セクサロイド

LEONE #59 〜どうかレオネとお呼びください〜 外伝2-3

セロンはうっとりした顔でエンティファス号のソファに座っていた。 自分がどうやってあの地獄のような街から抜け出せたのか、エンティファス号に戻ることができたのか、無事『ペイV』を脱出することができたのかまったく現実感がなかった。 彼女の2億GDが空中にひらひらと舞い散っていた衝撃的な光…

LEONE #58 〜どうかレオネとお呼びください〜 外伝2-2

ピッ。 短い電子音とともにスクリーンが開いた。 <Unknown>と表示された通信画面が表れると同時に、レンスキー・モレッティーは跪いた。 「ご主人様」 「Mr.モレッティー」 画面の向こうから聞こえてくる声は明らかに変調されていた。声だけでは男なのか女なのか、はたまた老人なのか子供なのか…

LEONE #57 〜どうかレオネとお呼びください〜 外伝2-1

アダム・コープランド、グリムクリッパー号、そしてエンティファス号の場合 その大騒動から丸一日が過ぎた。 『ペイV』のカウボーイたちにとっては悪夢のような一日でもあったし、完璧なラッキーデイでもあった。しいて言えば、ラッキーデイという人が多かった。 だがそれは街を埋め尽くした紙幣の…

LEONE #56 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第14話 3/3

屋上から投げられた謎の物体が自分たちの頭上に飛んできた時、賞金稼ぎの群れの中には雷のような叫び声が轟いた。 「爆弾だ!」 「撃て!」 賞金稼ぎたちの武器と、『ホワイトスカル』の拳が一斉に宙を向いた、ルチアーノも鼻で笑いながらその謎の物体を見上げた。 だがカルビンはその可能性を否定…

LEONE #55 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第14話 2/3

「ご主人様」 激化していた戦いの中で、セロンがようやくその状況に気付いたのはそんな呼び声を聞いてからだった。 その聞き覚えのある声に気付いた瞬間、セロン・レオネはビル・クライドに背を向けた。 その瞬間セロンの髪を引っ掴もうとしたビル・クライドが宙を抱いて倒れたが、セロンにはそれを…

LEONE #54 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第14話 1/3

1章:The Good, The Bad and The Ugly 第14話  文無しの脱出 「この野郎!」 宙に浮いたルチアーノの拳がぶるぶると震えた。その口元は今にも怒声をあげるかのようで、眼光は目の前のカルビンを焼き払うかのように光っていた。 しかしカルビンは少しも委縮しなかった。彼は無表情でルチアーノの顔…

LEONE #53 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第13話

1章:The Good, The Bad and The Ugly 第13話  ルチアーノ親衛隊ホワイトスカル vs カウボーイ レンスキー・モレッティは老練な執事だから、感情を表に出すような愚かな行動はするべきではなった。しかし彼の心は、刻々と焼けていくところだった。 今彼のそばには、ボッシー・ルチアーノが立って…

LEONE #52 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第12話 2/2

ルチアーノだ。 セロンは直感した。 ルチアーノ。彼が直接来たのに間違いなかった。先ほど立ち上った火柱が、そしていま着陸しようとしている『ホワイトスカル』の戦艦がその証拠だった。 「はあ? あれはまたどうなってるんだ?」 クライドは眉をひそめ、遠くに降下する戦艦を眺めた。 ふたりと…

LEONE #51 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第12話 1/2

1章:The Good, The Bad and The Ugly 第12話  脱出への道 耳元でうなる音が響いた。 体の感覚が消え、まぶたが重くて目を開けることができなかった。誰かが自分をつかまえて揺さぶるようだったが、単なる酔いによる錯覚のようでもあった。 「……兄貴!  兄貴!カルビン兄貴!」 酔いではなか…

LEONE #50 〜どうかレオネとお呼びください〜 一章 第11話 3/3

彼らは羞恥心を感じた。 仲間の数は数百に達し、獲物はたった1人に過ぎなかった。 彼らは町全体にわたる完璧な包囲陣を構築していて、獲物は道のど真ん中にいた。 ここは彼らのホームグラウンドだった。彼らの、悪名高い数百人の賞金稼ぎたちの故郷だった。また、今は『カウボーイの夜』、彼らの時…