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ベートーヴェンを毎日聴く52(2020年2月21日)

『ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 op.31-2 「テンペスト」』を聴いた。

「この曲を理解するには、シェイクスピアのテンペストを読め!」
ベートーヴェンがこう言った。

とシンドラーが書き残したことから「テンペスト」という名称が付いたという。
「運命はこうして扉を叩くのだ」と言ったことから、交響曲第5番には「運命」という名が付いたという逸話もシンドラーが絡んでいる。

アントン・シンドラー。
昔はベートーヴェンの数々の成果や日常のことを広めた弟子だったと思われていたのだが、今ではベートーヴェンの筆談帳の改ざんを含めて悪者になってしまっている。

「ベートーヴェン捏造」(かげはら史帆:著)は、そんなシンドラーのことを、まるで演劇や映画を見るような展開で生き生きと描いていて、とても面白く、知識を持ち合わせていなかった彼のことを身近な存在にしてくれた名著。

シェイクスピアのテンペストを読め!

そう言われても、私はまだ読んでいないので、果たしてこの名称が相応しいのかどうかは、判断しかねる。

思い返せば、わたしがこのピアノ曲と出会ったのは、確か自動車のCMだった、とおぼろげな記憶がある。

この曲の第3楽章にあわせて、自動車が走っていた。どんな車のCMなのかは覚えていなかったのだが、、、

さすがYouTube。トヨタの「スプリンター」だった。

そういえば、「スプリンター」のCMと言えば、ピアニストのポゴレリッチが出演してショパンを弾いていたな、ということも思い出した。

さすがYouTube!

sethinkによるPixabayからの画像


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