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小説「ダブルピーク!」

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~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~  eスポーツに力を入れる全国的にも珍しい女子校、下今女学院(しもいまじょがくいん)。 そこに新入生として入学してきた有永声呼は…
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ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 目次

00章「序」ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 00章「序」|…

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ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 09章49話「転入…

 樹那はこの異常事態にあっても、事もなげに言った。  「おおかた名前を変えたんだろ」  …

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ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 09章49話「圧勝…

 初戦、ファースト・ラウンドがいつ始まったのか、声呼はもう覚えていない。  最初の行動は…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 09章48話「会場…

 会場はその名の通り、アリーナ型のものだった。  中央に一片が10メートルほどの四角い舞…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 09章47話「再会…

 電車の混雑具合に辟易としていた声呼だったが、まさかそのほとんどが、同じ駅で降りるとは思…

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ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 08章46話「決戦…

 全国高校eスポーツの決勝大会は東京のお台場ハイパーアリーナにて行われることになっていた…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 08章45話「メディア対応」

 大会まで一ヶ月を切った。  『グラジオラス・ブーケ』の面々もより一層、練習に熱が入っていた。  だからこそ、樹那も不機嫌になろうというものだった。 「なーんで、こんな忙しいときに、こんなことやらなきゃいけないんですか?」  眉は釣り上がり、眉間には深い溝が刻まれ、腕組みした右手の人差し指はリズムを刻むように自らの腕を叩いている。  顧問、元谷が相手でも、樹那はイラつきを隠そうともしない。 「ま、まぁまぁ、谷口さん。これも大事な部活動ですよ」  樹那に上座を譲り、立

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 08章43話「樹那…

 久々の樹那のルームは相変わらず簡素なままだった。 (相変わらずだなぁ。でも、受験中なん…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 08章42話「報告…

 一月三日の神社はやはり混み合っていた。  前後左右、全てが人の壁で囲まれ、自分がどこに…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 08章41話「初詣…

 年末年始は声呼のお気に入りの時期だ。  学校は休み、テレビはつまらない、外も寒くて出る…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 07章40話「チー…

 今女はそのまま2ラウンド、3ラウンドと立て続けに負けてしまう。  ここを落とせば流れを…

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ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 07章39話「現実…

 後半戦も一つ取れば一つ取られるという展開が続く。4の差が縮まらない。  届きそうになる…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 07章38話「暗雲…

 攻めの制限時間のわずか十秒前だった。『C++』を先頭に、『MIH』は次々とアルファになだれ込…

ダブルピーク!~JKがタクティカルシューターで日本一を目指す~ 07章37話「一年のエース」

 そのプレイヤーの名前は『C++』というらしい。  ランクの動きを表すグラフはほとんど下がることなく、右へ行くに連れ上昇していく。それだけ負けが少ないということだ。 「これが例の、新加入した一年なんだ」 (これが一年……)  声呼が改めてグラフをよく見ると、確かに開始時点は今年の四月からのようだ。  自分と同時期に始めた、ということになる。  にも関わらず、『C++』のランクはイン・ヒューマン。自分はプラチナだ。  この差はどこで生まれたか、考えるまでもなくグラフから読