190523デザイン思考_1280_670

組織のブラック・ジャックMBAデザイナーのnakayanさん

昨今の新聞記事等を目にしておりますと、医師や教師が性善説や成果や能力を無視した旧態依然の年功序列の上下関係を元に構築された労働環境の中で、長時間労働や過酷な労働を当たり前のように求められる問題、或いは、医療の分野における無給医や低賃金で休みなしの部活顧問の問題などが取り上げられる事が多くなりました。

「先生は無給で働くのが当たり前。」「先生ならお金など受け取らないというのが本物。」という、ホスピタリティやボランティア精神という性善説を口実に、ある種雇用する側や対価を支払う側にとって、都合の良い解釈や身勝手な思い込みに利用されているだけであるという一面も見て取れます。労働環境の悪化や給与が正当に支払えないというのは、雇用する側のマネジメント能力が著しく欠落していることが最大の問題であり、労働に対して対価を支払わないというのは資本主義経済自体を否定した行為であると言えます。公務員や公務員に準ずる立場の人間が、資本主義経済の根底をなす仕組みを否定する行動をしていて正常な経済が成り立つのだろうか、という疑問すら生じます。

厚労省や文科省は、これらの問題を大きなものとして捉え、新たな仕組みづくりからの改善に動き出していますが、これまでの仕組みを作ってきたのもまた、厚労省や文科省でありその姿勢に関しては、主体的に制度の改善に努めているというよりは、人事権を握る政府上層部からの指示に従い動いているだけと見て取れる面があるのは否めません。

誰かが決めたことに決められた通りに従う慣習が色濃く残る労働環境においては、法的な制度化というのはとても重要なキーワードであり、私は外部の立場の人間ながら、これらの労働環境が改善されることには賛成しています。


加えて、医師や教師に求められる基礎的な資質というものに視点が向いています。例えば、医師ならば、病気の人間と本気で向き合うには、常人を超える肉体や精神力、思考力等が必要というのは確かなことです。これがありませんと、医師が逆に病に飲み込まれてしまいます。若い時に、艱難を経ることで玉に近づくことができるとも言えます。この玉になるために必要となる艱難辛苦を理由に、劣悪な労働環境で若い人を働かせることには反対ですが、自らで人的資本を高めるためにチャレンジできる環境づくりには賛成です。

企業経営も全く同じであると言えます。経営者たちに、経営能力のみならず組織の病いを悪化させる原因因子を圧倒する気迫がなければ、自らが病いに飲み込まれてしまいます。気迫を生み出すために必要な要素は、健康な肉体であり、精神力であり、そのベースがあった上で思考力が活かせる事になります。

翻って、組織内において病いを悪化させる原因因子たちは、自らを発見次第に攻撃してくるT人間たちに対しては、その攻撃の手を緩めさせようと巧言令色で顔色を伺ったり、敵意がない事を示すために忖度をしてきたり、私は悪玉因子ではありませんよ、というような態度をして、T人間たちからの攻撃を緩和した上で手を組み協調しているような姿を見せマネジメント層を欺こうとしてきます。マネジメント層には、それらに惑わされないための見識が必要と言え、T人間たちがこの小手先の技に惑わされることを阻害する情報提供やサポートが必要であると言えます。

或いは、T人間たちを一度組織から外部に出し、最強のビジネススクールなどに通わせて、その攻撃力や破壊力を何倍にもした後に、再度病いを悪化させる原因因子たちのはびこる組織内に戻す事で、原因因子たちを一掃する事も選択肢の一つと言えます。  

加えて、組織の病いとなる原因因子にのみ共通する行動習性や思考習性を、日常におけるあらゆる行動のビッグデータからAI解析し特定した上で、悪玉因子のみにピンポイントで熱いMissionやVision、或いはPassionを再教育する事で、情熱を持たない悪玉因子たちがその圧力に負け退散する事を促すという選択肢もあります。

組織の病いとなる悪玉因子たちを放っておいてはいけません。放っておきますと、どんどん増殖し、別の部署や別の組織にまで悪影響を及ぼしていきます。悪玉因子たちの殆どは、元々は同じ組織に所属しており成長が期待された正常な因子たちですので、表面的には見分けづらく中々発見が難しいものではありますが、発見次第に直ぐに対処が必要です!

組織のブラック・ジャック、MBAデザイナーのnakayanさんはここに居ます!!
お気軽にご相談ください!!
T人間たちへの加勢も可能です!!

お問合せはこちらから

中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー 
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年1月28日付

頂いたサポートは、書籍化に向けての応援メッセージとして受け取らせていただき、準備資金等に使用させていただきます。