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あなたを生きる旅のお守り⑤

こんにちは。ただの大人、結木愛です。

あなたを生きる旅のお守りも後半戦に突入しました!お読みいただきありがとうございます。

お守り④は「人が変わろうとするときに必要な宝物はもうその人の中にあります」効き目は、あれもない!これもない!と自分を責めることが減る・何かを始めたいときや変わりたいときのはじめの一歩が楽になるでした。

この宝物は、あなたが成功するためや、お金持ちになるとか、恋人ができるとか、そういったものではなく、「あなた自身の心の中の変化を起こすための宝物」地球に例えていうなら、石炭や水や空気のように「もうすでにある資源」です。素晴らしい資源をあなたの心の変化のためにどこに向けて使いますか?

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今回のお守りは、「〇〇べき」「〇〇は当たり前」「普通は〇〇」をよく使っちゃうとき、相手の言葉や出来事をなんだか心地よくない方向に受け取っちゃうとき、なんか知らんけど他人と話が噛み合わないなというときに、ほんのり思い出していただけると嬉しいお守りです。

こんなことありませんか?

・他人の感情を勝手に決めつけちゃう

・ついついおしつけがましくなっちゃう

・あんたとは正義が違う!と言われたことがある

これって何が原因で起こっているのでしょうか・・・。


あなたを生きる旅のお守り⑤

「思い込みから自由になろう」

突然ですが、実は私・・・役者です。舞台や映像・ナレーション・歌などで活動しています。この時世で対面でのオーディションや舞台の本番に向けての稽古ができないことが多く、zoomでのオーディションや台本読みをすることが増えました。

先日もオンラインでの台本の読み合わせに参加していました。

zoomの画面って見たことありますか?

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1つの画面にたくさんの人が映し出されています。

これを見て気づいたことがあるのです。

それは、「全員背景が違う」ということ。

おま・・・それあたりまえやん!

確かにあたりまえかもしれません。

背景の違う人たちが、1つの場所に集まって何かをしている光景。私はその画面を見て、zoomの背景をその人たちの人生の背景というか、歩いてきた道・価値観・好きなもの・大切に思っていることに重ねました。

場所は同じ。でも過ごしてきたものは違う。ということは見えている世界は違う。起こった出来事に対しての受け取り方も、その人の頭の中での情報の取捨選択によって受け取っているし、その感受性のままで、言葉を発していることだってある。

台本を読み合わせしながら、思ったのです。「頭の中や心で思い描いている地図は全員違う」ということは・・・。

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人生は旅。あなたを生きる旅。敢えて地図があるとするなら、それは今まで生きてきた過程や経験で積み重ねられてきたもの。その地図が役に立つとき、そうじゃないときも。
出来事や言葉を私たちは今まで培ってきた自分の心の中の地図に当てはめて見ています。ありのままに言葉通りに体験しているのではなく、そこには「思い込み」が入る。
それ自体は悪いことではないのだけれど、その思い込みがあなたを窮屈にしているなら、少し変えてみてもいいのかも。


<このお守りの効き目>

・自分が心地いいと感じる地図を書き加えることができる

・押しつけをすることが減る

・相手の持つ価値感を尊重できるようになる(ゲシュタルトの祈り)

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・自分が心地いいと感じる地図を書き加えることができる

誰かにおすすめのお店を紹介したいとき、今となってはスマホですぐに調べて、なんならそのお店までスマホが案内してくれるという便利な世の中になりました。私は方向音痴永世名人なので、ホント助かっています。

その昔、就職のときの書類に自宅の最寄駅から自宅までの地図を書くというものがありました。駅から道を書いて、目印になる建物や交差点の名前をかいていきます。実際にはカーブしている道も、スペースの都合上直線にしたり、建物を省略したり。自分目線で書いていくのです。相手に伝わるようにと考えつつも、選ぶ目印は自分で選んで書いていきます。

これ、実際の地図ではなく、あなた自身の心の地図ではどうでしょう。
心の地図というのは、今まで生きてきた過程や経験で積み重ねられてきたものや考えの癖など、あなたの頭の中や心で感じたり考えたりしているもののことです。何を取捨選択してきましたか?

例えば、職場で上司に資料を提出したとき「この資料、ここを変えたほうがいいね」と言われたとします。
このとき「上司に評価されてない・・・」「私は仕事ができない人間なんだ」「この資料のなにがアカン言うねん!」「そっか!じゃあ直そう。ありがとうございます」「これは成長の機会だ」などなど、あなたはどう受け取っているでしょう。

さらに言うなら、その上司は「私のことが嫌いに違いない」とか、勝手に相手の感情を決めつけて、あなた自身がご機嫌斜めになっていませんか?

