

オキシトシンと主な効果はざっくり以下の2つになります。

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人が人間関係を良好にするため…
人が人らしく過ごせるため…
安心して生活するための…

安らぎ・結びつき

に効果を示すと報告れています。


細かく効果をみると、
定型発達者では…

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に効果を示すと報告されており、
自閉スペクトラム症の方には…

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のような効果を示すと報告されています。

なので、定型発達者であっても、自閉スペクトラム症であっても…
オキシトシンは産生・分泌された方がよい
と私は考えています。

では、オキシトシンはどうすると産生・分泌されるかを次の章でお伝えしますね♪


3.オキシトシンを分泌するには

では、ここからが本題になります。
人において重要なオキシトシンはどのようなことをすると産生・分泌されるかというと…

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・スキンシップ
・グルーミング行動

を行うと産生・分泌されるようです。

スキンシップはイメージしやすいと思いますが、グルーミング行動は聞き慣れないですよね。

少しだけ詳しくお伝えすると以下のようになります。

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簡単にまとめると…

・人と人との接触
・人と人との交流

がオキシトシン産生・分泌に重要になります。

私たち、療育者がこのようなことを理解しておくと…

・普段のささいな会話
・何気ないスキンシップ
・一緒に食事をとること

など当たり前のことが非常に重要であることに気付かされますね!

そして私は作業療法士であり、発達支援領域に関わるまでは脳卒中後遺症・整形疾患の方々に対して関わることが多くありました。

その中で徒手的な介入(リラクゼーション・関節可動域訓練など)を行う場面が多くありました。

しかし、発達支援領域に携わるようになってからは、徒手的な介入を行うことは発達障害グレーゾーンといわれる対象のお子さんを前になくなりました。

が、このような研究に触れることによって、もしかしたら今まで学んできたこと、徒手的な介入がお子さんの発達にとっても良好な影響を届けれる一つの方法になるかと感じました。

そして、実際に徒手的な介入をすることによって血中内のオキシトシンが増加したとの報告もあります。

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私たち療法士が対象者の方に…
触れる
ということは本当様々な影響を与えることができますね。


最後に私が感じる
・発達障害の方への徒手的な介入
の可能性は…

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以上のように感じています。
また、療法士でなくても、療育者の方々・親御さんが、実際の現場の場面や普段の生活においても応用しやすい知識になるかと感じています。

少しでも発達障害に関わる方々にとって意味のある情報であれば幸いです。

いつも最後までお読み頂きありがとうございました♪

よければ、いいね・フォローよろしくお願い致します。

では、また!

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