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【純正飛角図式】玉響の玉転がし

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上手な詰将棋創作者への注意

【背景】「全王手生大駒詰」記録

35手詰

全王手が生大駒で詰みあがる条件下ではこれが自分の最長記録作だが、世にはもっと恐ろしい化け物があるに違いない。今回はこういった作品を一つ紹介したい。

玉響たまゆらの玉転がし

先ほどと同様大駒4枚を一直線に配置した図だ。11手と比較的短いので是非解いてみていただきたい。

初形図(解きたい方はここでSTOP)
同一検索ページによると同一作はないらしい


答え

【初手~4手】
▲2五飛   ▽1六玉   ▲3八角   ▽2七歩

2手目▽3六玉は▲4七角で、▽1七玉は▲2八角以下下記の手順で詰む。
▲2五飛  ▽1七玉  ▲2八角  ▽1八玉  ▲2九角  ▽同 玉
▲7三角成 ▽3八玉  ▲2八馬  まで早詰(9手、2A図)

(2A図)ちなみに、▲2五飛▽1七玉▲2八角に▽1六玉は▲3八角までの詰み

次は、4手目の歩合(4図)。

(4図)

飛角図式ではかなりの頻度で歩香非限定の合駒が発生するが、これは珍しく歩限定となっている。香合なら▲同角▽1七玉▲1八香までだし、桂合でも▲同角▽1七玉▲2九桂で詰む。歩合にしておけば丁度打ち歩詰で詰みを回避できているわけだ。こういった限定は初めて見たから感動的だ。

【5手~8手】
▲1五飛   ▽2六玉   ▲2五飛左  ▽3六玉

作意5手目▲1五飛に代えて、▲同角▽1七玉▲4四角でも詰みそうだが▽2六歩(5A図)の捨合があった。

(5A図)

▲同角には▽2八玉(5B図)と二重の角の裏側に潜り、▲4八飛なら▽3八歩、▲2九歩なら▽同玉▲4九飛▽3九銀でわずかに逃れている。

(5B図)

ちなみに、7手目に▲2五飛右は▽1六玉で(4図)と同一局面になってしまうから注意だ。最後に詰めあがりまでを書いておこう。

(8図)

【9手~11手】
▲3五飛   ▽2六玉   ▲3七角   まで11手

玉が六段目で右へ左へ、ほんのわずかな間転がされて戻ってくる還元玉でタイトルを回収した。

(11図)詰めあがり図

最終手▲3七角(11図)に代えて、▲2五飛右以下の最終手余詰がある。
▲2五飛右 ▽1六玉  ▲2七角  ▽1七玉  ▲2八角  ▽同 玉
▲6三角成 ▽2七合  ▲同 馬  ▽1九玉  ▲2八馬
まで最終手余詰(21手)

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