小さい頃の夢について
「夢は何ですか?」
大人から子どもへ、よく聞かれる質問のひとつだ。
私は夢なんてあっても無くてもいいと思うから、夢があることを前提としたこういう質問はしないようにしている。
でも、ふと思い返してみた。
私には小さい頃、将来の夢があったのか。
多分、答えは「一応あった」という曖昧なものになる。
あまりによく出くわす質問だから、
適当に「ケーキ屋さん」だとか5歳の私に思い浮かぶ答えをしていた記憶もあるが、
それ以外に2つ、
私には当時の自分なりの答えがあった。
まず1つは、
「テーマパークなどにいる着ぐるみの中の人」。
ただ着ぐるみの存在が可愛いというのもあったし、
人前に積極的に出て行くことを好む質ではないが、人が喜ぶ顔を見るのは好きだったので、
自分は着ぐるみの中に隠れながら笑、
人と触れ合える、楽しませられるという点に
惹かれていた。
未だ着ぐるみに入ったことはないのだが。
そしてもう1つは、「デザイナー」だった。
これは、果たして何のデザイナーを意味していたのかは分からない。
ただ横文字だしなんかお洒落な感じが格好良い、と思っていた節はあると思う。
あとは、絵を描くのが好きで、
それを他の人に褒めてもらうことも多かったので、なんとなくデザイナーと答えていたのだろう。
ただ不思議なことに、
私は今デザインを勉強しようとしている。
これまで、興味はあっても専門的に学んだことはなかった。
しかし、巡り合わせなのか分からないが、
今までで一番デザインに近づこうとしている。
これからどうなっていくかは全然見えない。
違うことに興味を持って、そちらに進んでいくかもしれないし、
もしかしたらデザイン方面の学びを深めていき、
縁があればそういった関係の仕事をすることもなくはないと思う。
ただ今は、
昔からなんとなく好きで興味があったものと、
今が繋がったような感じがして、
不思議な気分でいる。
とりあえず、一歩一歩。
自分に出せる歩幅を、
積み重ねていきたい。
お読みいただき、ありがとうございます。