ナカザワアヤミ

まちづくりの仕事をしています。着物とアートとインタビューが好き。「無名人インタビュー」…

ナカザワアヤミ

まちづくりの仕事をしています。着物とアートとインタビューが好き。「無名人インタビュー」インタビュアー。着物を着る人を見つめるインタビュー企画「マトウモノ図鑑」主催。

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  • ナカザワのインタビューまとめ

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  • 【インタビュー企画】マトウモノ図鑑

    着物を着る人々にただただインタビューした企画、マトウモノ図鑑

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【インタビュー企画】マトウモノ図鑑 刊行

布をはぎ取れば、誰だって裸だ。 でも、服を着るのは「裸にならないため」だけじゃない。 人間は着衣の歴史の中で布を纏うようになった。 「纏う」とは、身に着けること、絡みつくこと、巻き付けて着ること。 何を纏うかは社会的な意味を持つようになり、私たちの生き方にまとわりつく。 纏うものは、ときに人生を彩り、ときに足枷となる。そして、からだとこころを守り、自分を縁取るものにもなる。 私は、2年前から巻き付けて着る、まさに纏う物である「着物」を着るようになった。 着物をよく着て

    • 海士町は生きることのテーマパーク

      海士町にないものはない。だって、生きることの全てがここにあるから。 2024年2月末、無名人インタビューチームで島根県隠岐郡海士町を訪れた。 オフシーズンで観光地はほぼ全て閉まっていたけれど、間違いなく最高の旅だった。 無名人インタビュー×海士町ただただご縁としか言えないけれど、たまたま海士町の方に「無名人インタビュー」を見つけていただいた。インタビューを終えた後、「いつか海士町いてみたかったんですよね~」と言ったら、トントン拍子で行くことに。 そして、チームで旅を決行

      • インタビューの上にも三年

        無名人インタビューにインタビュアーとして参加してから、ちょうど3年が経ちました。 無名人インタビューに愛を込めて 無名人インタビューは、参加希望者の話を(無料で) 1時間聞いて、記事にすることをひたすら続けています。参加資格は、1時間話をしてくれること。 有名人だから面白いんじゃない。人は誰でも素晴らしく面白い。 その言葉に惹かれ、100人目の参加者としてインタビューを受けたことをきっかけにインタビュアーとして加わり、私自身も40人を超える方と話す機会をいただきました。

        • 【インタビュー】「かわいい」を身にまとい、「好きなこと」で生きる着付け師の物語

          ゆるがない自分を持て余す人、そして、自分の好きを見失いそうな人に。 着物を通して、かわいい「今」を楽しむ生き方をお届けします。 着付け師として着付け教室や出張着付けをしながら、カメラマンであり、実は占い師でもあるりっぷるさん。好きなこと、やりたいことに囲まれて生きることを選ぶカギとなったのが、「着物」でした。 これを読んだらりっぷるさんみたいになれる、というわけではありませんが、その生き方と着物の魅力が届きますように。 https://www.instagram.com/

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        【インタビュー企画】マトウモノ図鑑 刊行

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        • 【インタビュー企画】マトウモノ図鑑
          3本

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          【インタビュー】着物の敷居を低くする 装飾する写真家の物語

          着物を着て歩く場所と聞いて、思い描くのはどんな場所ですか? 成人式、卒業式、結婚式… 着物は多くの人にとってハレの場のもの。特別な1日のために着るもの。 自分を彩るもの、ファッションの選択肢の一つとしての着物には、触れたことがない人も多いのではないでしょうか。 長野県で着物を切り口に活動するクリエイターであり、“ゴスロリカメラレディ”を名乗る有阪Hellcatさんに、衣服としての着物の楽しみ方を語っていただきました。 有阪さんの世界でゴスロリと着物はどうやって共存しているの

          【インタビュー】着物の敷居を低くする 装飾する写真家の物語

          鏡合わせの女達が教えてくれたこと

          あなたは、右利きですか?それとも、左利きですか? 左利きの割合は全人口の10%程度とよく言われるので、左利きは少数派、右利きが多数派。 私は右利きなので特になんの苦労もなく、箸も鉛筆もハサミも右手を使っている。 右利きが多数を占める世界だということを気に留めることもなく、生きてきた。 そういうことに気づかせてくれた、親愛なる友人たちへ。 少数派が少数派ではなくなる瞬間 大学時代は友人3人と一緒に過ごすことが多かった。 私を入れて4人いるうち、右利きが2人、左利きが2

          鏡合わせの女達が教えてくれたこと

          【インタビュー集】地域で生きる人生ってどうなの?

          たびたび話題になる地域活性化。 無名人インタビューでお話を伺った方の中で、地域に関わっている生き方について話していただいた記事をまとめました。 (他にもあったら随時追加するので教えて下さい) 地域をめぐるリアルな言葉たちが、多くの方に届きますように。 無名人インタビュー×地域Rural Labo共同代表 小菅勇太郎さん 地域活性化を目指す団体Rural Laboを立ち上げ、現在は共同代表の小菅さん。 最近では子育て世帯の二拠点生活支援サービスCo-Satoもスタートさせ

          【インタビュー集】地域で生きる人生ってどうなの?

