花屋のペンギン

ソーシャルセクター界隈で暮らしています。32歳既婚男性

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  • リビング・イン・ニア・トーキョー

    2020年4月から、東京近郊に引っ越して生きていく日々の記録です。

最近の記事

個になることは、こわいこと〜「近代化と世間」を読んで〜

 「世間」ってなんだ?と改めて学んでみようと思った。そのきっかけがなんだったか、というのを完全に失念してしまい悔やまれるばかりである(本当はそれを書き出しにしたかった)。とりあえず少し前に買った本を読んだという話。  常識のように我が国で生まれ育った人間たちが用いる「世間」という言葉について、それがどこから来たかというところを解き明かす試みが本書では為されている。と書いてはみたが、そもそも著者は1995年に「『世間』とは何か」という本を出版していて、その後10年にわたって「

    • 私は、エリートにはなれない〜「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んで〜

       都心で、それなりに道が広くて、自然があって、本屋やスーパーがそれなりの距離にあって、できれば築浅で…というような街に住みたいと思って物件探しを始めると、3LDKならだいたい今はどこも4,000-5,000万といったところがスタートラインになる。(もちろん、駅からはずいぶん遠いところになる)そこで32歳の自分が、60歳で働けなくなるだろうという前提でローンを組もうとしてみると、おおよそ月に15-20万程度の支払いが生じる計算になる。結論から言うと、今の自分と配偶者の給料で、か

      • 新しい物語

         新しい物語を作りたいと思った。new culture,new pop, new trad,new story.どう形容してもいいが、だいたいそんな感じのもの。  私がポストモダンと呼ばれる思想でいうところの「大きな物語の消失」を大学で初めて学んだ頃には、すでに私の周りにあった「大きな物語」は風前の灯火であった。SNSが普及し、誰もが自らの意見を自由に発信できるようになった結果として、私たちの世界には「ある側面ではダイバーシティであり、ある側面ではフェイクであるもの」がとど

        • 「続かない」だけが続いていく

           とにかく何をするにも長続きしない、というここ最近。結局「対話・グルーヴ・ソサエティ」も11回目以降は全然更新できていない。長続きさせられる理由がないのかな、なんてことがふと頭をよぎった。何かをルーティン的に続けていこうという気力があまり湧かない。  同じことを「ちゃんと」繰り返せるやつが何をしても最終的にはうまくいく、というのは大体なんとなくわかった。趣味もビジネスもそんな感じ。最終的に最後まで立っていたやつが生き残る。今の自分にはそれをやり通そうという気力があんまりない。

        個になることは、こわいこと〜「近代化と世間」を読んで〜

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        • リビング・イン・ニア・トーキョー
          24本

        記事

          めも

          ・ここから先、どんな暮らしができたらいいかなとぼんやり考えている。改めて思うが稼ぐことに対する執着が本当に湧かない、興味を持てないなという感じがする。そりゃもらえるものはもらったほうがいいんだけど、無理をしてまでもらうようなものはない。そう思えば、もはやずっと無理をしている気もする。初めに描いていた理想からだいぶ離れたところに今自分はいる。頃合いなのだろう。 ・ある場所に行きたい、と思った時にすぐにそこに行けるような人生が一つの理想。やりたいと思ったらやる。行きたいと思った

          24.04.07 対話・グルーヴ・ソサエティ11

          ・近所のスーパーで、アイドルになった青山隼に出会い、びっくりする。同郷で年も近く、何となく視界に入っていた存在だったのだがまさかこんなことになっているとは思わず。元気にやっているぽかったのだが、サッカー選手がこんなキャリアになるんだなあと思ってちょっとびっくりした。 ・「しげ旅」ヨーロッパ編を見終わった。面白い。旅に出たいなあという気持ち。一時期のジム通いは「しげ旅」が支えてくれた。最近またジムに行けていない。もうちょっと規則的な生活を送らないと、あっという間にジムに行く動

          24.04.07 対話・グルーヴ・ソサエティ11

          24.03.03 対話・グルーヴ・ソサエティ10

           昔好きだったAA作品に、「ジサクジエン共和国vsアヒャ軍国主義国」というのがあった。  主人公は、紛争当事国の片方に工作員として派遣される。工作を通じて勝利に導くことが自分の務めだと信じて行動する。歴戦の名将との出会いも経て、ミッションの達成が徐々に徐々に、現実味を帯びてくる。当事国への少なからずの親しみも湧いてくる。そこで突如明らかになる、「自分は侵略のために派遣されているのだ」という真の目的。親しみを感じた当事国が、実は母国にとっては侵略の対象であり、自分はその尖兵で

          24.03.03 対話・グルーヴ・ソサエティ10

          24.02.25 対話・グルーヴ・ソサエティ9

           ちょこちょこ本を買う。「サピエンス全史」の文庫版は目次だけ読んで若干満足してしまった感がある。あと、なぜか買っていなかった「生き返っても、あの世」を買った。「死んで生き返りましたれぽ」がどこか行ってしまって、実家に置いてきたのかなあ、など考えている。  今週は中々に仕事が盛り上がり、せっかくの3連休だったのにほとんど体を休めることに時間を使ってしまった。もうちょっとどこかに出かけたいのだけれど、なかなかそういう気分にならない。出不精。先週が仕事的にも山場だったのと、オード

