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283.コミュニケーションの正体を考える

コミュニケーション能力というのは、人と関わる上で非常に大切な力です。
「人と関わる上で」というと、ほぼすべての仕事に当てはまりますし、そもそも生きていくうえで人と関わらずに生きるのは不可能です。

結局は、人生通してコミュニケーションの力が非常に重要になってきます。

社会的な動物である以上、そして世界の仕組み上、それは誰にどんな文句を言っても変わることのない事実でもあると感じています。

さて、コミュニケーション能力、コミュニケーションスキルとよく耳にしますが、一体何のことを指すのでしょう。
コミュニケーション能力が高い、というのは一体どういうことなのでしょう。

誰とでも仲良くなる力? うまくプレゼンできる力? 聴く力?
それぞれ指標はあると思います。どれも正しいとも思います。

ただ、その根本を紐解くと、「信頼」があるように感じます。

たくさん人と出会い、仕事やプライベートや、互いの挑戦を通じて、コミュニケーションについて感じていることを書き連ねます。

「コミュ力」が高いとはどんな状態?

「コミュ力が高いね」などという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
初めましての人にも臆さず話すこと、陽気な人、という印象です。
「コミュ力が高い」という言葉的には合っているかもしれませんが、果たしてそれはコミュニケーション能力に長けていることと同義なのでしょうか。

単に陽気なだけの人も、そりゃ陰気よりは人当たりが良いと思いますが、「コミュニケーション能力が高い=陽気」は少し短絡的なようにも感じます。

すぐに人と仲良くなるのは、それも大事ですしすごい特技だと思いますが、イコールの関係かといわれると、他にも何か要素がありそうな気はします。

僕も今までたくさんの人と会ってきて、いろんな人がいるんだな、と感じてきました。
自分のコミュニケーション能力もまだまだ磨けると思っていますが、不足していたために深められなかった関係も多々あります。

一つ、その中で見つけたコミュニケーション能力を裏付ける要素があります。
「信頼関係にあるか」という点です。

仲が良い、よく話を聴いている、話に感銘を受ける、総じて僕はコミュニケーションを通じて信頼関係を紡いでいるのではないか、と感じるようになりました。

仕事でも、プライベートでも、この人なら間違いない、というのは肩書やスキル、上辺だけの会話じゃ成り立ちません。
この人なら、この人になら、という思いをお互いが有していること。
背中を預けられるような人同士であること。

そういった関係を創り出す力が、コミュニケーション能力の高さに相当すると思っています。

コミュニケーション能力を高めるために

人気漫画の主人公たちは、だいたいが人と真っ直ぐに向き合って、時にはぶつかって、信頼を紡ぎあげています。

好きな漫画を思い浮かべると、どこかで仲間をつくったり、本気の想いをぶつけあったり、誰かを心の底から思っていたりするシーンは数多くあるのではないでしょうか。

我々は、そういった関係に、関係を紡ぐまでの物語に、感動しているのです。

同じようなことを、現実でもやってみること。
コミュニケーション能力を高めるには、「人と本気で関わること」で養われていくと思います。

誰もが知る企業の社長も、そういった人生を歩まれていることが多いです。
たった一人のところから、同志を募り、一筋縄ではいかなくても、粘り強く、辛抱強く、仲間をつくり、立ち上げてきた。

サイバーエージェントの藤田晋氏や、オンデーズの田中修治氏、タリーズの松田公太氏など並み居る起業家実業家の本を呼んできて、確かに自分の努力どころではない経験をされてきていることがわかります。

馴れ合いのサークルでもなく、軍隊のような機能集団でもない。
それぞれ本気で結果を求め、心から信頼する人たちと共に、チームという集団で戦っています。

そういったチームを創る一番の鍵が、「コミュニケーション能力」。

ただ仲の良い友達ではなく、いざというときは泥も啜り、そして想像を超える祝福も共にする、そんな人と手を組んでいくのであれば。

多くの人と会い、本気でぶつかり、失敗して、たまに成功して、それを何度も何度も繰り返し、それが信頼を生む。
その経緯こそが、コミュニケーション能力を高めることにつながるかもしれません。

僕も至らないところばかりで、まだまだ不器用なところも多いですが、例え歩みが遅くても、信頼できるこういった人たちと共に人生を過ごしていきたいと言える関係を創るために、日々コミュニケーションを取り続けます。

資格みたいに失効しませんから、きっと今のうちに身に着けておいた方がいいですよね。

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