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書くべきだ

心が弱りきって、いつも天から降りてくるように感じる言葉たちが
まったく降ってこなくなり
noteを始めたばかりなのに、突然書けなくなって1ヶ月ほどでしょうか。

noteを、やめようと思っていました。
いっそ閉じてしまった方がスッキリすると。

ところがそんなある日、先日書いた、25年前の読者との再会に至ったのです。

彼はわたしの文章をすごい文豪などに例えて褒めてくれるのです(笑)
わたしの言葉は人の心を動かすから、書くのをやめたらダメだと。
noteをやめるなんてもったいない。
昔みたいに詩や短編小説も書いてみたら?
と、せっせと担当編集者のようにわたしに発破をかけてくるのです(笑)。

それでも言葉が少しも降りてきません。
書けないな…
胸がチクチクしていたのですが、ふと、キーワードをもらうことを思いつきました。
そこでわたしは彼に、キーワードをください、とお願いしたのです。

彼がはじめてくれたキーワードは、「ため息」でした。
するとどうでしょう。
不思議と、静かに言葉が動き出しました。

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今あたしの髪を揺らしたのは
誰のため息だったのか
頬を撫でてとおり過ぎていく風の揺らぎ
どこかで誰かが泣きそうな顔をして
胸に手を当てて深呼吸してる
何が悲しいのかも分からずに悲しみに囚われて息を吐いている
あの枝がそっと震えたのも誰のため息だったのか

あたしの胸は静かにしかし強く脈打っている
足下に不確かな地を感じながら
また髪が揺れた
また、髪が揺れた

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詩を書いたのは、本当にあのホームページを閉じて以来でした。
書き終わると、心がとても静かで穏やかになっていることに気づきました。

お客様とのエピソードを書くnoteですという当初のコンセプトからはズレてきていますが(苦笑)
わたしらしく、綴りたい言葉を
ちくちく縫い物を仕上げていくように綴っていけたらいいなと思います。

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