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#宇宙SF

「宇宙」をテーマにした小説やマンガなどのSF作品を募集します。小説に限らず、マンガやイラスト、写真や映像など、自由な発想で創作してみませんか?

急上昇の記事一覧

【リベンジトリートメント】&【2cmアパートメント】 #毎週ショートショートnote

お題は【リベンジトリートメント】。裏お題は【2cmアパートメント】。 参加させていただきます。😊 *リベンジトリートメントからの出発☆ <微生物>の彼女の優しさだけが俺の癒しだった。 その彼女を食べた敵にリベンジするために 俺は<後生動物>となって敵の<原生動物>を食った。 だが、復讐を終えても心が満たされることはなかった。 微生物の彼女はもういない・・・ 不動産屋に勧められたアパートで暮らすことにした。 部屋の大きさが2cmもある大型アパートメントだった。 水の

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【短編小説】悪辣な推論(1)

あるところに男がいた。男は今、宇宙空間を独りで漂流している。 男は真っ白い宇宙服を着ていた。宇宙服は正しく機能しており、エアはまだ十分にあったが、それでも数時間ももたないことを男は知っていた。男は船外調査の折、同僚に宇宙船から突き落とされた。宇宙に上も下もないのだから突き落とされるという表現は正しくないのかもしれないが、男には果てしなく広がる宇宙の闇の中に落とされたように感じた。 男は宇宙船から突き落とされ少しばかり藻掻いてみたが、すぐに何の解決にもならないことを知った。

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A Memory Called Empire by Arkady Martine

あらすじLsel(採鉱ステーション)の大使 Mahit Dzmare が帝国に到着すると、前任者 Yskandr が殺されていた。Lsel には imago という帝国に秘密にしている技術があり、記憶を他人の脳に埋め込み、意識を融合させることができる。Mahit は Yskandr の imago を持っているが、古い記憶で止まったままで(自動アップデート機能がない)、しかもマシーンが突然停止してしまう。次に命を狙われるのは自分だと気づいた Mahitは、Cultural

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地球に優しい? 侵略者(第62話 バサニッカ宰相)

 永遠の星空に放たれた無色透明のレーザーは、モガラモガラのすぐ横をかすめただけで、艦に被害は及ばなかった。 「今のは、脅しだ」  勝ち誇った笑みを浮かべてのたまったのは、ザザッカである。 「多勢に無勢だ。貴様らに勝ち目はない。すぐに降伏せい」 「いかがしましょう?」  ポドンカ少佐が指向性のスピーカーを使いバサニッカのみに聞こえるように聞く。 「やむを得ない。降伏しろ。わたしは、自分の部屋に戻る」  その後彼女は夫と子供のいる部屋に向かった。  降伏後ザザッカ中将の配下の者が

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地球に優しい? 侵略者(第63話 乗っ取り作戦)

 相田一佐はフジヤマのブリッジにいた。フジヤマ含めた地球人艦隊は、宇宙の大海を航行中だ。そこへショードファ軍から通信が入った。相手はザースコ少佐である。  無論秘密通信で、チャマンカ人が乗っている地球人艦隊の旗艦には傍受できないようになっていた。 「今からちょうど30分後、地球のグリニッジ標準時で21時に地球人艦隊旗艦の自爆装置の起動装置を無力化する」  ちなみにグリニッジ標準時の21時は日本時間の昼12時だ。ザースコを投影したホログラムは、それだけ伝えると消失する。  灰

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地球に優しい? 侵略者(第59話 激戦)

「反乱軍共のドローン部隊は、なかなかやりおる」  一見好々爺のような雰囲気のルーランカ少将が飄々とした口調で話した。 実際彼は70歳の老人だ。若い頃は黒かった毛皮が、加齢のためにところどころ白くなっている。   同世代のチャマンカ人には白くなった毛皮をホロメイクで若く見せる者もいたが、ルーランカはそういう真似に興味はない。 「マデリンカに連絡し、発電所を破壊するよう伝達するのじゃ」  それを聞いた側近のチャマンカ人が、目を丸くした。 「そんな真似をすれば、ズワンカ市民への電気

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地球に優しい? 侵略者(第64話 戦闘配置)

 やがてワープアウトしたのは、他でもない。ショードファ軍の宇宙戦艦だ。 「事前通告もなくワープアウトか!」  そう独りごちたのは、インド艦のカシュヤップ大将だ。60代の男性だった。インド艦は11隻が残存しており、地球人艦隊の中では実質的な指導的立場にある。次いで数が多いのが、中国艦の6隻だ。  元々インド艦と中国艦は人口比に応じて14隻ずつ配備されたが、激戦の後、現在の数まで減っていたのだ。  カシュヤップの眼前のホロモニターに、ショードファ人のザースコ少佐の上半身が投影され