「この資料、ここを変えたほうがいいね」という現実を、あなたの心の地図は何を省略したり、歪曲したり、情報の取捨選択をしているでしょうか。

じゃあどれが正しいねん!

ですよね。

これです!という答えはありません。ただその言葉を聞いてあなた自身がどう感じたのか、その心の地図、あなたにとって心地いい?
それが心地よくないなら、心の地図を少し書き加えてみる時なのかもしれません。

私たちが体験しているのは、言葉そのまま、出来事そのままではなく、そこには必ず心の地図が関わってきます。「思い込み」といってもいいですね。

同じ言葉や出来事について、心の地図は書き加えることかできて、どのルートにするかあなたは選ぶことができます。そのときは選ばなかった目印を書き加えたり、新しいルートを書くことだって。

あなたが心地いい心の地図はどれでしょう。


・押しつけをすることが減る

あなたの心の中のことは現実ではない。出来事はあなたの心の地図に当てはめて見ています。これは先ほども書いた通り。

ということは、あなたの周りにいる人も、その人たちの心の地図に当てはめて出来事を見ています。

察しのいいあなたならもうおわかりかと・・・。

そうです!同じであるわけがない!!!

出来事の受け取り方が人によって違うのは、心の地図がもう全然違うからです。目印にしているものや道の書き方、方向の基準や縮尺など、そりゃあズレることもあるあるです。

つまり、情報の取捨選択や、お相手が感じているものやフォーカスしているものが違うので、いろんなバリエーションの地図ができあがるのです。

例えば、ある街の説明をするとき、ケーキが大好きな人は、その街のおいしいケーキ屋さんの話題とともに説明してくれたり、ファッションが大好きな人はセンスのいいセレクトショップの話題とともに説明してくれるでしょう。
基準にしているものが違うのです。

「その街と言えば〇〇のケーキを知ってて当たり前!知らないなんて信じられない!ぷー」

「その街と言えば〇〇ショップでしょ!え!常識でしょ!もー」

こんなズレ放題の押しつけ合戦のやりとりは、自分の地図とお相手の地図は違うんだよということを知っていれば、起こりにくくなるとは思いませんか?

同じ映画を観て、楽しかったと感じる人もいれば、つまらなかったと感じる人もいる。それは心の地図が違うから。
褒め言葉として「可愛いね」と言ったつもりが、相手にとっては、「なんかバカにされた!ぷー!」と怒ってしまったりすることがあります。これも心の地図が違うからです。

自分の意見や好きなものの話をするなと言っているのではなく、その人が持つ心の地図はその人の基準なんだということを知っておくことで、お相手への理解も深まるのです。

(・・・私はケーキ屋さんもセレクトショップも知りたいですwさらに言うなら、私はつまらないと感じた映画の、その人が感じた楽しいポイントを知りたくなっちゃいますw)


・相手の持つ価値感を尊重できるようになる(ゲシュタルトの祈り)

私の大切にしている言葉を紹介します。これは心理学の「ゲシュタルト療法」の創始者、パールズ博士の言葉です。

この祈りを読んで何か感じてくださったり、あなたがあなたの持つ心の地図や思い込みに囚われそうになったとき、他人となんだかギクシャクしちゃうときに思い出してくださると嬉しいです。

あなたの持つ心の地図と、相手の持つ心の地図は違います。違うことは悪いことではありません。
それはバリエーションであり、バリエーションがあるということは、いろんな世界の見方ができるということ。それって面白いと思いませんか?


✻✻ゲシュタルトの祈り✻✻

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。

私はあなたの期待に応えるためにこの世に在るのではない。

そしてあなたも、私の期待に応えるためにこの世に在るのではない。

私は私。あなたはあなた。

もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。

たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいこと。

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どんなに近しい存在だとしても・・・いや、恋人や家族という近しい存在だからこそ、お互いの心の地図には違いがあることや「私は私。あなたはあなた。」という姿勢をお守りとして持っておくのは、お互いを大切にすることに繋がると私は思います。近くなればなるほど見えなくなるもの、「〇〇なんだから当たり前」や「わかったつもり・知ったつもりの思い込み」はあると思います。
ひとりひとり違う心の地図を持った人間が集まっての集団というのを忘れずにいたいですね。

それぞれが素晴らしい存在。もしも「今、ここ」に縁があって、出会い一緒にいられることも素晴らしい。たとえ出会えなくても、私たちは互いに生きていくのです。

お守り⑤「思い込みから自由になろう」

あなたの頭の中や心の中で起こっていることは、現実ではありません。心の地図を通して見ています。それが心地よくない思い込みなら、あなたの心の地図は、いくらでも書き加えることができます。情報を書き加えて、心地いい道を選ぶことができます。

思い込みから自由になると、自分自身持つお相手への思い込みからも自由になれるのかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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