見出し画像

おかゆ、こわい。 【#離乳食わたしの気持ち 参加記事】

おかゆを漉すのが、好きだった。

お米を炊く時に、
炊飯器の中にいっしょに
夫の湯呑み、米、たっぷりの水。
そうして、スイッチを入れる。

そうすると、普通の米の真ん中で
日の丸印の10ばいがゆが炊ける。


画像1


長男が5ヶ月になる前の晩

「試作品」の粥を、漉し器で
ごりごり、ごりごり、
漉していく。

ごりごり、ごりごり

……

ワンオペの寝かしつけのあと
長男の寝息を聞きながら
無心でお粥を漉していく。

ごりごり、ごりごり

こんなもんでどうだ!と
意気揚々に漉し器をパカっと開けると

……?!


ない!なにもない!


あ、あった

漉し器の裏に、
落ちずにべったりついた米…

米なのか?でんぷん?でんぷんのり?
え?これあってるの?正解がわからん

漉し器からでんぷんのりを剥がしながら、
おかしくて笑いがこぼれる。

なんだなんだ!
まんじゅうこわいならぬ
おかゆこわい」ってか!

ふふふ、はじめて食べるごはんかぁ
あまくて、美味しいといいねぇ

画像2


私は、おかゆを漉すのが好きだった。
漉してるあいだは、ただただ
我が子をひたすらに思っていられるから。


🥣


「ええ!ママ!お粥ないんだけどぉ」

あれから2年。

画像3

あのときすやすや眠っていた赤ちゃんは
立派な男児へと成長を遂げた。

次男くんは今日から
ごはんを食べるんだよというと
「えっ!赤ちゃんなのにごはん?!」
と一丁前に驚きながらも
「長男くんも手伝う」と
妖怪・お粥漉し漉しに名乗りを上げた。

「お粥、どっかいっちゃったねぇ」


どれどれ、見ててごらん。
あのときの私に見せるが如く、
漉し器のふたをぱかっと開ける。

「あ!あったー!あったねぇ!」

2人でキャッキャと笑いあう。

「次男くん、食べてくれるかなぁ」
「食べてくれるといいねぇ」


🥣


はじめて食べるごはんには
愛と笑顔が詰まってる。

いまや、次男も卒乳し
保育園でも完了食、幼児食。

家では味付けや具の大きさ以外
兄貴と同じメニューをぺろりと食べる。

一番好きなのは、お米。
大人と同じ硬さを、もりもりぺろり。

長男も次男も、
あとでんぷんのりみたいな
どろっどろのおかゆから始まって

今こうして家族4人
同じものを食べても
違うものを食べてても
「美味しい美味しい」って
笑い合えるようになった。

画像4

半分こして食べよ?
一緒に食べると、おいしいね!

最早当たり前にも思えるやりとりの裏には
あの、ごりごりごりごりした
おかゆこわい」があったんだなぁ。

もう、君たちのために
おかゆを漉すことはないけれど
そのぶんたっぷり愛情込めて
栄養たっぷりのご飯を作ろう。

ニコニコ笑顔で、食べようね。

ひたすらに君たちを思って、
その横顔を見つめよう。

画像5


🥣


メディアパルさん主催の
#離乳食わたしの工夫 #離乳食わたしの気持ち
によせて、書きました。

おかゆを好きになれたら
離乳食の半分はクリアです

これが発売になる「おかゆ」という絵本の
キャッチコピーなんだそうで

はじめておかゆを作った日に
こりゃ「おかゆこわい」だ!😂って
笑った夜のことを思い出しました。

さあ、今日の夕飯は
何にしようかなー!って
朝から考えちゃうよね、主婦〜

さ、今日もお仕事行ってきます!🏃‍♀️

いつもお読みいただきありがとうございます! いただいたサポートは、銭湯巡りで息子たちと瓶牛乳飲むときに使わせていただきます🐄♨️