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「検索」できるのに、「覚える」必要がある理由。

「新しいことを知る」ということが、最大の幸福であるJUNです。

だから勉強はやめられない。

しかし、そんな勉強の楽しさを「教える」というのは、なかなか上手くいった試しがありません。

たまに、

「調べれば分かるんだから覚えておく必要なんてないでしょ。」

と、言われることがあります。

「そうかなぁ。」と言いながら、果敢にも説明を試みるのですが、だいたいそういうお子さんに限って説明を聞いてくれない。
#教師あるある

そんな悔しい気持ちをこの記事に込めてまとめてみましたので、ぜひとも読んでみてくださいね。

▼「検索」できるのに「覚える」必要がある理由。

せっかく読もうと思ってくださるみなさんを退屈させては申し訳ないので、結論から書いていきます。

「覚える」ことが必要な理由は、

「大切なことは、知識の背景にあるものだから!」

です!!

きっと、「覚える必要ないっしょ。」と主張している方々がイメージしているのは、

「1600年に起きた戦いと言えば?」

という一問一答型でしょう。

このような問題には、確かに「検索」によって一刀両断することができます。

しかし、「勉強」の本質というのは、一問一答ではありません。

・関ヶ原の戦いが起きた理由。
・そこに参加した武将の葛藤
・刻一刻と移り変わる戦況

などなど、「戦いの背景知識」を知ってこそ初めて「勉強」になっているのです。

思い起こしてみれば、

「先生。歴史なんて過去のこと勉強して何になるんですか?」

なんて言われたこともありました。

「それはね・・・。」と満を持して話始めようとすると、「あっ、そういう真面目なやつマジ勘弁なんで。」という始末。
#教師あるある?

確かに歴史を「覚える」と捉えて「勉強」している人にとっては「記憶力勝負」なのでしょう。

しかし、本当の「勉強」は、「歴史上の出来事」に対して、「なんで?」という問題意識をもって考え、「そこから分かったことを現代に生きる自分に照らし合わせてみる。」そんな「勉強」に意味があり楽しさがあると思うのです。

少し、自分の思いがあふれすぎているかもしれないので、話題を「歴史」から「冷蔵庫の中身」に置き換えてみましょう。
#別に冷蔵庫でなくてもいい

例えば、料理上級者は、「冷蔵庫の残り物で簡単な料理を作ることができる」と言います。

ここで僕のような料理弱者との違いを明確にしておきましょう。

僕のような料理弱者は、冷蔵庫をのぞき込み、

「おっ、トマトがある!」

と、認識します。

しかし、料理上級者は、きっと、

「トマトで作ることができるレシピをイメージしている。」

のでしょう!

何が言いたいのかというと、

「これまで数々の料理を作ってきた『記憶』が、残り物料理を作るという技能に活かされている。」

ということ。

このように「勉強」というのは、赤くて丸い野菜を「トマト」と覚えることではなく、「トマトでどんなものができるのか?」という、

「その裏側に広がっていく世界を覚えること」

に価値があるのです。

ぜひとも、子どもさんに「勉強」の価値を問われたら、

「検索能力も大切だけど、より広く、深く学ぶことが大切だよ。」

と教えてあげてくださいね。

▼まとめ。

本記事では、「大切なのは、裏側に広がる背景知識。」という内容をまとめました。

ぜひとも、「勉強の楽しさ」を伝え続けていきましょう!!


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✅学校の「勉強」は、いつ役に立つのか。
→「検索」できるのに「覚える」必要がある理由。
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✅子どもの「挑戦」を「応援」したほうがよい理由。


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