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【勉強法】注意したい!!「学習性無力感」とは。

過去に戻れるのなら、「ピアノは続けておけ!」と言ってやりたいJUNです。

最近我が子がめきめきと上達している姿を見て。羨ましくてしょうがない。「弾きたい曲をさらっと弾くことができたらどんなに彩りのある毎日になったことだろう。」と考える日々。

正確に言うと、習いには行っていたのですが、どうやら練習しなかったらしい。ピアノ教室に行ってピアノを弾かずに帰ってくるのだから、それはやめさせられても文句は言えません。

本日は、そんな話題。

様々な子どもを支援をしていると、問題を前に微動だにしなくなるお子さんと出会うことないですか? 僕は何度もあるのです。声をかけるんだけど、何も反応してくれない。

もしかしたら、それは「学習性無力感」に囚われているのかもしれません。このような状態について書いていきますので、ぜひとも支援の参考にしてみてくださいね!

▶「学習性無力感」とは。

そもそも、微動だにしなくなる子どもさんは、どういう状態なんだい? ということですが、これは、セリグマンの「犬に電気ショックを与える。」という衝撃的な実験が有名です。ざっくり紹介すると、

「繰り返される電気ショックに対して、レバーを押すなどの何らかの行動によって逃れられることを学習した犬は、電気ショックの合図があると回避行動をするようになる。しかし、行動しても電気ショックが止まらないと学習した犬は、途中から状況を変えて電気ショックを止める方法があるとしても、うずくまって行動しなくなった。」

というものです。

簡単に言うと、

「自分の努力が成果につながらなかった。」という経験を積み重ねることにより、たとえ状況が変わっても「どうせできない。」というメンタルになってしまう。

ということなのです。

ここから、教師や親御さんが学ぶべきことは、

「最初から学習に対して無力感を抱いていたわけではない!」

ということです。

学習というものは、「自分の取り組み」と「結果」とのつながりが分かりにくいものです。どれだけ練習すれば100点取れるのかなんて保証できないですものね。

だからこそ、「頑張っても良い点がとれない。」と自分で決めつけた結果が、学習に対して身動きがとれなくなるという姿として表れているのです。

▶「学習性無力感」を打破するこつ。

ここで、登場するのは僕らのヒーロー、ドゥエックです! そうそう、あのマインドセットの人!#マインドセット学級経営

ドゥエックは、

「算数への苦手意識から無力感にさいなまれている子どもたちに、再びやる気を見いださせることに成功した。」

のです! 気になるのは「どうやったか。」ですよね? それが、意外な方法なのです!

「ドゥエックは、算数嫌いな子どもに対して敢えて失敗をさせ、「自分の努力がどれだけ足りなかったか。」ということを意識させた!」

というのです!

なんという勇気! さすがヒーロー!!

その、結果、

「『努力』と『結果』の結び付きを意識するようになり、苦手意識を払拭していった!」

というから驚きです。

僕も含め、多くの支援者は「最初に成功体験をさせたい!」と思ってしまうではないですか! もちろん、子どもによって向き不向きがあるので、成功体験から入った方が良いお子さまもいるでしょう。

しかし、大切なのは、

「頑張れば自分の成績は上がる!」

と言う、

「自分を信じる気持ちをもってもらうこと。」

なのです!

「どうせ私なんて。」と思っている子どもたちには、

「本当にあなたにできる努力を全てやったのかい?」

と、自分を振り返る機会を与える方法もありなのです!

▶まとめ。

本記事では、「『自分を知る』ことから始まる!」という内容をまとめました!

ちなみに、目標設定も「低めに設定して合格させる。」より、「高めに設定して繰り返し失敗させ、徐々に合格ラインへ近づかせる。」という荒療治の方がやる気を取り戻すという実験結果も出ています。

しかしですよ、この点については、マンツーでぴったりはりつける支援者が必要ではないかと思うのです。これは、僕の考え。「小学校の全体指導で、敢えて合格させない支援を用いてやる気を取り戻す子どもたちは何人いるのだろう。」と思う気持ちもあります。

興味深いですが、勇気がでなくてできません。しばらくは、「自分で目標を決めて徐々に進んでいる感を出す方式。」で続けたいと思います!!


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