学校の校則を改正させてみた ~高校生・受験生のための新たな選択肢の提案 第5章~
今日は、校則の改正について書いていきたいと思います。
この記事は、すべての学生の皆さんに読んでほしいので、どんどん拡散お願いします!!
※ここまでの話を読まれていない方は、先にこちらを読んでみてください。↓
高校の校則をそのまま受け入れることをせず、なおかつ破らないようにするために私が選んだ方法…
それは、
校則改正です。
この方法なら、校則を破ることなく(=違反ペナルティーを受けることなく)、回避することができます。
ただ、この方法のデメリットとして生徒の行動規範を変更することになり非常に影響力が大きいという点が挙げられるため、校則改正は極めて慎重に行う必要があります。
そこで、私は校則改正提案をするにあたり次の注意事項を設けました。
1. 各校則の存在意義を1年間のすべての場面において確認するため、1年生の間は改正提案を実施しないこと。
2. 改正提案を行う対象とする校則は、次のア・イのいずれかに当てはまるもののみとすること。
ア. 校則の存在意義が不明なもの
イ. その校則によって守ろうとしているもの(法律でいう「保護法益」)とその校則が存在するデメリットを比較し、後者が勝っているもの
※2-アについては、教員に「この校則なんであるんですか?」と聞いて、一般人が納得できる水準の回答が返ってくるか否かで判断してみても良いかもしれません。
さて、私の場合は高校に入学した直後から学校の方針に対して違和感があったのですが、上記ルールによって1年生の間は改正提案を行いませんでした。
じゃあ、1年生のときは何をしていたのかというと、
・自分の学校にどんな校則があるのかの洗い出し
・自分の主張できる権利を知るために、民法・学校教育法の研究(いじめ防止対策推進法の研究もしてみても良いかもしれません)
・県の学事課(公立学校でいう教育委員会のような組織)への問い合わせ
ということを行い、校則改正提案の準備をしていました。
そして、2年生に進級し、校則改正提案をはじめました。
私が一番はじめに改正提案を出す対象に選んだのは、
学校内の携帯電話使用についての校則です。
この校則なら、どこまで規制を緩和するのかという点を通じて、学校側が校則改正に対してどのように考えているのかを知ることができると考えたためです。
そこで、校則改正提案に際し次のような構成の意見書を作成しました。
1. 意見趣旨
2. 提案理由
ア. 現行の校則が守ろうとしていること
イ. 現行の校則の問題点
ウ. 改正案のメリット
エ. 改正案のデメリット
オ. エの回避方法
この構成であれば、学校側から反論されるであろう事項についてあらかじめ説明できるようになっているため、意見が却下される可能性を低く抑えられるようになっています。
また、意見書の再現をご覧いただけるとおわかりになると思いますが、「自分の主張を全面に押し出したもの」と「学校側に寄り添ったもの」の2段階に分けて提案を行うなどの心理学的なテクニックを使うことで、「予備的な意見の方なら採用させてもいいか…」と相手に思わせることができ、採用確率を上げることができます。
以上を踏まえて、私は校則改正提案に係る意見書を提出しました。
その結果は…
予備的な意見のほうが採用!
初回であることを考えたらいい結果だったと思います。
しかも、この校則改正の発表が全校集会で行われたのですが、
この集会の校長の話が「私の意見の紹介とそれを採用するという話」、そして、生徒指導主任の話が「改正内容の具体的事項の説明」でした。
つまり…
全校集会1回分をジャックすることができました!
校則を変えられたことはもちろん嬉しかったですが、
全校集会を自分の話で持ちきりにできたというのもすごく嬉しかったです!
ここまで読んでいただいた方の中には、
「うちの学校だと校則改正なんてできるわけないよ…」と思われている方もいると思います。
でも、そこで諦めないでください。
私の学校も同じでした。
第4章をお読みいただいた方はわかると思いますが、私の学校は入学直後に通称「刑務所」と呼ばれている新入生オリエンテーションがあったり、厳しい校則や学校側の指示に背けば即指導が行われたりするような学校だったので、生徒の主体性が奪われるという環境であったといえます。
それもあってか、生徒は「校則が厳しすぎて嫌だ。こんな学校早く卒業したい」と言っている人ばかりで、「校則改正したい」なんて言っている人は誰もいませんでした。
でも、私はそこで諦めたくなかったです。
「どうせ成功しようが失敗しようが、3年でこの “学校” というコミュニティから離れることになるんだから、学校を実験の場として活用し、やりたいことは全部やろう!」と決めました。
また、生徒と教員との間にはたしかに上下関係はありますが、生徒も教員も同じ人間です。必要以上に高い壁を作る必要はないんじゃないかな。
そう思った瞬間、校則改正提案を行うハードルというのはかなり低いものになっていきました。
この調子で、校則改正提案を行い続けた結果、
高校2年生の1年間で
5つの校則改正に成功しました!
~次章へ続く~
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ここまで読んでくれてありがとうございます。私は将来弁護士となっていじめなどのハラスメント被害の解決をするために日々勉強を重ねています。なので、この夢を叶えるためにも、このnoteがいいなと思ったらご支援よろしくおねがいします。