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記事一覧

すべての少女と少女だったわたしたちへ【水深ゼロメートルから】映画感想

映画「水深ゼロメートルから」を見ました。 びっくりするくらい泣きました。 泣くような話なのかは分かりませんが、めちゃくちゃ泣きました。 とても痛くて苦しくて、覚…

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2か月前

推しに小川洋子作品を朗読してほしい話

推しに小川洋子作品を朗読してほしい。 具体的に言えば声優の仲村宗悟氏に小川洋子作品を朗読してほしい。 これはもはやオタクの宿命だと思う。 自分を形作った小説、歌、…

半ちゃーはん
5か月前
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家族という難問を考える【ヤクザと家族 The Family】映画感想

ヤクザと家族を見ました。理由はヤクザの綾野剛が見たかったからです。 きっかけは『カラオケ行こ!』を鑑賞したことでした。 「綾野剛ともなるとヤクザが堂に入ってます…

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6か月前
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【2023年】今年見た映画まとめ

こんにちは!タイトルの通りです! たまに映画の感想文なんかを投稿していますが、今年見た映画について備忘録的にまとめてみようというのが本記事の目的です。 映画ごと…

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8か月前
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cv.仲村宗悟のキャラソンを聴く会

こんにちは。 細々と仲村宗悟さんのオタクをやらせていただいています。 さて、この前非オタの友人から言われた一言 「声優好きな人は全部の作品追ってるの?」 可能な範…

半ちゃーはん
11か月前
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世界一短い3時間【さらば、わが愛 覇王別姫】映画感想

3時間って一瞬なんだね……(矛盾) あの、本当なんです。マジで。ガチ。 人生見てたら3時間終わっててビックリしました。 上映前めっちゃトイレの心配してたけど一瞬だっ…

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THE FIRST SLAM DUNKの実況コメンタリーが最高だった話

注意:本記事はTHE FIRST SLAM DUNK本編及び実況コメンタリーの内容・オタクの悲鳴によって構成されています。 実況コメンタリー、本当に最高でしたね…… 実在性を愛する…

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わたしが映画館に行く理由【セールス・ガールの考現学】感想

感想 サロール可愛い 主人公のサロールは、大して仲良くもない学友から頼まれてバイトをはじめます。 最初は受け身で退屈そうで芋っぽい感じのサロール。  バイトで色々…

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映画「怪物」、予告で思ってたのと全然違う!!(それもまたよし)となった話

タイトルで全部言っちゃった。 もし、予告を見て無理かも~~となってもいけるかもしれないので、自分の感想を残しておきます。 内容にも触れる。 予告の印象 皆さん、予…

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「行動影響度」:作品の力を評価する新世代スケール

映画などの作品でヒットの基準となるのはなんでしょう。 興行収入や観客動員数、あるいはリピート率などが主だった指標です。 数字というのは客観的でわかりやすい一方、…

不完全な生活と完全な愛-冷めない紅茶と中谷宗二について考える

こんにちは! 表題の内容に一人囚われているしがないオタクです。 今からわたし一人が提唱している概念についてお話ししていきたいと思います。 意味は分からないかもしれ…

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すべての少女と少女だったわたしたちへ【水深ゼロメートルから】映画感想

映画「水深ゼロメートルから」を見ました。

びっくりするくらい泣きました。
泣くような話なのかは分かりませんが、めちゃくちゃ泣きました。

とても痛くて苦しくて、覚えのある辛さを精一杯生きている少女たち、君たちはすごいぞ。

力強くていい映画が見られて嬉しかったので久しぶりに駄文を綴ってみようと思います。
暇で暇で仕方ない活字に飢えている方はどうぞお付き合いください。

ココロ――「化粧」とい

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推しに小川洋子作品を朗読してほしい話

推しに小川洋子作品を朗読してほしい。
具体的に言えば声優の仲村宗悟氏に小川洋子作品を朗読してほしい。

これはもはやオタクの宿命だと思う。
自分を形作った小説、歌、映画、ドラマ、そういったものを贔屓の役者に演じてもらいたいという感情はほとんど本能だ。

例えここにしかない需要だとしてもインターネットに刻み付けてやる。

とまあ、そういった趣旨の記事であり、推し小説のダイマ偏愛記事ですので、適度に薄

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家族という難問を考える【ヤクザと家族 The Family】映画感想

ヤクザと家族を見ました。理由はヤクザの綾野剛が見たかったからです。
きっかけは『カラオケ行こ!』を鑑賞したことでした。

「綾野剛ともなるとヤクザが堂に入ってますなぁ」と思っていたのですが、なんとヤクザ役は2回目とのこと(嘘でしょ?)

