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人ひとりが生まれること

世界には今、約80億人の人が生きているのだそうです。
その中で、世界を動かしていると言える人は何人くらいいるのでしょう。
著名人と呼ばれる人たちは、世界でどのくらいかな?
すごい人たちは80億のうちの一握りだろうけれど
様々な分野で活躍されている、素晴らしい方々はたくさんいます。

では、自分は?

自分は80億人の中で、どんな立ち位置にいるのでしょう。
自分が生まれてきたことに意味を持たせると苦しくなるぞとアドバイスされたことがありますが
どうせ生きるなら、役に立たないより役に立つほうがいいなぁと願います。
そんなことを考えながら日々生きていますが、何ができているかはよく分かりません。
そう、わたしはもちろん世界的にも国内的にも地域的にも超無名な一介の主婦です。

でも、わたしのほうが生まれてくれてありがとうと思う人はいます。
相手が世界的に無名な同級生でもご近所さんでも同僚でも
生まれてくれてありがとうと心から感謝する人はいます。
生まれてくれてありがとう
出会ってくれてありがとう。

そう思う時、その人はわたしにとって、総理大臣よりアメリカ大統領よりノーベル賞受賞者よりすごい人です。
誰よりも心を温めてくれて、誰よりも生きる力をくれる人です。

人ひとり生まれることって、小さいことでしょうか。
人生のある時出会って、限られた時間を共に過ごし、また別々の人生を歩むことになっても
ずっと心の中に、思い出や言ってもらった言葉が残り続けて
ふと思い出すたびに、生きる力を与えられることがあります。
その瞬間、その人が生まれたこと、出会えたことがどれほどの奇跡であったかを実感します。
80億人の中で、自分にとってのたった1人の人であると感じるのです。
そんな出会いに囲まれながら、無名の一般人の人生は地味でも豊かに育まれていく気がします。
人ひとりが生まれることは、自分が思うより、ずっと大きくてあたたかく時に力強いものなのだと感じています。

生まれてくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
出会えたわたしは世界で一番幸せです。
たくさんの言葉をありがとう。
分かち合った時間をありがとう。

80億人の中にたった1人しかいないあなたへ。
ありがとう。

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