          2023年の私からのごあいさつ

          2022年もありがとうございました。 2022年は、無名人インタビュアー2年目となり、 転職しようかと思ったけどやっぱりやめて、 着物の友達が増え、 インタビューきっかけで地域活性化にかかわる活動をしているいろんな人に会わせていただき、 自分でもいろいろなコミュニティに顔を出し、 ついでに推し活にもはげみ、 好き勝手行動した年でした。 よく考えたら2021年の終わりにも同じようなことを言っていたけど、2021年の私へよりも2022年の私はもっと場当たり的だったし、もっと自

          2023年の私からのごあいさつ

          人口300人の島の暮らしにときめくインタビュー

          田舎は給食当番がすぐ回ってくる。 同級生は14人しかいない。給食当番は7人ずつ。だから私は隔週給食当番だった。 アイロンがけをしながら、隔週給食当番の白衣にアイロンをかけていた母を思い出した。 給食当番なんて、その時確かにそこに存在していないとわからない、外からは知る由もないような話。 人口300人の島で育った方にインタビューをさせてもらって、まさにそういう生きた言葉に出会えてうれしくなったのであとがきのような感想のようなことをしたためました。 人口300人の島先日、東

          人口300人の島の暮らしにときめくインタビュー

          異なるものを感じるとき

          琉球展を見に行った。 着物好きとしては琉球の衣装目当てだったけれど、 結論、沖縄は、琉球は、いわゆる日本史とは異なる歴史を持っていて、まごうことなき異文化だった。 もちろん義務教育で習うようなことだけど、知っているかどうかではなく、感じたことがあるかどうか、という問題。 沖縄復帰から50年。 「復帰」の意味を考え込んでしまう。 独立した国家として発展してきた歴史は、沖縄県、そして琉球王国のもちものだ。 異文化を利用するということ交易によってもたらされるものはいつだって貴

          異なるものを感じるとき

          地方創生はエゴまみれでいい

          社会問題尽きぬ社会に生きて、身のまわりには問題がありすぎる。 あれもこれも解決しないと生きづらいけれど、その中で何かひとつでも問題解決に向けて生きるためには、結局、「この問題を解決することが自分の利益」っていうものを見つけないといけない。 というか、そうした方が生きやすいんじゃないかと思った最近の話。 地域活性化コミュニティ×無名人インタビュー端的に言えば宣伝でございます。 ちょっとしたご縁から、無名人インタビューと地域活性化に関心のある若者コミュニティRuralLabo

          地方創生はエゴまみれでいい

          無名人インタビュー参加者募集【改】

          有名人だから面白いんじゃない。人は誰でも素晴らしく面白い。 本当にそうでしょうか? 私は残念ながら全ての人間と話したことがあるわけではないので検証はできませんが、私がこれまで無名人インタビューを通して出会った人は皆、例外なく面白かったです。 ごあいさつと、変わっていないことさて、私が無名人インタビューに参加してからもう1年が経過しました。 その間、公開出来なかった人を含めて10人ほどの無名人のお話を聞くことができました。 無名っぽくない、普通に特殊ルートっぽい人生を歩んで

          無名人インタビュー参加者募集【改】

          2022年も生きる

          あけましておめでとうございます。 2021年に出会ってくださった方に感謝を込めて、 去ってしまった2021年と、残り362日の2022年に思いを馳せましょう。 2021年は、 ライティングの講座を受講し、 無名人インタビューに参加し、 着物を着るようになり、 キャリアを考え直した一年。 想定を超える範囲のものと出会ったことで、自分自身場当たり的に動いてしまった反省もありつつ、楽しかった一年。 実は、胸を張ることでもないが、年初にtodoリストには、達成できていないものも

          2022年も生きる

          【無名人インタビュー】好奇心をエンジンにして誰もやっていないことをやる人

          出会えて良かったなあ、という人は頭に浮かびますか? どんな人に出会って、どんな人が周りにいるかで、身の回りの人間社会の様子は決まって、それによって環境が変わってくるんですけど、そういうのって正直「運」だな、と思います。 今回お話をきいたちょこばななさんは、「運」によって割り当てられた環境をうまく使うことに対して、すごく貪欲な生き方をしてきているみたいです。たぶん無自覚にそれをやってきていて、鍵となったのは好奇心なのかな、と思いました。 変わった先生に数学を教えてもらった

          【無名人インタビュー】好奇心をエンジンにして誰もやっていないことをやる人

          【無名人インタビュー】50代、いまが人生で一番元気なサロン経営者

          今、あなたはお元気ですか? こう書くと、宗教勧誘の趣がありますね。宗教勧誘を数多く受けてきた人生ですが、実際このように声をかけられたことはないような気がします。 元気、というのはとても抽象的な表現ですが、20代の頃より元気、とか、人生で一番元気、とか(自分を偽ることなく)感じられるのは素敵な時間の重ね方だなあと思いませんか? まあ、押しつけは良くないですね。 今回ご参加いただいたのは、京都でちょっと珍しいサロンを経営されている、石井和子さんです。 癒しを与えるサロンとか

          【無名人インタビュー】50代、いまが人生で一番元気なサロン経営者

          黒いボタンには神が宿っている

          26歳にもなって母親が作った洋服を着ているのは、世の中広しといえど私くらいではないだろうか。 服飾の専門学校を卒業した母は、よく洋服を作る。 最近では、着物や古着をリフォームした洋服をインスピレーションの赴くままに生み出している。そして、私は娘という権利を強力に行使して服をただでもらう。売っている服に興味を持たなくなるくらい、母の作る服は魅力的だからだ。 私が映画だったとしたら、衣装協力:母 とクレジットされるに違いない。 表と裏いつものように母親制作のシャツを着ていた

          黒いボタンには神が宿っている