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私と摂食障害~今振り返って思うこと~54

みなさん、こんばんは。今日は、私の摂食障害の経験を振り返ってみて、今思うこと その54について書きたいと思います。

私と摂食障害~今振り返って思うこと~53 ⇩

昨日は、

食べない時間の過ごし方(実際に私がやっていた事)
①歌う ②歩く ③自転車に乗る
いずれにしても、自分に合った方法で、半ば強制的に食べられない環境に身を置き、なおかつその時間を楽しめる、ということが大切なことだと思います。

ということを書きました。今日はその続きを書きたいと思います。

摂食障害が私にもたらしたもの㉗

「自分を大切に」生きていく

昨日、心音(ここね)さんの記事を初めて読ませていただきました。

その中の「あとがき」には、

どん底まで落ち、たとえ死にかけても、人生はいつからでもやり直せるということ、世界中の誰より何よりまずは自分を大切にすることで道は拓けるということが、今この瞬間ももがきながら必死に生きている誰かの心に届いて、少しでも楽になるきっかけになれたならとてもうれしいです。

と書かれていました。もちろん本文にも素敵な言葉がたくさん、たくさんありましたが、私は「自分を大切にする」という言葉にヒントをいただいて、今日の記事を書きたいと思います。

一番身近な存在である「自分」を大切に出来なければ、人を大切にすることも出来ない。

このように言われることがあるかと思いますが、私はこの「自分を大切にする」ということには、2つの側面があると思います。

1つ目は、やり方の問題です。最も身近な存在で、最も良くわかっている(はずの)自分自身が、自分を大切にしたり、自分に優しくしたり、あるいは自分に素直になったりすることが出来なければ、本当の意味で人を大切にしたり、人に優しくしたり、あるいは人に素直になったりすることは難しいのではないか、ということだと思います。

つまり、どうすれば自分を大切に出来るのか、どうすれば自分に優しくなれるのか、どうすれば自分に素直になれるのか、ということを一番良くわかっている(はずな)のは誰でもない、自分自身なのに、それが出来ないようであれば、わからない部分がある他人を大切にしたり、優しくしたり、素直になったりすることは難しい、ということです。

ですから、まずは自分を大切にして、優しくして、素直になって、そのやり方を理解してこそ、人を大切にしたり、優しくしたり、素直になれたりすることが出来るようになっていく、という意味が込められているのだと思います。

2つ目は、健康の問題です。

摂食障害真っ只中の頃の私は、とにかく「痩せること」が何よりも優先されて、いやむしろ「痩せること」が生きる全てでした。

痩せるために無茶な食事制限もしましたし、その反動で食欲が抑え切れなくなると過食嘔吐に移行しました。夜中まで続く過食嘔吐で寝不足になろうが、糖分不足で日中も常に眠かろうが、低体温で寒かろうが、栄養不足でだるく、手足が痺れていようが、とにかく痩せることしか頭にありませんでした。

当時の私にとっては、それらは仕方のないことでした。摂食障害は、そういった身体の不調を無視してでも「痩せたい」病気ですから。

今の私は、摂食障害(過食嘔吐)は克服しました。吐かずに食べることが出来るようになったので、糖分不足も、低体温も、栄養不足も、今は解消されました。なるべく早く寝るように心掛けていますので、寝不足で日中眠いことも余りありません。ただ一つ、歯がボロボロなのは治りませんが・・・

私が今考えていることは、とにかく心身ともに健康でありたい、ということです。

心の面では、完璧主義を完全に手放すことは出来ないので、いい加減な(ほどほどな)完璧主義であることを心掛けています。とにかく、自分で自分を追い込んで満足するようなことにならないよう、無理なことは極力後回しにするようにしています。

身体の面では「自分の身体は食べる物で出来ている」と考えるようになり、身体の不調が解消されたり、健康維持のためになるようなものを積極的に摂取するようにしています。

そうやって健康を維持し、メンタル面でも自分で自分を追い込むことのないように、無理をしないことで「自分を大切にする」ことが出来るようになってきたと思っています。

私は今、摂食障害で苦しんでいるみなさんの、何かしらのサポートになるかもしれない、という思いもあり、毎日note記事を書いています。ゆくゆくは、もう少し踏み込んだサポート活動をしていきたいと思っていますが、今やっている仕事の関係や、ノウハウや技術的知識の不足などにより、ほぼnote記事の投稿しか出来ていませんが「思い」は持ち続けています。

また、その先には、摂食障害の当事者や経験者のみなさんとやってみたい事業、というのも考えています。

これらを実現するためには、まずは私自身が心身ともに健康でなければならないと思っています。そのためにも「自分を大切にする」ことが必要だし、心音(ここね)さんの言葉をお借りすれば、「自分を大切にすることで道は拓ける」と思っています。そんなことを改めて考えさせてくれた心音(ここね)さんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、無断で記事のリンクを貼ってしまったこと、お許しください。


みなさんも、以前の私と同様に、身体の不調を無視してでも「痩せたい」思いが強いのではないかと思いますが、食べることや食べないことでは難しいとしても、それ以外で、ほんの少しでも「自分を大切にする」ことが出来るようになることを願っています。


今日もありがとうございます。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。