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京都巡り#9 春を待ちわびて……梅

アオイです。2~3月、梅を見ました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🌱


梅小路公園

2月は梅のシーズンだ。早く梅が見たい。梅の見頃は2月から3月にかけてだ。今は2月上旬であり、見頃としては少し早いところである。それでも私は梅、いや、植物が見たかった。そもそも冬は色が少なくて、物寂しいのだ。京都の冬や雪はもちろん好きだが、早く春が来てほしいと思っている。鮮やかな色に囲まれた、あの季節をずっと待ちわびている……。

という気持ちでいっぱいだったので、私は梅の開花状況や、以前に梅を見に行った時がいつ頃だったのかを調べた。梅小路公園が咲いていそうだったので、行くことにした。

その日の京都は寒波が来ていた。すごく寒かった。家を出たものの寒すぎて、カイロを貼りに一旦家に戻ったほどだった。梅小路公園へは京都駅から歩いて行った。電車で梅小路京都西駅で降りる、バスで行くなどの方法もあるが、京都駅内での移動時間や待ち時間を考えると歩きの方が効率が良かった。

「そうだ、せっかく公園に行くのだし、何か公園で食べたい」と思って京都駅のミスドに寄り、期間限定のドーナツを買った。そして寒空の下、私は公園に向かって歩いた。

咲いている梅は少なかったが、それでも撮影に来ている人は多かった。撮影をする前に、ベンチに座ってさっき買ったドーナツを食べよう。風の吹き荒ぶ中、ドーナツを食べた。寒すぎた。手がかじかんでくる。予め買っておいたホットコーヒーも、ぬるくなっていた。服装も完全なる厚着ではなかったので、風邪を引くかと思った。ファッションとか無視して完全防寒スタイルで行けばよかったと、激しく後悔した。

つぼみが多く、まだまだ見頃まで時間がかかりそうだ。寒空の下、梅は美しく咲いていた。梅の花言葉の1つは「忍耐」。まさにその通りだと思った。

公園内を探索することにした。グラウンドでは子供達がサッカーをしていた。こんな寒いのに、雪もちらつき始めたのに、元気すぎやしないか?サッカーといえば、体育の授業でパスの回らないボールをひたすら走って追いかけ続けていた記憶がある。私はボールを蹴らず走るのみの、実質マラソンをしていた。授業でするどの球技でもそうだったような気がするが、自分と仲の良い人かそのスポーツの経験者にしか基本パスを回さないものだ(私の周辺だけだろうか……)。クラス全体の仲などのルール以外の要素が当然のごとく絡んでくる。スポーツマンシップは有って無いようなものだった。そういうのもあって私はチームでするスポーツが苦手だった。話は変わるが、この記事を書いていて別の記事ができるほどの内省をした。


公園内や京都駅周辺には、鉄道などの小さいオブジェ(?)が置いてある。京都駅から梅小路公園方面へ歩いて行く時に、探し回ってみるのも面白い。

公園から電車や新幹線、貨物列車を眺めることができる。たまに鉄道博物館からSLが来る時もある。ここでずっと眺めているのも楽しい。

サザンカ(もしくは椿?)や植え込みの花を寒くなりながら撮っていた。寒すぎてどこか暖かい場所へ入りたい……となっていた。実はこの後、この前のnoteの写真を追加で撮ろうと烏丸御池へ向かおうとしたが、バスや電車は時間や行先が合わず、結局徒歩で京都駅に向かうことにした。

七条通りは歩行者と自転車で分かれている歩道がある。歩きやすい。

自転車にぶつかられて(´o` )の顔になっているのが可愛いと思った。

道中の西本願寺から梅が見えて、急遽行ってみた。少しだけだが咲いていた。ああ春が待ち遠しい。

近くにある本願寺伝道院もついでに撮った。結局京都駅に行かず、五条駅から地下鉄に乗ることにした。ここから京都駅へ行く距離とそんなに変わらないだろうと思っていたが、なかなか遠かった……。


京都府立植物園

冬の植物園と梅

2月半ば、私は京都市立植物園に行った。「早春の草花展」が開催されるからだ。数年前にも一度行っているが、今年も行きたくなった。どうしても色鮮やかな花々が見たい。仕事が忙しくて疲労が溜まる日々に癒しを……、そんな気持ちでもあった。

