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アニメ宇宙兄弟で感動した話…

※あらすじやネタバレを含みます。

一人暮らしですが、学校は全てオンライン。友達と会うにも色々制限があるのでHuluに明け暮れる毎日。

今まで見たかったけど見てなかった映画やドラマ、Huluで出会った新しい映画。自粛期間になってからはほぼ毎日何かを探して漁っている。

懐かしいな〜って思ったのがこの「宇宙兄弟」

初めて見るわけではない。

日曜の朝7時くらいにやってた記憶がある。野球の練習に行く前に、朝食食べながら見てたから一時期のストーリーなら知ってる。

確か宇宙飛行士選抜試験のあたりだったような気が…

というわけで全ての内容を知っているわけではなかった。

実際にムッタが宇宙飛行士になったとは知っているが、そこからのストーリーやどんな最終回だったのかは検討もつかなかった。

だとしたら話は早い。

すぐにPS4の◯ボタンを強く押した。

全99話なので、全て見るとどうしても時間がかかる。だから知っている話は省いて、あくまでもムッタが宇宙飛行士になった後から。

近所の公園で宇宙飛行士の合格を知らされたムッタはそこからJAXAとNASAに所属した上で話は進んでいく。

宇宙飛行士の卵として「アスキャン」となったムッタとメンバーたちが様々な訓練を受けるためにテキサス州ヒューストンへ拠点を移し、新しいストーリーがまた始まった。


【宇宙兄弟の魅力】

今までは1週間に1度見るか見ないかぐらいだったアニメを数年後一気に全部見ると色々気づけたこともある。

この宇宙兄弟というタイトルは単に南波六太と南波日々人を表しているだけではないということ。

日本、JAXA、ヒューストン、訓練場、NASA、そして宇宙、月面とストーリーが進むたびに場所がどんどん変わっていくと、もちろん出会う人も大きく変わっていく。

最初は子供の頃に月にいくことを夢見ていた六太と日々人の物語だから、
宇宙兄弟。うん、納得のいくタイトルだ。そう思った。

夢を諦めた兄六太に対して、夢を諦めずに宇宙飛行士まで上り詰めた弟日々人。しかし、この兄弟感満載の子供時代は少ししかない。生きている場所もやっていることも全然違った二人の兄弟感はあまり強くない。

ここで、ただこの二人だけのタイトルではないと確信できた。

選抜試験で出会ったムッタとケンジ、砂漠で「弟」に関して語り合ったムッタと新田、月面で日々人の命を救ったブライアンと日々人、親友の意志を継ぐビンセントとピコ、日本人宇宙飛行士として共にNASAに所属する日々人と吾妻さん…

挙げようとするとどれだけでも挙げられるが、この辺にしておこう。

宇宙兄弟とは、宇宙に夢を持った者が出会い、共に困難を乗り越えることが兄弟のように見える面もあるのではないだろうか。


【他とは違うストーリー】

兄とは常に弟の先を行っているものだが、宇宙兄弟では優れた弟に凡人の兄と、兄弟の構図とは逆に描いているのも特徴であり、魅力の一つだ。

宇宙飛行士になる前もなった後も、常に弟日々人の兄として注目される
ムッタの葛藤や心情が妙にリアルで、兄弟の兄として感じることの多い
アニメでもある。

ムッタにも日々人にもストーリー中には、様々な困難が立ちはだかるが
その度に出てくるのが、子供時代の回想。

約束したあの一言

あの人に言われたあの一言

常に初心を思い出して立ち直る。

そして大人なんだけど、だんだん強くなるムッタと日々人の成長具合が
見ていて面白さをより際立たせていると思う。


【最終回】※あらすじ含む

そして良かったのが最終回だ。

その時のムッタは月に飛び立つビンセントの控えとして、順調に宇宙飛行士の訓練を続けていた。

日々人がいなくなったことで日々の訓練にも気が入らず、単純なミスが続いてしまう。管制塔のキャプコムとしてクルーを指示する立場であるにも関わらず、クルーとの息が合わない。

遂には正規クルーであるビンセントに初歩的なことで怒られてしまう始末。

もちろんムッタはビンセントに言われなくても自分が集中できていないことは重々分かっていた。しかし今まで能天気な性格で何事も乗り越えてきた日々人が姿を消したことをずっと気に留めていた。

パニック障害によりNASAでの宇宙飛行が不可能となった日々人。ムッタや仲間たちの前から姿を消して数日。連絡を待っていたムッタの元に日々人から直接メールが届く。

メールの内容は予想だにしなかったものだった。
悩みに悩んだ結果、日々人はNASAを去ると決めたことだった。

メールの全部がその時明かされたわけではなかったが、メールを読んだ時
ムッタは「大丈夫」と確信する。

そこからは気持ちを切替え、訓練に集中するようになった。


一方で、日々人の復帰のために尽力していたNASAのバトラー室長は連絡を受けてJAXAの星加さんと食事に出かけていた。

日々人からの連絡がないまま、ムッタと同様に心配していたバトラーも
星加さんのある報告で安心する。

「アストロノウトからコスモノウトって呼び名に変わるだけだよ」

と星加さんに告げていた日々人はNASAでの宇宙飛行士を諦め、ロシアでの宇宙飛行へ挑戦することにしていたのだ。


日々人が大丈夫だと分かったムッタは、いざキャプコムとしてビンセントの打ち上げ当日を迎えた。

宇宙飛行士を目指していたムッタの仲間は、宇宙飛行士になった今、それぞれの夢、目標に向かって別々の訓練をこなしている。

せりかさんとえなさんはICU、ケンジと新田は小惑星探査、そしてムッタは月面調査。

それぞれの訓練場所でそれぞれの思いを込めてその打ち上げを見守っていた。


この最終回で良いな…と思ったところは、ムッタが月に行ってハッピーエンド!というわけではなかったこと。

ストーリー的にも、主人公であるムッタの打ち上げで月に降り立って終了
が一番スッキリとする終わり方なのは間違いなだろう。

しかしあえて、その一歩手前で物語は終わった。

ここで終わることで視聴者にそのあとのストーリーを妄想させる感じが、
面白かったな…とより思わせる。


打ち上げに成功した直後に、回想で日々人から来たメールの最後の文章が明らかになる。

「宇宙飛行士をやめるつもりはねーから」

「俺の未来はどうにでもなる」

「それじゃムッちゃん」

「月面で会おう」


子供の頃に同じ時、同じ場所で同じ夢を見た兄弟。

一緒に宇宙に行くという夢を最後の最後で思い出させてくれる言葉。

二人で月面に立って、宇宙兄弟は完成するのだとその瞬間に思った。

HaL










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