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フェイラーの凄まじき商魂。ついてけない奴は置いてくぞ!

以前別の記事でもご紹介した、私がコレクションしているお高級ハンカチ「フェイラー」の商魂が逞しすぎる。

※もし良かったらこっちも読んでみてね⇩

1枚2400円プラス消費税と、ハンカチ一枚にしてはなかなかに高価格なフェイラーの中心購買層はやはりお金に余裕があるマダムたちだ。
次に、これまた豊かなご家庭で育ったお嬢様たちもいらっしゃる。
お嬢様たちは、おばあちゃまやお母さまが日常的にフェイラーを使用していることから自身も自然とフェイラーの顧客となる。

加えて最近は普通の若い女性たちも新規顧客として「若者向け可愛い路線」のフェイラーの魅力に気づきつつあるが、やはり中心購買層は依然として裕福なマダムとお嬢様たちであろう。

フェイラー自身も老舗の伝統あるメーカーなのだから、悠々とリッチな顧客たちに品のある商売(高級住宅地の顧客のお屋敷に一軒一軒足を運び、白手袋で「こちら、お嬢様だけにお見せする特別な新柄なのですが…」などと言いつつ恭しくハンケチを広げて見せる)をしていればよいものを…

ところがどっこい、フェイラーの商魂は大阪商人も真っ青な逞しさなのだ。

以下にフェイラーの主な販売戦略を記す。

  1. 一年を通して次々と新柄を展開し、顧客を飽きさせない

  2. 〇〇店限定の柄・色の販売で、レアリティ(希少性)を高める

  3. 既存柄の色違いを後から後から出して、顧客の収集心を煽る

  4. ヘム(布製品の裾や袖を折り返した部分)の色違いまで出して顧客の収集心をこれでもかと掻き立てる

  5. サンリオやムーミンなどの人気キャラクター、果てはベンツなどあらゆる種類のコラボを乱発する

とにかくこれでもかこれでもかと新柄を出す。
一年中「新柄登場!」をやっている。
さらに、〇〇店限定品を乱発する。これは非常に賛否分かれる戦略であるが、確実に限定商品のレアリティは高まる。

時々インスタのフェイラー公式で「銀座本店限定!」と広告を打ち出した商品に、地方在住と思われるフェイラーファンが「またですか…どうせ私には買えませんけど」的な恨みコメントを残しているのを見る。

また以前「福岡天神店限定」の可愛いイチゴ柄が発売されたときは、フェイラーファンたちがSNSを駆使して福岡に住んでいる方に代理で購入してもらう姿が散見された。

このイチゴ柄ハンカチは可愛く人気が高かったため、首都圏の裕福なマダムたちの密命を帯びた福岡在住のフェイラーファンがこぞって天神店に押しかけ根こそぎ買い漁られた。
この行動を彼らは「いちご狩り」と呼んでいた。

そして天神店限定のイチゴを狙っていた私が店に辿り着いた時にはイチゴは狩られてしまった後で一枚も手に入れられずに今日に至っている(恨)
私が買うか買わないか数日頭を悩ませている間に、財力の違いをまざまざと見せつけられた形である。

ちなみにこのイチゴ柄、想定以上の売れ行きだったのか、その後ヘムの色は違うものの同柄をネットでも購入出来るようになった。
しかし結果的に、天神店のみでゲットできる「赤ヘム」のイチゴ柄はさらにレアリティが高まった。

恐ろしい商魂だ。

裕福なマダムでも、お金持ちのお嬢様でもない庶民の私は、一年中襲ってくる新柄、既存の人気柄の色違い、ヘム違い攻撃から身を守りつつ、ここぞという時のみ、震える手で2400円を差し出し、恭しくハンケチを一枚受け取り、床の間に飾るのだ。

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