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地球に優しい? 侵略者(第57話 ミッション発動)

「ちなみにどんな作戦ですか」 「人道上の理由でクーデター派による制圧後も、ズワンカ市に電気を供給してる核融合発電所は、そのままにしてきた。が、この際電気を止めると決定したのだ」  ルーランカが、続ける。 「当然反乱兵共はズワンカ市から部隊を出して、発電所制圧に向かうだろう。その際当たり前じゃが奴らはズワンカをすっぽり覆ったシールドを一時的に解除する。そこを狙って君らの部隊が潜入するのだ。中からシールド発生装置を壊してほしい」  核融合発電所は、ズワンカ市からチャマンカ帝国の単

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地球に優しい? 侵略者(第61話 ポドンカ少佐)

 バサニッカ首相は夫や子供や側近達とマイクロ・ワープし、軌道上の戦艦に転送された。戦艦は、モガラモガラである。  元々地球侵略に使用された艦であったが凱旋将軍のガシャンテ大将がチャマンカ星への帰還時に乗ってきた物だ。現在はバサニッカ率いるクーデター派の所有物となっていた。  ブリッジには、議会占拠で功績をあげたポドンカ少佐の姿がある。バサニッカの命令でポドンカを先行してこちらへ寄越したのだ。反乱が失敗したのはバサニッカもわかりきっていた。  別の惑星に逃げ、再起をはかるつもり

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地球に優しい? 侵略者(第56話 ルーランカ少将)

ズロッシャイ中佐は48人の部下達と共にクーデター派を離れた。クーデター派がチャマンカ人至上主義者で、チャマンカ人以外の種族を滅ぼそうとしているのに気づいたからだ。  チャマンカ軍のマデリンカ大尉率いる部隊が首都ズワンカ市から離れた山岳地帯に立てこもっており、そちらと合流したのである。  合流してからチャマンカ時間で3日後に、マデリンカ隊同様反クーデター派のルーランカ少将の部隊が現れ合流した。  ルーランカは、全身を黒い毛に覆われていたのだが70歳という年齢もあり、とこ

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地球に優しい? 侵略者(第65話 恫喝)

「自分は、ショードファ宇宙軍のワキーファ准将だ」  彼の率いる宇宙艦隊は地球艦隊と合流し、チャマンカ星の軌道上にワープアウトしていた。  チャマンカ星の防衛システムは、ショードファ軍の準光速ミサイルによる攻撃後強化されたが皮肉な事に今回の内戦で、チャマンカ人同士の戦闘により、ズタボロにされている。  軌道上に浮かべた迎撃ミサイル発射装置は、政府軍とクーデター派の双方による攻撃に巻きこまれて破壊され、デブリとなって四散していた。  ワキーファにしてみれば、笑いの止まらない状況だ

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地球に優しい? 侵略者(最終話 第66話 これからの事)

 チャマンカ臨時政府から回答があったのは、ワランファが通告した締め切りギリギリだった。返信の内容はショードファ、ダラパシャイ、地球の独立を認めるというものだ。  その件がショードファ、ダラパシャイ、地球合同艦隊の全艦にアナウンスされると、乗員達は朗報に沸きたった。最後の最後はあっけなかった気もするが、ともかく勝利を手にしたのだ。 「よかった」  朗報を聞いた結菜が、そう発言する。 「これからあたし達がイチから、地球を変える。より良い惑星にするってわけ」 「だったら、おれは用

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地球に優しい? 侵略者(第60話 観念)

 もうこれまでと観念したその時、ズロッシャイをプラズマ・ソードで斬り捨てるべく剣を上に構えた敵兵の動きが止まった。気づくと敵の腹のあたりから、プラズマ・ソードの青い刃が突き出しているのが見える。  ズロッシャイがフルフェイスのヘルメットをかぶってなければ、焼ける肉の臭いがしたろう。反乱兵は腹から赤い血を流しながらゆっくりとこちらに向かって倒れてきた。  ズロッシャイがそれをよけると、兵はうつ伏せに大地に落ちた。倒れた反乱兵の背後から、青く光る剣を手にした味方のダラパシャイ兵が

