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短編小説『ルチアーノ -白い尾のオナガ-』麗野鳩子

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尾羽が白いオナガのルチアーノ。 尾羽を青くする方法を探しに旅に出ますが・・・・・・。 レトロでイタリアンな作品になったと思います。 (全10回、約10,300字)
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#オナガ

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1 Purge 追放 ルチアーノは取り囲まれていた。 いつものことだったが、少し違ってもいた。辺…

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7 Kingfishers カワセミ 耳元でちょろちょろと流れる水の音で目が覚めた。 小川の畔の柔らか…

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8 Wimpy Monster 弱虫モンスター 仲間のいる森が見えてきた。 嗅ぎ慣れた空気を目一杯吸い込んで、ルチアーノは翼に力を入れ直した。するとまたカワセミにもらった羽が落ちて、ふわふわと宙を舞い、風に巻かれて遠退いていった。 ルチアーノは仲間の前に降り立つと、得意げに尾羽を見せた。 「随分と珍妙な尾羽だな。その青は濃すぎるし、長さも足りない。黄色は余計だ」 ティランノの乾いた品評が、辺りをしんとさせた。 青い羽はそのうち自分のものになるんだというルチアーノに、お前は

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【短編小説 ルチアーノ -白い尾のオナガ- 10】Reunion 再会(最終話)

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【短編小説 ルチアーノ -白い尾のオナガ-】あとがきにかえて(短歌)

『オナガの仔』 開かぬ目で 腹が減ったと ぎゅいと鳴く 傾ぐ頭は おぼろ月かな 短編小説『ル…

おまけ① Treasure Hiding 宝かくし

イワシと別れて岸に戻るルチアーノ。 別の海の生き物に遭遇し、なんとリア充ビームにやられそ…

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