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何度でも読み返したいnote2

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。こちらの2も記事が100本集まったので、3を作りました。
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#スキしてみて

みんな寂しさに涙していた時がある 〜 長渕剛 「Myself」

向田邦子さんがそのエッセイの中で「手袋を探す旅」(=自分の我を通して、自分なりの人生を歩むこと)に出ることができたこと自体を財産と語っているように、我々は誰もが、何かを求める旅に出ているのでしょう。 それは、自分で考え、自分で決定して、自分で歩み出していくということ。最初は誰もがひとり。生きていく過程で、その道に共感する仲間を得て、家族を得て、人生は少しずつ彩りを帯びてくる。 「夢はなんですか?」 と聞かれる事がこの世で一番怖く思えた (歌詞一部引用) 仲間ができて、家

05.14

美味しいもの談義「よくわからんけどとりあえずすっごい美味しいもん食べたいなぁ。」 仕事の帰り道でぼくの隣を歩くいつもの上司が笑いながらぼくにこう語りかけてきた。 「そうですね。 とりあえずすっごい美味しいもの食べたいですね。」 そうぼくも笑いながら上司へと言葉を返す。 そうやってぼくと上司のいますっごい食べたいもの談義が突然幕を開けた。 まずはじめにあがった美味しいものは「回転寿司のサイドメニュー」だった。というのも仕事の休憩時間にぼくがInstagramで回転寿司

さっちゃん争奪戦

さっちゃんは、平凡なあだ名。さっちゃんはオールラウンダー。 学校で、あだ名で級友を呼び合うことを禁止する校則が世の中に存在することを初めて知った。容姿や性格から本人の意図しないあだ名がつけられた場合、差別助長につながる可能性があるから、だそうだ。苗字で呼ぶことでフラットな付き合いを目指すらしい。 小学校のとき、クラスでさっちゃんを最初に獲得したのは、私の友人の「さちよ」ちゃんだった。誰かが彼女のことをさっちゃんと言うので、私がその仲良しグループに入れてもらったときには、もは

先輩が私を溺愛しすぎている

自慢ではないが、そんなに人に好かれる方ではない。 考えられる原因としては人見知りのため、親しくなるまでに結構な時間を要すること。大人になるにつれ、多少マシになっているんじゃないかと自分では思っているが、初対面の人に対して謎の敵対心のようなものを感じてしまうのは変わりない。こちらがそんなんだから、もちろん相手も私に嫌な気持ちは抱いてしまうよなーというのももちろんわかっているのだが、30年これで生きてしまったから、変えたくてもなかなか変えられない。そして「これが私だ!!!」と開

俺が真也で真也が俺で

夫が真也に理解を示している。 それも、とびきり深い理解と同情をだ。 我々夫婦が、そろってAmazonプライムのバチェラージャパンを楽しんでいることは、既に何度かお伝えした。 参考記事① 参考記事② ←最近ようやくリンクを付けられるようになったから多用 バチェラーとは、たった一人の完璧な男性を複数人の女性たちが奪い合う恋愛リアリティショーである。 シーズン4から視聴をスタートさせ、その後シーズン1、2と順調に視聴を重ね、このほどついにシーズン3を完走した。完全制覇である。

役に立たないものが好きだという貴族的嗜好が私を救う

役に立たないものが好きである。 役に立たないものが好きであるという貴族的嗜好は、言い換えればこの世を逞しく生き抜いていくことにはあまり適していないということでもある。 小さい頃から現在まで、読書がほぼ唯一の趣味であるが、本を読むことで何かの役に立ててやろうという気は毛頭ない。 誤解を恐れずに言うなら、そういう考えはちょっと浅ましい気がする。 時間とお金をかけてせっかく読んだのだから、直接的に何かの役に立てたい、という姿勢はなんだか貧乏くさい気がするのだ。 時間とお金をかけ

頬にチークを差す、あの高揚を忘れない

ワクチン3回目を打ってから、憑き物が落ちたように、コロナ不安が鎮まった一方、闇落ちの副作用に苦しんだ1週間。 それに加えて、身近な人が栄転したり、コーポレートサイトに元同僚が抜擢されたり。 素直に喜べない自分って、逆に惨めだから、喜んじゃいたいのに、喜べない。 今のわたし、何やってんだろうって、悶々と塞ぎ込んでた。美味しいもの食べよう、でも、食べて何になる?新しい服を買おう、でも、買って何になる?温泉に行こう、でも、行って何になる? ずっと、そんな思考の堂々巡りで、何

