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危機感と勇気がみんなの思考をドライブさせてくれる SMD第9回

 これからの時代の「ソーシャルデザイン」を考える連続講座、Social Mirai Design第9回は、TSUGIの新山直広さんでした。

インタウンデザイナーとして地域の原石を見つける

 新山さんは元々建築を学ばれていたそうですが、「コミュニティ大爆発!」な世の中の流れの変化を感じて鯖江市に移住し、地域に特化したデザインの会社を立ち上げ、地域を盛り上げる様々な取り組みをされています。

 こちらの記事がとてもわかりやすかったのでリンク貼らせてもらいます。

「デザイン」とは

 デザインとは見た目の綺麗さだけではなく、「整理、構造を計画し、正しい方向に最適化していくこと」だそうです。

 地域に特化してデザインをしていく上でのコツは、
●強み・差別化ポイントを発見
●似合う・共感・ブランドをつくる

 こと。地域に根付いているからこそのきめ細やかなリサーチを行い、計画し、コンセプトを立てた上で、最後の仕上げがデザインとなります。

内発的動機をデザインする

 面白かったのは、内発的動機をデザインすると言う言葉。
 これは、小さな成功体験を体感・共有することで、次に向けた思考が動き始めるということだそうです。

 例えば、工房見学のイベントRENEWは、最初は「そんなことより釣りに行きたい」と行っていた職人さんが、騙されたと思って1回やってみようと言われて渋々参加したら、とても良くて、次はどう工夫しようか?と話し始める、ということを紹介されてました。
 フィジカルで体験することで、マインドが変わってくると言う言葉が印象的でした。

自分が考えていきたいこと 

 今回の講座を受けてこれから考えていきたいことや問いは次の通りです。

▶︎ないのはチャンス!と思えるか?
 コロナ禍で予算がカットされがちという話題から、「ないのはチャンス!」として、できるフェスなどを紹介してもらいました。無いからこそできる範囲の小さいことで初めて育てて行くことって、そのはじめの一歩が難しそうだと感じました。

▶︎当事者意識を持ってもらうことの大切さ
 先ほどのRENEWは、意図的にスタート時に行政に頼らず自分たちの手で進めて行ったそうです。地域の取り組みのあるあるとして、行政の補助金がなくなるとしりすぼみになる現象。これが起きないためには、内発的動機で動いてもらうこと、当事者意識を持ってもらうことということで、その仕掛けが大事だなと思いました。

▶︎マルセル・プルーストの言葉
 「本当の発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ」が紹介されていました。地域の原石を見つけることとはまさにこのことなんだなと思います。この視点を忘れないようにしたいと思いました。

当日のメモはこちら

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Social Mirai Design講座受講記事一覧📝
▶︎ソーシャルデザインを考える・行動する Social Mirai Design スタート 第1回
▶︎「デザイン」の力を知る SMD第2回 山崎亮氏
▶︎楽しく続けることで地域経済を回す SMD第3回 矢口真紀氏
▶︎ワークショップの非日常性でポテンシャルを引き出す SMD第4回 安斎勇樹氏
▶︎アソシエーションデザインでひたすら周りを整えるまちづくり  SMD第5回 寺井元一氏
▶︎答えのない問いに向き合う SMD第6回 中間ワークショップ
▶︎ほしい未来は自分たちでつくっていく  SMD第7回小野裕之氏
▶︎進化思考で創造性を発揮する SMD第8回太刀川英輔氏

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