なにはともあれ、ヤーさん役の綾野氏を片っ端から見てやろうと思っていたのでこれ幸いと「ヤクザと家族」の鑑賞を決めました。
(というか綾野氏の芝居に飢えて「怒り」と「

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【2023年】今年見た映画まとめ

こんにちは!タイトルの通りです!

たまに映画の感想文なんかを投稿していますが、今年見た映画について備忘録的にまとめてみようというのが本記事の目的です。
映画ごとの文章量の違いはご愛嬌。
主観とネタバレのオンパレードですが、お付き合いいただける方は何卒よろしくお願いします。

※一応全国ロードショーとミニシアターで分けていますが、定義とかわかっていないので雰囲気です。
※公開順ではなく鑑賞順で並ん

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cv.仲村宗悟のキャラソンを聴く会

こんにちは。
細々と仲村宗悟さんのオタクをやらせていただいています。
さて、この前非オタの友人から言われた一言

「声優好きな人は全部の作品追ってるの?」

可能な範囲で追ってはいるものの、小さなオタク一人に対して声優さんの仕事量は膨大です。
精神的にも金銭的にも全部を同じ熱量で、とはいかない人間がわたし。(もちろん全部追いかけるスーパーオタクもいると思いますが)

やはり思い入れのある作品、普通

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世界一短い3時間【さらば、わが愛 覇王別姫】映画感想

3時間って一瞬なんだね……(矛盾)
あの、本当なんです。マジで。ガチ。

人生見てたら3時間終わっててビックリしました。
上映前めっちゃトイレの心配してたけど一瞬だったので大丈夫でした(個人の感想です)

てか張國榮さん美人すぎる。美人を眺めるためだけでも見る価値がある。
30年前の映画なのでネタバレとか気にしないでいきます。備忘録なんで。

あらすじ

幼少期~~!!

いや、石頭と小豆の関係よ

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THE FIRST SLAM DUNKの実況コメンタリーが最高だった話

注意:本記事はTHE FIRST SLAM DUNK本編及び実況コメンタリーの内容・オタクの悲鳴によって構成されています。

実況コメンタリー、本当に最高でしたね……
実在性を愛するオタクは無事めちゃくちゃになりました。
ありがとうTHE FIRST SLAM DUNK。

さて、もう本当に最高で言いたいことがたくさんあるので、記憶に残っている範囲のネタバレをふんだんに書いていきたいと思います。

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わたしが映画館に行く理由【セールス・ガールの考現学】感想

感想

サロール可愛い

主人公のサロールは、大して仲良くもない学友から頼まれてバイトをはじめます。
最初は受け身で退屈そうで芋っぽい感じのサロール。 
バイトで色々な人と出会い、なによりオーナーのカティアと関わる中でどんどんオシャレで可愛くなっていきます。
「自分」になっていく過程を見ているようでとてもワクワクしました。

こっつまんない話になりますが、オシャレは「自己実現」の一つの方法であると

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映画「怪物」、予告で思ってたのと全然違う!!(それもまたよし)となった話

タイトルで全部言っちゃった。
もし、予告を見て無理かも~~となってもいけるかもしれないので、自分の感想を残しておきます。
内容にも触れる。

予告の印象

皆さん、予告はご覧になりましたか?
私はここ半年ほど、THE FIRST SLAM DUNKを見るために映画館に通う生活を送っていまして、何度となく目にしていました。

『怪物だーれだ』、意味深なカード、走る子ども、吹きすさぶ風、『頭に豚の脳が

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「行動影響度」:作品の力を評価する新世代スケール

映画などの作品でヒットの基準となるのはなんでしょう。

興行収入や観客動員数、あるいはリピート率などが主だった指標です。
数字というのは客観的でわかりやすい一方、作品や配給元の規模によって観客個人の熱意が反映されにくい側面もあるように思います。

対して顧客満足度やサイトのレビューは個人の意見を反映した「生きた評価」を得ることができます。
しかしながら何をもって☆5とするか、その基準は個人によって

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不完全な生活と完全な愛-冷めない紅茶と中谷宗二について考える

こんにちは!
表題の内容に一人囚われているしがないオタクです。
今からわたし一人が提唱している概念についてお話ししていきたいと思います。
意味は分からないかもしれませんが、感じていただければ嬉しいです。

・注意点

本記事には「AD-LIVE 2020 木村昴×仲村宗悟 夜公演」および小川洋子作「冷めない紅茶」のネタバレが含まれます。
物語の根幹に関わる重大な情報を取り扱いますので、両作品の鑑賞

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