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あなたが愛してるのは彼じゃない
「私があなたを愛することは、あなたには関係ないこと」
という言葉が好きだ。(言ったのは毎度おなじみ、Byron Katieである)
この台詞だけ聞くと一瞬ストーカーのように感じるかもしれないが、「愛とは条件付きではない」という意味だと私は解釈している。
つまり、「私はこんなに愛しているから、あなたにも同じ気持ちでいてほしい」という世界がなくなるということ。
「こんなに好きなのに、冷たくされる」
「こんなに好きなのに、友達を優先されてしまう」
「こんなに好きなのに、どうして離れていってしまったの」
などなど、恋愛には悲しい出来事がつきもの。でも、そのときの「こんなに好きなのに」の対象は、果たして本当に彼なのか?
あなたにとっての彼は「同じくらい好きでいてくれて、優しくて、自分を最優先にしてくれて、将来を真剣に考えてくれて、いつまでも、どんな時も愛してくれる」人であり、そんな彼を愛しているわけだけど、
実際に目の前にいる彼は、その人ではないのだ。
目の前にいる彼は、機嫌が悪い時があるし、冷たくする時もあるし、友人ともっと遊びたいし、結婚については考えていないし、今後の気持ちまではわからない。もしくはもう心変わりして目の前にはいない。
それなのに、その事実を捻じ曲げて自分の頭の中の「あるべき彼の姿」に当てはめようとするから、苦しい。
そんな風に目の前にいる彼を、愛したかったら愛したらいい。でも、それは彼には関係ないこと。彼はあなたの愛を受け取って、変わる必要はないということ。
この話は、「我慢して彼の全てを受け入れろ」という話ではない。「そんな彼なら捨てちゃえば?」という話でもない。
ただ、気づくとおもしろい。苦しいと感じている時、あなたが愛しているのは、目の前にいる人とは別人だということ。あなたが愛しているのは、頭の中で作り出した何か違うものだということ。
今回の「彼」を、「親」「子」「友人」「同僚」に置き換えて考えてみても、同じことが言える。心がゆれるテーマでやってみると、気づくことがある。そしてそれが延々と続いていく。
私たちは、人とかかわりながら生きている。
この前の境界線(バウンダリー)の話の、追加の記事でした。
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バオバブやってるよ。
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