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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~317


「やっぱり『私が私を信じて、私が私を大切にして、私が私を許して、私が私に優しくする』みたいなことが必要なのかもしれない……」

「お姉ちゃん、そうだよ、それだよ!そういうことかもしれないよ!だってさぁ、お姉ちゃんだって友達とか、家族とか、それこそ私のこととか、信じてるでしょ?大切に思ってるでしょ?許してあげるでしょ?優しくしてあげるでしょ?自分の大切な人にはそう思えて、そうしてあげられるんだから、今のお姉ちゃんが一番大切にしなきゃいけない存在……お姉ちゃん自身にもそう思ってあげないと、そうしてあげないと。でなきゃ、お姉ちゃんがお姉ちゃんから離れていってしまうかもしれないよ。その、何て言うのかな、お姉ちゃんは今、病気だからだとは思うけど、自分のことが思い通りにいかなくて、どうしたらいいんだろうって、ある意味自分自身を持て余し気味になってるんだと思うんだ。だけど、逆に今この状態がチャンスだと思って、それこそ『自分を信じて、自分を大切にして、自分を許して、自分に優しくする』ことで、自分に寄り添って、自分と向き合って、もう一度自分のことを見つめ直して、自分自身と仲良くしなきゃ。手を取り合って、自分自身を自分の中に取り戻さなきゃ。それでさ、病気の自分も、うまくいかない自分も、許せない自分も、どんな自分も自分なんだから、そんな自分を認めて、全ての自分が一緒になって、お姉ちゃんがお姉ちゃんらしくいられる自分、なりたい自分に向かって進んでいく。出来ることからやっていく。そういう時期なのかもしれないよ。どんな自分も自分そのものなんだし、見放したり、切り離したりすることは出来ないんだから、ね?」

『逆に今この状態がチャンスだと思って』『自分自身を自分の中に取り戻す』『自分らしくいられる自分、なりたい自分に向かって進んでいく』『どんな自分も自分そのものなんだし、見放したり、切り離したりすることは出来ない』……由希に言われた言葉が、頭の中でいつまでもいつまでも繰り返し鳴り響いていた。


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