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やわらかい言葉を綴りたい

金子みすゞ
星とたんぽぽ

青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

金子みすゞさんの詩はどれもこれも好きなのですが
この詩が大好きです。
若くして亡くなった彼女ですが
あんなに若かったからこそ、こんな瑞々しい言葉が生まれたのかしらと思ったりします。

言葉は癒しであり時に刃にもなりますが
死してなおのちの人の心を癒やし続ける言葉を残してくれた彼女に
ありがとうという気持ちでいっぱいです。

わたしは作家でも何でもないので
わたしが死んでも何かを残すことはできないから
直接人に伝えるようにしています。
その人の素敵なところ、素晴らしいところ、尊敬するところ
とにかくいいと思うことは何でも伝えるし、いつも笑顔で接するようにしています。
それが相手の心に残ればいいなと思います。

noteは本当に少しの人が読んでくれている表現ツールなので
ここに書いたことがどこの誰に何を伝えているのか分かりませんが
顔のわからない読んでくださる心の中にも、やわらかくやさしい言葉が残るように。

金子みすゞさんのような感性は持っていないけれど
読んでよかったと思うものを綴れればいいなと思います。

見えぬものでもあるんだよ。
星の王子さまも同じようなことを言っていますね。
大切なものはいつも目に見えないって。

心は実体のないものだけれど
確かに人の人生の真ん中に存在するから
心をあたためささえる何かを。

わたしが生きた証として。

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