アソシエーションデザインでひたすら周りを整えるまちづくり SMD第5回
これからの時代の「ソーシャルデザイン」を考える講座、Social Mirai Design、第5回は株式会社まちづクリエイティブ代表取締役の寺井元一氏でした。
MAD Cityの仕掛け
代表的な取り組みのひとつが、千葉県松戸市における“自治区”づくりの「MAD City」です。これは、改装可能な賃貸物件の貸し出しや、そこに暮らすクリエイターとの協働事業、イベントなどを行い、半径500mのまちをつくっていく取り組みだそうです。
MAD Cityとは?
千葉県松戸市の松戸駅前で行われている、民間企業によるまちづくりのプロジェクトです。これまでの再開発手法によらない、「人」によるまちづくりを行っています。
必要なタイミングで必要な層を誘致し、自発的なアイデアやアクションを引き出すことでまちを変えてきました。2010年のプロジェクト開始以来、4年を経て150人以上のクリエイティブ層を誘致してきました。(公式HPより)
まちづくりは誰のもの?
まちづくりの本質はクリエイティブなのに、チャレンジや構造改革が足りない!それを学ぶためにストリートカルチャーが有効だそうです。
それは、スキル重視ではなくスタイル重視なので、いつでもどこでも誰とでもできる、いわゆるOODA(Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動))で進めていくまちづくりになります。
コミュニティの怖さとアソシエーション
狭義のコミュニティ(いわゆる「地域コミュニティ」の文脈)とは、閉鎖的で強制されるフリーライドは厳禁のもので、コミュニティをデザインすることはできない!との言葉が印象的でした。
一方、アソシエーション(自発的な集団や組織)は、開放的で出入り自由で、アソシエイションデザインとは周りをひたすら整える「デザインしないデザイン」であるとのこと。こちらは原研哉氏の「空」と似ているのではとのことでした。
自分が考えていきたいこと
今回の講座を受けてこれから考えていきたいことや問いは次の通りです。
▶︎コミュニティデザイン?アソシエーションデザイン?
まさか、コミュニティなんてデザインできない!という発想があるとは思わずビックリしたのですが、目的があって自発的にできた集団も絶えずコミュニティ化していってしまう中で、どうアソシエーションデザインをしていくのか?が気になりました。掘り下げて考えてみたいと思います。
経緯がわかりやすかったのはこの記事↓
▶︎まちづくり≠住む だけど…
面白かったのは、まちづくりとは別にそこに住まなくて良いと思っているというお話がありながらも、今実際にプロジェクトが動いているところからは「去らないコンサル」としてずっと関わり続けるということでした。
住まないけど、自分で作っていくと平凡なまちも特殊で面白いまちになっていくというのが印象的でした。
当日のメモはこちら
Social Mirai Design講座受講記事一覧
▶︎ソーシャルデザインを考える・行動する Social Mirai Design スタート 第1回
▶︎「デザイン」の力を知る SMD第2回 山崎亮氏
▶︎楽しく続けることで地域経済を回す SMD第3回 矢口真紀氏
▶︎ワークショップの非日常性でポテンシャルを引き出す SMD第4回 安斎勇樹氏
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