母になった妹を見て泣いた日のこと

妹が母になった。 私には妹が2人いて、2つ下と5つ下。母になったのは、2つ下の妹だ。一昨年結婚して、昨年に結婚式を挙げて、2日前に母になった。 「妊娠した」と聞かされたのは、ここ数年の情勢もあり、家族のグループ通話でだった。初孫ということで両親はとても喜んでいたが、私はなんだか変な気分だった。今まで家族5人だったのに、新たな血のつながりを持った人間が増える、ということがとても不思議で変な気分になった。 妹は嫁いでいるので、産まれてくる子は正確には我が家ではないかもしれない

「そのままでいいよ」と彼は言ってくれたけど

自分に自信がなかった。 見た目も、中身も、本当に自信がなかった。 自信がないまま、28年生きてきた。 いつから自信がない自分になってしまったのだろう。 幼い頃は、祖母が「可愛い、可愛い」と言ってくれ、孫の中でもなぜか私を一番に可愛がってくれたおかげで、私は自分が可愛いと思っていたし、特別な存在だと思っていた。 小学校に入り、学年が上がり、中学生になる頃には、自分は特別でも何でもないことはわかりきっていたような気がする。 私よりも可愛い子はたくさんいて、私よりも頭がいい子も

悲しくなったときは海をみにゆく

本題名は、寺山修司の詩の一節である。 みなさんは、悲しくなった時、心を落ち着かせるためにしている事はあるだろうか。 ところで私は、本日、取引先の、怒らせてはいけないランキング第1位の人を、とうとう怒らせてしまった。 女性というのは難しい。何故か、難しい男性を怒らせた時より、女性を怒らせた時の方が、精神的ダメージがでかい。 「女人は我々男子にとって正に人生そのものである。 即ち諸悪の根源である」と、芥川も言っているではないか。私は女ではあるけれど。 とにかく、気を付けねばな

するりとかわして笑えたら

髪を耳にかけるたび、マスクの下でほんの少し口角があがる。 イヤリングカラーがいい色味になってきて、気づいてもらえることが増えた。 思いがけず好評で、それもまた嬉しい。 あくまで自分が好きでやったことだけど、人から見てもいいと思ってもらえるって素敵なことだ。 それに私は、慣れないことをすると周りの反応を気にしてしまうので、そういう意味でも嬉しかった。 ♦︎ たまにしか会わない同業のお姉様は、いつもお洒落で上から下まで美しい。美魔女ってこういう人のことをいうんだろうなと思う

「2人組をつくってください」

ずっと、だれかにとっての いちばんになりたいと思っていた 教室のなかで、学校のなかで だれかひとりを選ばなければいけないとき わたしはいつも余っていた 体育の授業でつくる2人組 文化祭を一緒にみてまわる子 修学旅行の2人部屋 あらゆる場面で必要とされる2人組の相手を わたしはいつも見つけられなかった 仲良しの子たちはある程度いたけれど、 2人組を必要とされたとき、その子たちが 真っ先に思い浮かべるのはわたしではないと 分かっているから声を掛けられなかった 高校生の頃

串カツ田中でデートを楽しめたら、本気の恋だと思う。

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 という有名なキャッチコピーがある。 尾形真理子さんがルミネの広告にあてたコピーである。試着室で服を試す時、「この服、あの人のタイプかな?」とか「この服を着てあの人と海に行きたいな」などと思い出す人は本当に好きな人だ、というような意味であろう。無意識にやってしまう行動からその奥に潜む感情を的確に言い当てたハッとするようなコピーだ。 このコピーがあまりにも好きで、「〇〇したら、本気の恋だと思う。」というコピーを考えるのに一時期ハマっ

フェイラーの凄まじき商魂。ついてけない奴は置いてくぞ!

以前別の記事でもご紹介した、私がコレクションしているお高級ハンカチ「フェイラー」の商魂が逞しすぎる。 ※もし良かったらこっちも読んでみてね⇩ 1枚2400円プラス消費税と、ハンカチ一枚にしてはなかなかに高価格なフェイラーの中心購買層はやはりお金に余裕があるマダムたちだ。 次に、これまた豊かなご家庭で育ったお嬢様たちもいらっしゃる。 お嬢様たちは、おばあちゃまやお母さまが日常的にフェイラーを使用していることから自身も自然とフェイラーの顧客となる。 加えて最近は普通の若い女