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家族と離れたら、1年で妹弟3人不登校になってた。


1年前、実家を出た。

私は現在30代で、震災前も実家を出て暮らしていたが
父子家庭で小中高の妹弟がいるため

 ① 父が再婚母と離婚 
 ② 父が脳梗塞で倒れた

2回のタイミングで実家に戻り家族と暮らしていた。
一緒に過ごすのは、
毎朝30分+夜0〜数時間+空いてる土日くらいだったが
精神的支えには、なれていたようだ。

再婚母が出て行って7年の間に色々あったが、
家族で協力してその都度壁を乗り越え
妹弟達は毎日元気に学校に通っていた

高校に入学した弟が、2ヶ月間休みがちになったが復帰し
それ以外7年間
一人も不登校はなかった。

それが・・・
実家を出た後、


たった1年で
3人全員が不登校・・・


かなりショック・・・・・・・



高校生の長男は、出席日数が足りず退学の話が出ているらしい。


私は、自分の幼少期も含めて
これまでたくさん地域に助けを求めてきた。

親身に寄り添ってくださる方とは
何人、何十人、数えきれないほど出会えたが、
複雑な家庭環境に介入したり
問題解決の道へ導いてくれたりする人は
ほとんどいなかった。
(誰も悪くない。それだけサポートが難しい家庭環境)


SNSには書けないが、家族の多くの課題は
家の中で起きているため、相談では解決しないことが多い。

しかし世の中には
建物や窓口や制度はたくさん増えているが、
それでも救われず、地域の片隅で助けを待っている人がいる。


妹弟達が不登校になるまでのこの一年。
父が一人になるため、事前に関係機関に相談した上で、
私は指示通り連絡を断ち、アパートを借りて自分の好きなように暮らしていた。
問題が深刻化するまでの間、
訪問やサポートは何度かあったと思う。
詳しくはわからないが、
事実としては3人が日常生活に支障をきたすようになっていた。(布団に潜ったまま出てこなかったりしている様子)

妹弟達には、何かあったら近所の人や友達、先生を頼るよう伝えておいたが、耐え忍んで生きてきた3人には、それがかなり難しいようだ。

今思えば、
福祉の学びをしていた私と、家族が
週に数十分〜数時間一緒に過ごす時間があっただけで、
7年間何があっても
妹弟達が日常生活に支障をきたす事態や
父がキャパオーバーになる事態は起きなかったのだ。

正直・・・大人が何人もいるのになぜこうなったの??・・・と思ってる
悲しい
(誰も悪くありません)


学校では、先生やスクールソーシャルワーカーさんが入ってくださっており、担任の先生のサポートもある。
私も父も、中学校で校長先生交えて
先生達と話し合ったこともある関係だ。
小学校では、中学の制服を寄付してくださった先生がいたり
今まで沢山お世話になってきた。

児童相談所は、昔から何度も相談に行っており
話は聞いてもらえるが、
うちに来てくれた場面をみたことがなく
私の携帯に折り返し電話もこない。
忙しかったり
優先度が高かったりする子ども達もいるだろう。(書類や手続きが多く、移動に半日かかる業務もあったりして、休日出勤している話を聞いたことがある)


とにかく、私一人が抜けたとしても
見守ってくれている大人は沢山いた。
団地なので、沢山の人達が住む場所で家族の声も聞こえていたと思う。(子育てに苦戦してる父の声が、網戸開けっぱなしなので外に聞こえる)
(手を差し伸べてくれる人はいたのだろうか・・・)


妹弟に「一緒に住もうか」と声をかけて、
実家は出たくないと言われ(私のことを思ってそう言ってくれたのもあると思うが)
ソーシャルワーカーさんが
「お姉さんはお姉さんの人生を生きる。私たちに任せて」と言ってくれた
ことに感謝して、
「お互い共依存からの脱却だ。離れていても心は繋がっている。課題の分離を乗り越えよう!」と意気込んで実家を出た。


今この状態に至っていることに悲しさが大きい。
(こういうとき頼れないのは昔からよくあることだし、
すぐ切り替えるだけだけど・・・
心かき乱されるだけ時間の無駄だからね)


といっても、私自身が不登校経験者なので
そこまで心配はしていない。
今までいろんな壁を乗り越えてきた妹弟達なので
いざとなったらどん底からでも
自分の人生を切り開くことはできる。


妹弟達は、今は心が病んでしまっている可能性が高いため、
医療や福祉に繋げないと
間に合わない段階まできているかもしれない・・・



話が変わるが
最近地元で「困難家庭への学習支援」のサポートが増えてきた。
とてもありがたい。
たまたま「学習支援のできる資格保持者を探している」と声かけがあり
今年から私も組織に所属して、担当児の自宅へ訪問し一緒に勉強している。

