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今週の読書録~番外編2:本の舞台 門司港へ~

GWを利用して北九州の門司港へ。
こちらは私の中で今最も続編が楽しみな町田そのこさんの「コンビニ兄弟」シリーズの舞台になっている地域です。

本の舞台門司港へ行ってみた

門司港レトロという、近代建築が点在したエリアがあることは小説の中でも触れられていましたが、香港で目にしたようなテイストの近代建築が並んでいました。

門司港駅

近代建築が集まるエリア

駅を中心に左右に点在する近代建築。
三井、出光などの日本の財閥系のものや異国との関係があるものなど多様な背景のある建築物が並んでいます。

大連友好記念館

大連友好記念館の2階は観光案内が充実していて、お手洗いもきれい。
ちょっと歩き疲れた折には小休止しつつ、次なる目的地を選定するのに最適です。

旧門司三井倶楽部の一階にあるレストランでは門司港名物の焼きカレーが人気なようで、焼き上がりに30分かかるため入店待ち多数。
特に休日には混雑するようなので、時間には余裕を持って訪れたいところです。

旧門司三井倶楽部

少し海沿いを反対方向に歩くと8分ほどで着いた関門海峡ミュージアム内には、穴場スポットが。
近代建築が実務利用されていた時代の街並みが再現されており、2階にはバナナの叩き売り発祥の地ならではの展示も。

海峡レトロ通り

門司港の近代建築は、一部有料エリアはあるものの、驚くべきことに無料で入場できる建物が多いので、今回の旅行の予算は食費に全振りしました。
ちなみに焼きカレーを食べ損ねたので、次回こそは…

海を渡って下関へ

コンビニ兄弟の作中には、下関在住の大学生スタッフも登場します。
連日海を渡ってバイトに通うのはどのような感じなのかと思い、連絡船に乗ってみました。(作中ではバイク通勤)
揺られて約5分後には下関上陸。

関門海峡を挟んで

土日祝日は唐戸市場にて、お寿司や海鮮丼を購入できるようになっています。
連休ということもあり、大賑わい。
場内の様子は撮影を躊躇うほどの混雑ぶりでした。

唐戸市場

うちわエビというはじめて見る種類や下関といえば定番のふくと白子をはじめ、気になる種類を伝えるとお店ごとで会計を済ませます。
同じネタでもお店によって価格やサイズ感が異なるので、複数のお店を覗きつつピックアップ。
大都市でいただくと数万円の特上コースが比較的リーズナブルに購入できるので、欲望のままに買い込んだ結果がこちら。

一貫ずつ選んでお好みを

市場を出て目の前、海の見えるベンチで早速、いただきます!
ちなみにおしぼりや袋はないので、持参すると便利です。
PayPayが使えるので現金をやり取りする手間がかからぬのもあって、ついつい気が大きくなり、気づけばなかなかの金額に…
(でも、東京よりはかなりリーズナブルと心の中で繰り返す…)

そして、食後の運動を兼ねて近代建築巡りin下関。
下関戦争でのイギリスとの関わりもあって、国内で早い段階から領事館が作られたようです。

旧下関英国領事館

明治39年(1906)に建てられた現存する最古の領事館建築である旧下関英語区領事館の周囲には、バラをはじめとして色とりどりのお花が咲いています。
19世紀後半のイギリスで発展したクイーン・アン様式をベースに瓦屋根を組み合わせた和洋折衷の建築物は、国の重要文化財にも指定されているのだとか。
そのため、館内にある趣のある暖炉は、カフェスペースで冬季限定の運用を除き使用できないようになっているそうです。

そして、何とこちらも見学は無料でした。
2階にはピーターラビットをモチーフにしたメニューも揃うカフェが併設されています。
巨大なピーターラビットや仕掛け絵本も展示されているので、思わずパシャリ!

ピーターラビットのカフェ入口
隠れピーターラビット

アフタヌーンティーメニューもありますが、まだ隙間があまりないので、スコーンにしました。
バラのジャムと硬めのテクスチャーのクローテッドクリームを熱々のスコーンに乗せていただきます。
オーガニックのバラのジャムは、豊かな風味で優雅な気分が倍増♪
1Fのショップでも取り扱っているようです。

この日は貸切状態だったので、海の見える半個室でピーターラビットグッズに囲まれ小休止。
紙製のランチョンマットは、ピーターラビットの住まい周辺のマップになっています。

手作りスコーンとオリジナルティー

なかなか原作ではアグレッシブな言動をみせるピーターラビットですが、こうして眺めているとpretty!
リモートワークのおともに…と結構真剣に検索してしまいました。

おやつもたっぷり摂取したので、フェリー出発までの隙間時間でしばし散策再開。
ピクニックバスケットを広げたくなるような陽気とスポット。

ロンドンバス

徒歩5分の距離でテイストが異なりますが、フェリー乗り場には英国要素はなく、日本の漁港のイメージでした。
宮本武蔵と佐々木小次郎の決戦の地・巌流島まで10分で行けるらしく、GW中はフェリーの臨時便も出る日があるほど人気の観光スポットらしいです。

巌流島行きも

下関は巌流島、壇ノ浦など古典作品に当時する舞台でもあります。
耳なし芳一も下関が舞台らしく、幕末の志士を含めて歴史好きであれば気になる名所が多数存在します。
奇兵隊の屯所跡地や坂本龍馬の下関での活動拠点も残っているようなので、

門司港が登場する作品

コンビニ兄弟

テンダネス門司港こがね村店という架空のコンビニエンスストアが舞台の町田そのこさんの小説「コンビニ兄弟シリーズ」。
手に取ってすぐにはまり、2週連続で即日読了した作品です。

ご自身が九州出身ということもあってか、町田さんの作品は大分県や福岡県など、九州を舞台にしたものが多いのかもしれません。
実際にコンビニ兄弟刊行時のインタビュー記事でも思い出とともに紹介されていました。

駅構内のスタバや駅前のホテルは2巻目に登場した場所のひとつ。
2巻目には周辺マップも掲載されているので、小説片手に見比べると楽しさ倍増です。
続編の発売も楽しみなコンビニ兄弟シリーズの聖地巡礼でした。


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