見出し画像

展示のテーマが決まらない!

こんばんは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!

公共図書館でも大学図書館でも、毎月、もしくは数ヵ月単位で、テーマ展示を行います。

「テーマ展示」というのは、読んで字のごとくなんですけど、スタッフが何かテーマを決めて、そのテーマに関連する本を集めてコーナーを作って展示をすることで、皆さんも図書館に行かれた時に目にしたことがあるかと思いますけど、実はあれ、地味に大変な業務なんです(と私は思っていますが、好きな方は好きな業務かもしれません)。

ちなみに、大学図書館の場合は、正規の職員さんがその役目を担ってくださっていたり、予め「春には『新生活』」とか、「秋には『就活本』」といった形で1年間で大体テーマが決まっている場合もあるので、そこまで苦労した記憶はないのですが、個人的には、公共図書館はかなり苦戦しました。

公共図書館の場合…と言っても、私が経験した限りのお話しで恐縮なんですけど、図書館に入ってすぐの一番目立つコーナーに1つ、一般図書コーナーに1つ、児童コーナーに1つ、視聴覚コーナーに1つ、中学生・高校生コーナーに1つ、それに加えて新刊展示や、著名な作家さんが亡くなった時には追悼展示…など、図書館内のあらゆる箇所に展示コーナーがあって、それを各コーナー1~3人くらいのチームで協力して、展示コーナー作りに励んでいます。

ちなみに、展示については「ずっと同じコーナーを同じチームで担当する」と言うよりは、毎月ローテーションでランダムに色んなコーナーに割り振られて、毎月何かしらの展示が回って来る、という感じなんですが、はっきり言って…

そんなに毎月毎月、展示のテーマなんて思いつきませんわ!(;´Д`)


いや、例えば、6月なら「雨」とか12月なら「クリスマス」といった形で季節にちなんだ展示をしたり、「オリンピック」や「ワールドカップ」のように、その時ホットな話題をテーマにすればやりやすいんですけど、そういう無難なテーマを選ぶと大抵は他の展示チームとテーマが被ってしまうし、私個人的には、なんかこう、独自の色を出したいというか、来館者の方に少しでも「この展示面白い!」と思ってほしいというか、なんかこう、全然いいんですけど、私としては「8月は海!」みたいなのは、勝手に負けた気がしてしまって(完全に独りよがりの思い上がりです)、そんな思いを胸に、チームを組んだスタッフさんとテーマを話し合うと、

「うちらそんなにこだわりないから、じゃあ、ハシモトさんにテーマ任せていい?テーマ決まったら、資料集めは私たちがやるから」

という羽目になります(自業自得 笑)。

そうして、なんとかテーマをひねり出したら、資料を集めて、整理中に状態変更して、「〇〇コーナー展示」というシールを貼り付けて一旦保管。

そして、業務の合間にポスターとか飾りを作成しつつ、図書館報に載せてもらうための掲載依頼をしたり、図書館のホームページやSNSに「来月の児童コーナーの展示テーマは〇〇です」みたいな記事を投稿したりして、展示が始まったらコーナーを逐一チェックして、借りられて隙間が空いている箇所があればすぐに新たな資料を補充して…

という感じで、通常業務とカウンター業務でバタバタしてる最中に展示は、意外と手がかかる作業だったりします。

その代わり、自分がテーマを決めてコーナーを作った展示の本が借りられた時の喜びは感動も一入なので、喜びも大きい仕事ではあるのですが。

…そういうことで皆さん、図書館にお立ち寄りの際にはぜひ、スタッフが「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤して作り上げた、血と汗と涙の展示コーナー(大げさ)にお立ち寄りくださいね♪

本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?