小説「魔法少女舞隊マジカル・シックスティーン」38裏と陰謀
「今にして思えば、言葉の端々に奇妙なところがあったぞ。魔力を持たない人間を軽視するような、あるいは敵視するような」
「最初からそうだったんですか?」賀欄堂は身を乗り出した。
「どうかな。最初は純粋に魔力の探求に興味がある研究者、という印象だったぞ。ただロー・シレンが現れる少し前くらいから、さっきのような言動が出るようになった気がするぞ」
「チロ、霜永はロー・シレンのリーダーだと言ったんだよな?」
「え。そうです。確かに言いました」チロは賀欄堂の目線が急に自分にきたので焦ってコ