訪問型の学習支援事業は、勉強を教えるだけでなく
一緒にゲームや公園で気分転換したり、担当児や家族の相談など
一人ひとりの状態に合わせた個別サポートを実践することが可能。
例えば不登校児は、勉強場所を学校に設定することもできる。

生活面で苦労を抱えている片親家庭、不登校や貧困世帯、ヤングケアラー、
崩壊している家庭のお子さんなど、様々な家庭と繋がりがあり、
スタッフは子どもと家族の幸せを一緒につくっていくサポーターになることができる。


私の妹も支援が受けられるよう声をかけたが
学校からは、訪問型ではなく、居場所タイプの学習支援の紹介があったらしい。
不登校児が学校以外の場所へ行って受けられるサポート。
ソーシャルワーカーさんか誰か
先生が一緒に行ってくれるらしい。
ありがたい。


高望みの話になってしまうが、
福祉で就労支援の現場をみてきた自分は一つ気になる点があり、
地元に居場所サポートはいくつもあるが、本人の人生をよく考えてくれる場所であるとありがたい。
いろんな施設でもありがちだが、”この子はどこかに通ってるからOK””今日落ち着いて座ってたからOK″″プリントやったからOK”など安易な関わりをされてしまうと、
本人が社会で生きていくために必要な学びやスキルUP、コミュニケーションや発達の成長(精神面含め)、子どもらしい体験などを充分にする機会を失い、15歳をむかえることになりかねない。

福祉界隈ではあるあるだが、本人の課題解決は大きく進展がないまま時間が過ぎて、
”〇〇歳になったので卒業です”と言われ
本人がどんな状態でも構わず
次の場所に放り出されるような形になる場合もある。
前職では、過去に専門家のサポートを受けていた子が自立できず、生活がうまくいかないまま大人になって事業所に繋がるケースに数えきれないほど遭遇してきた。

まだまだ私の地域は、
”生まれ育つ環境””出会う人”によって
人生が大きく変わってしまう環境にある。

お金や子育て上手な家庭に恵まれない子ども達は、
一生苦労する人生を送ることになるリスクが
そこらじゅうにある。



といっても
何より学校が動いてくださっていること
妹に働きかけてくださっていることがありがたい。
父は年齢が高く難しいことは
説明されてもわからないので、
その中で根気強く訪問して
家族がどうするべきかをうまく導いてくださった結果だと思う。


妹には、しんどいことは沢山あるはずだが、
周りを頼って、
自分が良いと思う選択をし続けてほしい。

そのときそのときにできる一歩を
自分のペースで続けていれば
望む暮らしは必ず実現される。


私は9年前、家族をへの金銭的なサポートを減らしていくことを目標に、福祉の仕事に就いた。
家族に何があっても、妹弟達が大人になるまではみんなで乗り越える。

そのために自分は、家族へ”壁を乗り越える力””頼れる資源の情報”など
を届けられるようになる‼︎とブレずに、
山ほど資格や研修や読書など勉強して(中学校行かず、定時制高校卒からでも、興味さえあることならそれなりの知識はつくとわかった)
福祉現場では数えきれないほど、他者の幸せを願い利用者さんの人生を見守ってきた。

それでも今、あんなに笑っていた妹達の目が死んでいるらしい。


私は、一体なんのために
何を学んでいるのだろうか??


自分は自分の人生を生きるだけなので
好きな問題解決だけして生きていられればいいとは思うが、
自分の大事な家族の幸せも見届けられないのでは、
その他にどんな成長や問題解決ができたとしても不本意だ。


同じ話になるが、実家を出たときに
ソーシャルワーカーさんがかけてくれた言葉は本当に素敵だった。

「お姉さんは、もう充分やりました。
 後は、(家族を信じて)私達に任せてください。
 (自分が生涯過ごす家族をもつために、いつか今の家族と離れる必要があるのであれば家を出て)これからは、あなた自身の幸せを大切にしてください。

自分が家を出ても家族は生きていけるし
自分が抜けたら、家族全員が精神面で発散できる環境を失うことは予測できていた。
人は、精神面の発散ができない生活を送っていれば、日常生活に色々と支障が出るのは当然のこと。

それを理解した上で離れたのだから、
これからも距離を置いて、本人達の底力を信じて
今まで通り福祉の知識と経験を積み重ねておくのが良い選択ではないか。

傷ついたり悲しい気持ちになったりすることが
沢山ある人生は覚悟の上。

家族が心から生きたいと感じて
この世のどこかで生きていてくれれば
それだけでいい。

私がやるべきことは、本人達がSOSを出してくれた時に
サポートできる力をもっておくこと。
どんな球も打ち返せるくらいになっておきたい。


いや、本人達が球を打ち返せるように
心強い応援団でいることかな。





個人情報に注意しつつ、妹弟達との関わりは、また書こうと思います。
(※とりあえず今一番やりたいことは、次男に携帯端末をもたせたい)















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