冬の植物園は、植物が少ない。それでも人はいた。冬に咲く花の写真を撮りに来ている人も多かった。


スノードロップという花だ。別名「待雪草」だそうだ。日に当たって白い花が透けて見えるのが、何とも綺麗だと思う。

梅林に来た。蝋梅が咲いていた。他の梅はまだまだ満開になる様子がなさそうだ。

蕾が多い……。

椿は咲いているものもあったが、こちらも満開ではなかった。一面花開いた景色が見られていたら、心も踊るだろう。

早春の草花展の会場付近にあるピンクの椿と思しき花は満開で、散り椿も美しかった。地面がピンクで彩られていて良い。


早春の草花展

ここから本題である早春の草花展に入場する。ビニールハウスの中には色が沢山あり、私の心も色鮮やかになった。

冬に足りない色を全て摂取したかのような気分になれた。


この青くて小さい花は勿忘草(わすれなぐさ)だ。花が小さすぎてピントが合わず、撮影に苦労した。勿忘草は私の好きな花の1つである。ご存知の方も多いと思うが、花言葉は「私を忘れないで」。余談だが、「勿忘草色」という色もある。

勿忘草色

爽やかで少し淡い水色のようだ。もちろんこの色も好きだ。

色とりどりで見ていて楽しい。撮るのも楽しい。3枚目はアネモネという花で、私は初めて実物を見たのだが、想像したより花が大きかった。


再び散策

早春の草花展を漫喫して、私は再び散策を始めた。

ここは庭園だ。沈丁花壇という名前らしい。冬なので何も咲いておらず、さっぱりとしている。

参考:6月ぐらいの沈丁花壇


バラ園も桜林も冬景色だ。植物園の桜は見たことがなく、今年の春の楽しみの1つである。半木の道と共に桜を味わいたい。ここに桜が咲き誇っているのを想像して歩いていた。


観覧温室

せっかくなので、温室にも行ってみることにした。温室へ行くのは数年ぶりだ。初めてここに来た時以来である。

特徴的な構造であるが、植物園HPによれば「池に浮かんだ金閣寺のイメージと、北山連峰のシルエットを取り入れた京都らしい優雅なデザイン」とのことだ。確かにそう見える……?

温室の中は湿っていて暑い。レンズが曇っていく。拭いては撮って、曇っては拭いて……を繰り返して撮影していた。

アンスリウム。緑の葉が赤くなっている。赤い葉は花ではなく、黄色の突起が花だとか。そもそも赤い葉は「葉」とは呼ばれず、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるそうだ。でも葉の一種でもある。調べれば調べるほどよく分からなくなってくる。


久々に熱帯の花を撮ったので楽しかった。3枚目の謎の長い植物はバナナである。

チョコレートの原料でお馴染みのカカオは、まさかのアオイ科だった。親近感がわいた。


熱帯の植物達は非日常感があって良いが、生い茂る植物と無機質な建物という組み合わせも非日常を感じられる。こういう雰囲気も好きだ。人類が滅亡した後の世界みたい。朽ち果てた建物に生い茂る植物……みたいな。SFの世界観でありそう。


久々の観覧温室、楽しかった。


葵橋への道のり

冬の植物園を楽しんだ後、私は葵橋へ行くことにした。なぜなら私は「アオイ」と名乗っているから、どんな橋なのかが気になるのである。葵橋は出町柳近くにあるそうだ。バスで向かうことにしよう。

バス停までのルートをGoogleマップで調べた。

「飛び石をルートに入れるか?」と突っ込みたくなる。とりあえず飛び石まで行ってみようか。

半木の道(なからぎのみち)を歩いて、飛び石を目指す。

冬の賀茂川。この辺りはのどかな景色だ。落ち着く。

飛び石に到着した。水面がきらきらと光っていて、ずっと見ていられそうだ。

恐る恐る飛び石を渡って、無事に対岸へ到着した。
そしてバスで葵橋へ向かう。

こちらが葵橋だ。なるほど、こんな感じなのか……。感想に乏しいような気がするが、橋の形には詳しくないのだ。ともかく葵橋を見ることが出来て良かった。

葵橋からの賀茂川はこんな感じだ。鴨川デルタより北へ行くと、のどかな印象を受ける。


北野天満宮

月が変わって、3月上旬。北野天満宮の梅が見頃だという情報を手に入れた私は、ワクワクして現地へ向かうのだった。

梅苑の外からも咲いているのが見える。気持ちが高まっていく。

開花:見頃。楽しみすぎる!