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「星を渡る船と水晶の予言」

まえがきあらすじ魔法と科学が織りなす惑星アストリアを舞台に、12歳の少女リリアが世界の危機を救う冒険へ! 祖父の形見の不思議な水晶から、闇の王による世界の滅亡を予知したリリアは、仲間と共に伝説の「星を渡る船」を探す旅に出ます。 天才発明家のレオ 不思議な力を持つ猫のミミ そして闇の過去を持つ少女ニーナ 個性豊かな仲間たちと力を合わせ、古代いせきの謎を解き、異星人の星を訪れ、危険な森を冒険する中で、リリアは成長し、絆を深めていきます。 しかし、闇の王の魔の手は確実に彼ら

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あなたならどうする?火星でひとりぼっちになったら。「オデッセイ」から学ぶメンタル

こんにちは、K-taroです。 あなたならどうしますか?火星でひとりぼっちになったら。 今回は「オデッセイ」の紹介です。 この作品をざっくり説明すると、主人公のマークが火星探索中に事故にあってしまい、仲間に置いていかれたまま火星に取り残されてしまうというお話。 火星でおひとり様なんとまぁ、壮大なテーマにもかかわらず、寂しい内容である。 他の作品なら、火星にはエイリアンがいた!とか、人生を嘆いて自殺するにもできない、、とか。そんな感じ。 いいや、この作品の良いところは違う

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創作大賞2024「竜宮」

#創作大賞2024 #ファンタジー小説部門 あらすじ 宇宙空間を観察していた男が、ある時謎の周波数を発信している異物を見つける。これから休暇期間に入るにもかかわらず、上司命令で男はその異物の観察をすることになった。 男が現地に飛ぶと、不思議な翼を持つ「彼」に出会う。男は暇つぶしがてら、彼の観察をしながら話し相手になることにした。 彼は物質を採取するために、遠いチキュウから小惑星を訪れていた。そのミッションを傍らで見守りながら、男は彼と交流を深めていく。何にも興味を持てなか

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にゃんとなく 🐱#青ブラ文学部

*にゃんとなく参加させていただきます。🐱 *とある国の本会議にて S「本日お集まりいただいのは他でもなく不安を増すばかりの 世界情勢に向き合う立場としての我が国の立場を明確にしたい。 忌憚のない皆様の意見をお聞きしたいと思います!」 B「一般国民の一人としての意見ですが、ここで我々がどんな適切な 解決策を決めたにせよ意味があるのでしょうか? 事態はすでに加速を増して奈落へ向かってると思うのですが?」 C「例えそうだとしても最後の一瞬まで解決策を求めるのが責務でしょう?

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地球に優しい? 侵略者(第52話 内乱)

 相田一佐がもはやこれまでと考えた時、突如200隻の軍艦がワープアウトして現れた。 「通信が入りました。チャマンカ正規軍の援軍です」  喜びを隠しきれない声で、通信士が報告する。ブリッジに歓声があがった。クーデター派の艦隊は、正規軍の艦隊と地球人部隊に挟まれる形になり、大量のワープミサイルを撃たれて徐々に数を減らす。  最終的にクーデター派の艦隊は、降伏する。地球人部隊は47隻から23隻まで減ったが、ともかく日本艦のフジヤマは無事だった。ワープミサイルを1発食らい、艦体に大き

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地球に優しい? 侵略者(第55話 別離と再会)

 翌日蒼介のホロホンに電話があった。夏映の名前がホロホンの上に立体映像で表示される。 「一色ですけど」 「治ったわ。彼、復活したの」  嬌声が、蒼介の耳に届いた。普段より何オクターブか、声が高い。 「チャマンカ人のドクターもびっくりしてる。あなたにもらったカプセルのボタンを押したら、体内のウィルスが消えちゃったの」 「大翔君は治ったんだね。それは良かった」 「もう起きて、普通に話せるの。それでドクターに、カプセルをどこから入手したか聞かれたけど、まだ話してない」 「正直に伝え

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地球に優しい? 侵略者(第28話 雪どけ月の災厄)

チャマンカ帝国の首都ズワンカ市は準光速ミサイルの攻撃を受け壊滅したものの住民や兵士達や作業用ロボットの活躍もあり、ようやく復興しつつあった。  地下の緊急用シェルターに逃げていた住民も、復活した地上の都市に戻りつつある。チャマンカ帝国の暦では、新年の最初の月になる「雪どけ月」が始まった。  まだチャマンカ人が文明を持たぬ原始時代に冬眠の習慣があった頃は、地球のクマ同様雪どけと共に長い眠りから目覚めたのだ。  2つの太陽に照らしだされたズワンカの国会議事堂でちょうど今、議

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