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人と人のアイダ

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人と人のアイダにある境界線について、あれこれ考えて書いた記事たち
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2022年10月の記事一覧

あなたが愛してるのは彼じゃない

あなたが愛してるのは彼じゃない

「私があなたを愛することは、あなたには関係ないこと」

という言葉が好きだ。(言ったのは毎度おなじみ、Byron Katieである)

この台詞だけ聞くと一瞬ストーカーのように感じるかもしれないが、「愛とは条件付きではない」という意味だと私は解釈している。

つまり、「私はこんなに愛しているから、あなたにも同じ気持ちでいてほしい」という世界がなくなるということ。

「こんなに好きなのに、冷たくされ

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「がっかりしたよ」をそのままに

「がっかりしたよ」をそのままに

すごく攻撃性の高い言葉だな〜と常々思っている言葉がある。

「がっかりだよ」という言葉。

「期待してたのに」とか「一緒にやれると思ったのに」とか「俺の気持ちもっと伝わってると思ってたのに」とか

そういう意味を込められた「がっかり」。

ここでは「がっかり攻撃」と名前をつけたい。

がっかり攻撃が発動した瞬間、そこにまるで上下関係があるかのような感覚になる。

がっかりさせた私は「ダメなやつ」で

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相手に心地よくなってもらおうとしない

相手に心地よくなってもらおうとしない

こんな場面はないだろうか。

誰かの家に行く。家主がお茶を出してくれる。

「今、お茶を淹れますね」

自分はいらない。お腹はジャボジャボだ。さっき道端でジュースを飲んだ。

「いえいえ、結構です。お気遣いなく」

家主は「そんなそんな」とか言いながらお茶を淹れてくれる。日本には遠慮という文化があるし、「お気遣いなく」という言葉を人はまともに受け取らない。

「普通は、人が来たらお茶を出す」とか「

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過去は幻想、未来も幻想

過去は幻想、未来も幻想

「過去は幻想。未来も幻想である」

これは私が好きなByron Katieの言葉。

私の悩みはいつも過去や未来のこと。

過去を振り返って「あそこで間違ったかな」とか「今思い出してもあれは腹が立つな」とか。

同時に未来を思って「私は大丈夫かな」とか「もし仕事がなくなったらどうしよう」とか。

それを、「あなたの頭の中で起こっている、ただの幻想」と読んだ時は嬉しかった。過去はもう存在しないもの。

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やさしい期待の外し方

やさしい期待の外し方

最近心に残ったツイート。

私たちは「親はこうあってほしい」「恋人は」「友人は」と、たくさんの「こうあってほしい」という期待の中で生きている。

期待しないって難しい。私たちは期待する。それはとても自然なことだし、期待されることで温かい気持ちになることだってある。

でもその期待が、現実と違った時。

期待している側は勝手に怒ったりする。

「そんな人だと思わなかった」

「あなただけは違うと思っ

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