境内

まずは梅苑に入る前に境内を見ていこう。

花が盛り盛りの花手水。色鮮やかなのが良い。

牛と梅。牛も心なしか嬉しそうである。 

紅梅と白梅が乱れ咲いている。満開で天気も良く気分も良い。

梅小路公園に行った時からちょうどひと月経っていた。花が咲いているだけで晴れやかな気持ちになれる。梅が咲くのをずっと待ちわびていた。


梅苑

境内を一通りみたので、いよいよ梅苑に入る。今年から「花の庭」が見られるそうだ。花の庭とは京都雪月花の庭の一つである。松永貞徳が作ったらしい。花の庭は今年再興されたとのことで、見に行きたかった。

ここが花の庭……。梅はまだまだみたいだ。満開になった時にも見に行きたい。


所々ガラスが浮いているが、ライトアップの時に光が点く。ライトアップは行くつもりがなかったが、花の庭も今年からあるし見に行きたくなってきた。

梅苑ライトアップ(数年前)

幻想的だった。今年も見に行きたい気持ちになってくる。

紅や白もいいが、ピンクの梅も可憐で好きだ。


数年前には無かった展望台も出来ていて、上から見下ろすことができた。ここからライトアップが見れたら、すっごく綺麗なんだろうなぁ。


御土居

梅苑から御土居へ行くことができた。なんとあの御土居が北野天満宮内に有るとは。驚きである。

ここの御土居には紅葉が植えられている。紅葉と青もみじの時、特別公開される。

紅葉の時期の御土居

紅葉はライトアップ含め行ったことがあるが、青もみじは行ったことがない。実は青もみじも好きだ。青々とした葉が夏の到来を感じさせ、爽やかである。私は京都において、好きなものが多すぎる。季節を感じられるものは大体好きなのである。

冬の御土居もなかなか楽しい。歩くだけで楽しい。次は青もみじだ……。

御土居にも少し梅があった。枝垂れていて美しい。個人的にはピンクの梅が好みだ。



まとめ

2月頭からこのnoteを書き始めたが、気が付けば4月になりそうだ。梅の見頃とnoteの完成が完全にずれ込んでしまった。北野天満宮のライトアップも行こうとしたが、都合がつかず行けなくなってしまい、非常に悔しい。

実は今年から梅の公開が始まった宇治にある三室戸寺にも行こうとしたが、これもまた来年に持ち越しとなった。悔しすぎる……。ちなみに三室戸寺は私の好きな場所の一つである。私にとっては極楽浄土のような場所である。以前に紫陽花、ツツジと見てきたので、今年は蓮を見に行きたい。季節としては真夏である。また別記事で紹介できたらと思う。

来年へ持ち越しリスト
・三室戸寺(梅)
・北野天満宮(ライトアップ)
・植物園(椿)

というわけで持ち越しリストなるものを作ってみた。椿も見たかった。植物園は年パスを購入しているので、存分に使いたい。来年の今頃は有効期限が切れていそうだが、おそらくもう一度買うとおもう。

3月頭に梅が咲いて私はとても喜んだ。どうしても春めきを感じたかったのだ。地面が緑になるのも喜ばしい。緑になったら一気に春めきを感じられる。2月に行った梅小路公園のように、花が咲いているだけでは春を感じられないのだ。

この記事を書いている今、京都ではソメイヨシノが続々と満開になっていっている。嬉しさと興奮が止まらず、テンションが上がりっぱなしで、今すぐにでも駆け出したい気持ちだ。今後の京都巡りnoteは、半年前から待ち望んできた桜が中心となる。その前に早咲きの桜も撮影済みなので、急いで書き上げたい次第である。

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