こんにちは。 今年の夏も猛暑でしたね。 ここ数年、夏に工事現場や畑などで「空調服」をよく見かけるようになりました。 ファンが2つついている上着です。 株式会社空調服のサイトには次のように紹介されています。 「空調服™」(ファン付ウェア)とは服に付いた小型ファンで、服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させて、涼しく快適にすごしていただくための製品です。(略) 工場や屋外作業などエアコンの使用できないような環境でも、快適にすごしてい
こんにちは。 今回は、CASIO=カシオ計算機株式会社(以下カシオ)から発売されている耐衝撃腕時計G-SHOCKの開発のカギとなった閃きの瞬間について考えてみたいと思います。G-SHOCKは1983年の発売以降、毎年のように新モデルが発表されつづけ、カシオによると2017年までの世界出荷数が累計1億個を超え、現在は世界138カ国で販売されているそうです。 開発者の伊部菊雄さんがカシオに入社したのは1976年。アナログ時計が主流の時代で、社内でデジタル時計事業が立ち上がった
こんにちは。これまで「異なるものの中の『同じ』を見つける」ことと創造性について、9回にわたって記事を書いてきました。10回目の今回は原点に戻って、等価変換理論(ET理論)の考える「創造」について考えてみます。 ET理論は、さまざまな科学史、技術史の創造的な業績(発明と発見)を研究して「創造」に共通する過程を解明し、体系化した理論です。そうして導き出された「あらゆる創造に共通する過程」を表したのが「等価方程式」で、それを少し簡単に図にしたものがこれです。 この図を言葉
こんにちは。 今回は「観点」について考えてみたいと思います。 まずは、次の動画を見てください。 最初は山の上にある道が見えると思います。 山に見えていた絵を180度回転させると、終わりには谷に見えます。 次の写真は2つのものをそれぞれ上から写したものと、横から写したものです。上から見たときには、どちらも「カップっぽい」同じような形ですが、横から見ると違った形、違った用途(湯呑とワインカップ)ということが分かります。 同じものでも、見方を変えると見えるものが
あけましておめでとうございます。 昨年はコロナで予想もしなかったような1年になりましたね。今年もどうなるのか分からないことが多いですが、少しでもいい年にしていきたいものです。本年もよろしくお願いします。 さっそくですが、今回は、「反対」なのに「同じ」ということについてです。 みどり色の字も白抜きの字もどちらも「あ」で同じです。 判子にも文字が朱色になる「朱文」と文字が白になる「白文」がありますね。文字と背景の色が「反対」だけど、同じ文字です。 これは当たり前すぎる例ですが
こんにちは。 ナイキのCMが話題ですね。 ナイキのHPによると、タイトルは『動かしつづける。自分を。未来を。』。「アスリートのリアルな実体験に基づいたストーリー。3人のサッカー少女が、スポーツを通して自信を深め、自分たちの未来を動かしつづける。」とあります。 否定的な意見もあるそうですが、私は、みんながありのままで生きられる世界を自分たちでつくっていこう、というメッセージのこのCMはいい動画だと思います。 ところで、今や巨大企業となったナイキの創業者フィル・ナイ
こんにちは。 最近、ちゃんへん.さんの『ぼくは挑戦人』という本を読みました。 その中に、課題を抱えていたときに目に入ったことから閃きを得たというエピソードがありました。 「閃き」については、以前、「結晶化」という面から説明しました。 今回は違った面から考えます。 ちゃんへん.さんは、ジャグリングの世界的パフォーマーです。映像でしか見たことがありませんが、ちゃんへん.さんのショーは、アップテンポな音楽に乗せて驚きの超絶技が繰り出されて圧巻です。ちゃんへん.さんのHPはこちら
こんにちは。 暑いですね。今回は等価変換創造学会員(*1)の上坂且さんが開発した、家庭用のアイスクリームメーカーについて紹介します。 (tookapicによるPixabayからの画像) アイスクリームは、牛乳やクリームなどと卵、砂糖などの原料をよく攪拌し、空気を含ませながら凍らせて作ります。現在は、各社からいろいろなアイスクリームメーカーが発売されていますし、ネットを見ると手作りアイスクリームのレシピもたくさん出ています。今日、家庭でア
こんにちは。 夏目前ですね。 今回は「閃き」についてです。「閃き」はどんなときに起きて、その瞬間、頭の中でどんなことが起きているのでしょうか。 先日、東洋経済ONLINEに、「20代会社員が1人開発した『伊良コーラ』の正体 新商品の「瓶入りコーラ」は2万本が予約済み 」という記事がありました。 https://www.msn.com/ja-jp/news/money/20代会社員が1人開発した%ef%bd%a2伊良コーラ%ef%bd%a3の正体-新商品の%ef%bd%a2瓶
こんにちは。 緊急事態宣言が解除されましたが、コロナ危機はまだまだ先行きが見えず、厳しい日々がつづきますね。 さて、今日は「異なるものの中から同じを見つける」力が逆境に強い、レジリエントな力でもあることについて、です。レジリエントとは、「強靭」と訳されることもありますが、たんに「強い」のではなく、ダメージに見舞われても回復力があることです。国連の持続可能な開発目標(SDGs)でも「レジリエントなインフラ」「レジリエントで持続可能な都市」など、重要なコンセプトの1つになっていま
こんにちは。 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になり、不便と不安の中でお過ごしのことと思います。医療関係者やインフラを支えてくださっている方々に深謝します。 こんなときですが、「異なるものの中に同じを見つける」ことについて、第2回目です。 本題に入る前に、最近目にする「異なるものの中に同じを見つけた」例について少し触れたいと思います。 4月17日から、1世帯に2枚の布マスクの送付が始まりました。 布マスクはウイルスを防ぐ効果が低い、ということが広く知られて
さっそくですが、イカとロケットの同じところは何でしょうか? イカは海にくらす生きものです。香ばしいイカ焼きやお刺身や煮物、イカ墨のパスタなど、食べ物としても身近です。一方、ロケットは人工衛星などを載せて宇宙まで飛んでいくものです。 イカは生きものだけど、ロケットは人間が作ったもの、イカは食べられるけど、ロケットは食べられない、イカはくにゃくにゃだけど、ロケットは硬い。大きさも全然違っていて、あまり似たところはありません。 一見なんの関係もなさそうですが、移動の方