ケンカ上等のような政治界隈からは足を洗って穏便にやっていこうと、二度目にTwitterのアカウントを作ってからは考えていた。結論から言うと見事に裏目に出た。人生は何が正しくて何が間違っているのか、必ずしも断言はできないものだ。戦う覚悟が必要になる時もある。それが事実ではないか？

人生は何が幸いするか分からない。どんな経験も無駄になることはない。活かそうという気があるならば。もしも荒れ模様の政治クラスタ界隈で揉まれた経験がなければ、私は批判や指摘に耐えきれず筆を折っていたかも知れない。自分の作品を、自分自身の精神を守れたのは、政治クラスタでの経験のお陰だ。

政治クラスタの中ではまともとされる人々でさえ、界隈の外からは怖い人に見えるらしい。語気と主張が強いからであろう。しかしこのような世界にいたからこそ、絶対に正しいただ一つの正義などという考えは危険だと思えた。私が書くフィクションでは、エンタメでもこの線は決して譲れない。譲らない。

Twitterをやっていた中での一時期は、いわゆる政治クラスタをやっていました。かの界隈の荒れ模様を快く思わない人が多いのは仕方がない。だが『私には』良い経験ができた場所だった。根拠とロジックで勝負し、思うところは断固として主張するのを学んだ。私への教育に一番欠けていた要素だった