竹田誠志と葬式に出席していた。誰の葬式かはわからないが、この葬儀場は知っている。私が通っていた幼稚園だ。
園児用の椅子や玩具がいまではとても小さく見える。竹田選手は試合の時と同じ、竹田誠志モデルのハーフパンツを着用していた。
隣の部屋(たしか年長組のお部屋だった)に移動すると、そこでも喪服姿の大人たちが身を寄せ合って泣いたり話し込んだりしていた。
葛西純も喪服を着ていて、私に向かって
クリスマスイヴの日記を最後に、「姫乃たまの日記」は更新を終了します。
アカウントは存続しますが、定期購読マガジンは廃刊となります(記事は非公開にはなりません。今後も単品での購入は可能とのことです)。
「はじめに/日記を販売することについて」にも書いた通り、日記はどんなに他愛ない内容でも、その日そこにしか存在しなかったことの貴重さを教えてくれます。
日記は美しく面白いからこそ、最初から
12月18日 姉妹のように
イチョウの葉がすっかり枯れた並木道に、たっぷりと日差しが降り注いでいる。冬の澄んだ空気の中で、裸になった樹木がまっすぐ照らされている。
寒い日の眩しい光景を、子供の頃からふと不思議に思う。とりわけ寒い日は、雨よりも、雪よりも、雲ひとつなく晴れているほうが寒くなるのも不思議だ。
信号待ちで行き交う車を見ていたら、隣で編集さんが「あ、年末進行抜けたかも」と言った
12月11日 普通の日の一種
いつになく目覚めがよくて、キッチンでお茶を淹れてたら、突然脳が溶けたように何もできなくなって立ち尽くしてしまった。
目覚めの良さなんか関係なく、真っ暗な鬱は突然ぽっかりと私を飲み込む。
10年前よりずっと強烈に、5年前よりもっとどうしようもなく。一昨年より、去年より、だんだん深く、ひどくなっている。
病気だとわかってからも、全然慣れない。これが精神病
12月4日 救われた音楽
友人がSpotifyのサービス「あなたの2020年まとめ」が面白いと連絡をくれた(毎日使っているのに全然気づいてなかった……)。今年自分が聴いた楽曲やアーティストがランキングになっていて、私はどちらの一位もKIRINJIだった。
思えば気分のいい朝も、体を起こすことすら辛い朝も、心踊るドライブも、退屈な電車移動も、原稿を書いている間も、書けなくなった時も、KIRI
11月20日 地獄でなぜサグい
タイの地獄寺の音や、何かの回転音など、ニッチな音ばかりをサンプリングしている音楽サークル「地獄でなぜサグい」から『姫乃たま「ラジオ消した?」』のコンピレーションアルバム『t’as éteins la radio?』がリリースされた。私も以前、「地獄でなぜサグい」に台風の音を録音して送ったことがある。
それはさておき、音楽番組でもないのにコンピレーションアルバ
11月13日 A.T.フィールド
自宅でうずらを一羽まるまる手づかみで食べる。
昨日、発酵デパートメントで包んでもらったディナーの一部だ。楽しいお店だった。
「山賊の宴」と名付けられたディナーコースは、アミューズや味噌や醤油とのペアリングで胸がいっぱいになった後、肉魚野菜が食べきれないほど出てきてお腹もとことんいっぱいになる。
つくづく昨日は愉快な夜だったと思う。
突然始まった