          24.02.25 対話・グルーヴ・ソサエティ9

          24.02.20 対話・グルーヴ・ソサエティ8

           オードリーのANN in 東京ドームを配信で見た。(チケットはちっとも当たらなかった)  若林が、このライブを「お守り」のようにしてほしい、と話していたのが印象的だった。「お守り」とは、自分でこれが宗教イベントであることを自覚しているかのようで面白い例えだった。  星野源が出てきたり、フワちゃんが出てきたりする中で、それでも漫才の出囃子がアナログフィッシュだったことには安堵を覚えた。「おともだち」が流れるんじゃないかという心配もなんとなくあった。あそこでアナログフィッシュ

          24.02.20 対話・グルーヴ・ソサエティ8

          24.02.12 対話・グルーヴ・ソサエティ7

           六本木に行ってきた。  ニア・トーキョーでの暮らしもいよいよ5年目に入ろうとしているが、まだまだ行ったことがないところがある。有名どころで言うと、ディズニーランドとかお台場みたいな修学旅行で行ったようなところはともかく、そういえば六本木とか、赤坂とか、というのも行ったことがなかった。大学生活がまるまる入るぐらいの年月を過ごしていると思うと、4年では回れないのが東京なんだなあという感慨を得たりもする。  ヒルズのあたりをウロウロして終わったわけだけど、また全然知らない東京

          24.02.12 対話・グルーヴ・ソサエティ7

          24.02.04 対話・グルーヴ・ソサエティ6

           松岡正剛さん、という人に触れる。どこかで接したことのあるような気もするが、気のせいのような気もする。当時の自分にはまだまだ視野に入らない世界だったんじゃないかと思う。田中泯さんと関係が深いということで、それでなんとなく人となりも見えてくる。  「日本人とはどんな民族か?」という問いを立てたとする。それに対する答えは、歴史を読めば読むほどあやふやになる。「真面目で」「勤勉で」などと語られるようになったのは、2000年近い歴史の中でも本当にごく一部でしかない。明治維新以降に、

          24.02.04 対話・グルーヴ・ソサエティ6

          24.01.28 対話・グルーヴ・ソサエティ5

           年末年始に行った中尊寺の麓にあるお店で買った「かぐみ」というワインをやっと飲んだ。なかなかの甘さで結構びっくりした。こういう、ぶどうジュース的な甘さのワインというのはあまり飲んだことがなく、新鮮。  少し取っておいてまた今飲んでみたら、甘さが少し薄れたような感じ。冷やしっぱなしにしていたせいかもしれない。ワインの管理方法がよく分かっていない。できれば知っておきたい、でも、分かるようになるほどワインを飲みたいともそんなに思わない。それが人間。  昨日、ひさしぶりにボウリング

          24.01.28 対話・グルーヴ・ソサエティ5

          24.01.21 対話・グルーヴ・ソサエティ4

           今週の「オードリーのオールナイトニッポン」の、春日ゾーンが面白かった。葛飾のスーパーで開催されたのど自慢。そこで登場する、旦那さんのことを「殺してやりたい」という主婦。「そう思ってしまうくらい、愛しているんですよね?」と何度投げかけても変わらない態度。でも、その後に歌うのは「だんな様」という、旦那のことを大事に思う歌。いったいどっちなんだ?という春日の問いに対して、「そんな気持ちは共存するんだよ。どっちかにしようとするな」と若林。でも、「それじゃ現場はウケないんだよ、理解の

          24.01.21 対話・グルーヴ・ソサエティ4

          24.01.14 対話・グルーヴ・ソサエティ3

           今年は「脱・レトロゲームのプレイ動画」と決めている。なるべく今っぽいものに触れてみようということにしている。それにより「良いもん見たな」になるのか「時間を無駄にした」となるのかは分からないけど、とりあえずそっちの方が新陳代謝が出来ているような気はするので、その方がいいです。  …というわけで、VIVANT見ました。今更。  全体的にツッコミどころが多々あるというか、そいつはちょっと強引すぎるんじゃないですか?みたいな展開も多く見られたけれども、まあこれはこれで「面白い」

          24.01.14 対話・グルーヴ・ソサエティ3

          24.01.06 対話・グルーヴ・ソサエティ2

           50型のテレビを購入した。明日届く予定。家電売り場に行くと他の65型・75型などに挟まれて霞んでしまうが、家に置いたらたぶん大きく感じるのだと思う。  大型のテレビを買う人生になるとは思わなかった。この4年は「こうなるとは思わなかった」の連続であると反芻する。東京に出る。自転車でディズニーランドまで行く。散歩ついでに表参道で買い物をする。結婚する。3LDKのマンションに住む。  このまま、「こうなるとは思わなかった」を感じ続ける人生であるといいな〜と思う。想像できない刺激を

          24.01.06 対話・グルーヴ・ソサエティ2

          24.01.03 対話・グルーヴ・ソサエティ

           オードリー若林の有料noteを読んで、久しぶりに自分も文章を書いていきたいなという欲求に駆られている。  2021年くらいから昨年までの3年は、それまでの3年間に比べて秩序だった生活も存在せず、noteも気が向いた時に思ったことだけとりあえず乱雑に書いてみるという時期だった。あまり自分のことを落ち着いて省みることはできていなかったような気がする。転職前に落とした体重もすっかり元通りになってしまった。そのくらいには結婚という出来事は大きくて、とにかく自分以外の人との暮らしに

          24.01.03 対話・グルーヴ・ソサエティ