袴田巌さん(88歳、元ボクサー)は、57年間、犯罪者として、それも、43年間も、死刑囚として過ごしており、再審請求が実現し、静岡地裁で、再審中であり、事の経緯は、別にして、高齢者に対しては、残された時間の短さを考慮し、疑わしくは、被告に有利な判断で、自由にする救済の道の選択を。
終わらない袴田事件。おそろしいことだ。再審公判はすぐ決着しそうになく、無罪の可能性もあろうが、そうなったら警察は、これから犯人を「用立て」ねばならなくなる。わたしは以前、袴田さんの冤罪を訴えるドキュメンタリー番組を見た。おどろおどろしい「5点の衣類」が今も忘れられない。