あなたを思い出しながらコーヒーを飲むわ と言われた大雨の日
これから少しずつ、お客さまとのあたたかい思い出を書き綴っていきたいと思っているのですが、今日はまず、どなたよりも忘れがたいお客さまについて書きたいと思います。
夏の始まりの、じめじめとした日でした。午前中は青空が見えていましたが、午後になると大きな雨雲がやってきて、ゲリラ豪雨のような激しい大雨となりました。
誰もいない店内をひたすら磨いていると、激しい雨にも関わらず、一組の老夫婦がご来店になりました。
80代くらいのお2人で、深緑色のスーツを着たご主人はすらりとした長身、